メイドBookのメインキャラ性格考察。一粒のタピオカ編
2020年04月17日 (金) 23:33
 私――作者自らが創造したはずキャラを何故か私自ら考察するという謎の企画。第一弾。
 今回は少し前に流行ったタピオカ。もといタピオカミルクティーを何故か用いて、メイドBookに登場する『生者』。『ショウもの』さんたちの性格を紐解いていこうかと思います。
 読者様の想像と乖離していた場合はどうか、お許し下さい。あくまでも『考察』です。ただ本編とその性格は少なからず絡んでいるのはこれからの参考になるかも分かりません。
 では、やっていきます。ちなみに、私はタピオカミルクティーなど飲んだことがないです。はい。田舎もんに遠い存在なのです。

「ショウ」
 タピオカなんてものは知らない。それこそ、記憶の奥深くにあるだけで、聞いたことがある程度な認知具合。要は世間に疎いだけである。
 初めてタピオカのことを知ると、「へぇー」と言って興味を持つのは間違いない。そこから色々情報を与えると、さらに興味を持つ。嘘を言えば、「そうなんだ」と平然と受け入れる危うさがあるので注意が必要である。
 ズバッと味の感想を言うだろう。「これマズっ!」とか平気で店の前でいい、変な空気を作り出すが、彼は正直なのだから、そこは多めに見てやって欲しい。
 あなたが彼と仲を深めるのは簡単なことです。あなたが色々と教えて上げましょう。そうすれば、裏表無くあなたと接するはずです。
 あなたの行いを褒め称えたり、咎めたり、協力したりと、彼は彼自身の真っ直ぐな心のままにあなたへと向かってきます。それがあなたの心を突き動かすのか、はたまた遠ざけるのかは、あなたの心次第。
 あなたがどの道を選んでも、彼は決してあなたを見捨てることはないでしょう。

 女の子だけの行列にも何食わぬ顔で平然と並んでいることでしょう。他の視線をものともしない堂々さは、我々も見習うべきものです。

「フィア」
 タピオカのこと全て知ってるであろう人物です。タピオカのDNAのらせん構造から、それが生まれた経緯まで理解してそうな感じが否めないメイドです。さらには栽培までしてそうなのだから、いやはや恐いやつ。
 タピオカに対しての知識は誰よりもあるが、一切興味を示す素振りは見せない。無関心にもほどがある、で間違いないのだが、決して表情、態度などの表に出てくることは無いだろう。
 あなたがタピオカのことを知りたいのであれば、誰を差し置いてもまずは彼女に聞くといいでしょう。彼女は優しく教えてくれるはずです。そこから食べたい、飲みたいと言えば、最高級タピオカであなたをおてなしてくれること間違いなし。
 その時、あなたがフィアの関心を惹けるかどうかは、あなたの心次第であります。
 惹けない場合、あなたにとってフィアは高値の花のままで終わります。可もなく不可もなく、あなたが死ぬまでずっと平行線のままでしょう。恐らくそれは、あなたの人生の選択の中で最も素晴らしい二者択一。それを勝ち得たことになります。
 もしも、あなたがフィアを惹き寄せることができたのなら、あなたの心の深淵さえも覗かれるほど、彼女はあなたとの仲を深めたがることでしょう。そうなれば、あなたは逃れられないカルマに陥り、今後一生、彼女に付きまとわれることになります。しかしその一方で、それはあなたの人生が何不自由ない生活の保証。それが約束されることにも繋がります。
 最終的にあなたが望むのならば、タピオカ王国さえも作ることも可能です。あなたはタピオカ王。タピオカ万歳。城も旗も建物から何から何まで全てがタピオカです。全世界にあなた国のタピオカが行き渡り、世界はタピオカで埋め尽くされて平和になることでしょう。
 そうならないようにあなたは欲を心の中にも表にも出さず、フィアをしっかりと制御しましょう。フィアを止められるのはあなただけです。

 行列には並ぶけど並ばない。しかしあなたが欲するのであるならば、何時間でも何日でも平気で苦もぜず、並んでくれるタイプでもあります。

「ノロ」
 タピオカとは何ぞや系、かめです。
 流行についていけない。というか、ついていこうという気はさらさらないやつです。
 味についても「ふーん」くらいで、まともに聞くだけ無駄です。
 出されれば食べるし、飲むといったところ。フィアとはまた別の意味で無関心なかめです。
 ただ、あなた次第でフィアをも凌ぐタピオカを用意することでしょう。
 本当にあなたがタピオカを彼女に望むのならば、最善の努力で応えてくれます。やる時にはやるのが彼女です。伊達に達観しているかめではありません。
 あなたはノロに、態度で示さなければなりません。もちろん、ただ単純な態度などではなく、それ相応のものでないと応えてなどくれません。
 落ち込んだ時、悩んだ時、苦しい時、叱咤激励をあなたが望むのならば、彼女が最もそれに相応しい人物であることは間違いないでしょう。強い言葉に折れない心を持ちましょう。あなたのその心こそ、彼女を突き動かします。

 行列に並ぶ気などさらさらないでしょう。一緒に並ぼうと言えば、仕方ないが着いてきてくれます。そんな気概を見せるのは間違いないありません。

「リーエ」
 タピオカのことは知ってはいるが、あえて知らないふりするやつだろう。
 相手を立てると言えば聞こえはいいがその実、相手によって態度を変える、いわば好き嫌いの境界線がはっきりとしているやつです。

「タピオカ、好きなんですね……いいのではないですか? 好きならば、それで……で? まだ私に何か?」

「――――!! た、タピオカですか!! 私、好きです! 大好きです! よかったら、ご一緒に行きませんか? 私、とっておきのお店を知っております。今すぐ参りましょう! さあさあ、私の手をお取りください!」

 このくらいの手のひら返しはマストである。クルクルである。
 人によってはそう、「なんだこいつ……」となるが、彼女にとっては普通なことなのです。毛嫌う相手にはとことん突き放し、甘える相手にはしつこいぐらいにべったりなのが彼女の特徴です。
 彼女の内と外。そのギャップであなたはもしかしたら嫌悪感を抱くかもしれません。
 彼女に羞恥心はありません。ですから彼女の言動を咎めるのはあなたの仕事です。ただ、それにも限度は設けましょう。何でもかんでも突っぱねては、後々大変な目に遭うこと、間違いないありません。
 彼女はあなたの時間を大切にしたいだけなのです。だから一目も憚れず、イチャイチャしたがるのです。それを邪険に扱うということは、当然報復が待っています。彼女は憂さ晴らしにと今度、あなたの時間を奪いにやって来ます。
 ウザいほど、しつこいことをあなたが望むのなら、どうぞご自由に。しかし、その結果は恐らく、あなたは就寝時間を大幅に失うことになります。
 大幅に、は過少でしたね。彼女の前であなたは、眠る隙さえ訪れません。しっかりと対応しなければ、今後一生、それが続くことになります。

 行列には本当に欲しい店でのみ並ぶでしょう。ただ、それ以外では絶対に並ぶことはありません。あなたがいれば、またそれは別な話です。

「ロネイ」
 流行に乗ろうか、乗らないかで迷っている、穏やかな女の子です。しかしその実、流行には目がなく、タピオカが本当は大好きの、今どきの女の子です。
 そんな内なる彼女を引っ張り出せるのはあなた。しかしその反面、連れ出したあなたは、その心の中の彼女の真の姿を見ることになってしまうでしょう。
 一度吹っ切れれば、とことん追求するタイプです。どこの店が美味しくて、ここはこんな味なのか、挙げ句には自分でも凝って作り始めるほどで、あなたはそんな彼女に振り回されてしまうことでしょう。
 さらには流行が去ってもまだやり続けます。流行に取り残されたやつと言っても差し支えないのですが、本人は全く古いとは思っていません。
 ここであなたはそんな彼女にその事を言ってはいけません。禁句です。そっと彼女を支えてあげましょう。理解者になりましょう。
 もしそれを破ってしまえば、あなたはたちまち彼女の前で……いえ、これ以上は言えません。
 女子力は誰よりも高スペックです。外面もあなたの心配することは何一つありません。あなたを立てて一歩引く。彼女の噂はたちまち広がっていくことでしょう。羨ましい限りです。
 こと内面に関しては、ところどころが残念ではあります。
 古びたギャグで氷を凍らせます。あなたはもうこおりごおりですが、そこはご愛敬です。

 行列は一人では、並べません。とにかく誰かがいないと無理である。あなたが着いていって上げましょう。よろこびます。

「※※※※」
 ここでは名を一応伏せますが、三将最後の一人です。
 タピオカは一周回ってまた好きになったやつです。
 流行には乗りますが、そこにアレンジを加えて、どちらかと言えば新たなものを生み出してしまうタイプです。
 変に流行を極めてしまうために、次の目新しさに駆られてとんでもないことをすることでしょう。
 とにかく凡人には考えも及ばない考え方をするタイプで、相手は気にしません。着いてこれないものは置いて行きます。
 わがままで、自我を押しつけてくるために、彼女のことが好きな者は少数です。彼女のことを理解するころには皆、いなくなってしまっているのです。
 常に一人のため、彼女にはあなたが必要です。
 あなたが彼女のことを理解し、受け入れる度量がもしあるとするのなれば、彼女は自然とあなたを好きになること間違いなし。あなたもまんざらでもない様子で受け入れることでしょう。
 ただ、その彼女を理解することが最大の難関であるのは言わずもがなのことです。彼女があなたに頼んだり、願ったり、許しを得たりすることを、できるだけ叶えて上げましょう。それが彼女との距離を詰める最短の道です。

 行列には並びません。それでも並んでいる時は、よくロネイが傍らにいます。
 彼女は自分で出店しています。しかし明らかに異質なため、大繁盛とはいきません。それでもリピーターは多いようです。

以上。今度は名前があるキャラでも。

いつの日になることやら……では! また。
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