冬童話2025を振り返る③
2025年01月29日 (水) 00:50
 冬童話2025に投稿した作品の話をだらだらと初めてはや三日目です。自分の話はこれで最後と思いますので、あと少しお付き合いくだされば嬉しいです。ネタバレあるかもしれません。

25.「ゆきちゃんが鯛めしを食べる話」
 ゆきちゃんの話、3話目です。鯛めしは本当に美味しいんですよ! 新鮮な鯛のお刺身を生卵とたれにからめて、ほかほかの白ごはんにのせていただくんです。じゃこ天も、香ばしくて魚の旨みがしっかりあって、全然貧乏くさくないです。愛媛に来られた際はぜひ食べてみてください!

26.「パジャマにきがえたあとで」
 童話のストックが切れた頃、夜パソコンを開いてから捻り出した話です。空を飛ぶ夢は時々見ますが、大抵途中で飛べなくなるので、そういう時は夢だから飛べるはず!と気合いで羽ばたきます。追いかけられる夢もスリリングで結構楽しいですよね。

27.「北溟のトナカイ」
 最初は、トナカイが息子側で、海の向こうに行ってしまった父親を追いかけて海を渡る話を考えていました。いつのまにか逆になりました。
 「別れ」がクライマックスにくる話を何個も書いたので、「出会い」をクライマックスに持ってきて、なおかつ後味が悪い話を書けないかと考えた話がありました。その話の主人公は小さな女の子で、孤児院を抜け出して生き別れた父親を探すストーリーでした。下書きまで書きかけていたのですが、「北溟のトナカイ」に吸収されてしまいました(笑)

28.「水槽の中の冒険」
 せまい水槽の中でも冒険はできる!と思って書きました。タニシがちょっと怖いですね。実家でメダカを飼っていましたが、いつのまにかぶよぶよの卵をどんどん産んで、メダカより増えていたのが不気味でした。

29.「ホシノシホさんの夜の冒険」
 角野栄子さんの「ハナさんのおきゃくさま」のように、中年の女の人が不思議な冒険をする話を書きたいと思ったのがきっかけです。夜の高速ドライブは本当に楽しいですが、眠気に注意です。

30.「ある山で」
 またトロルが出てくる話です。もともと大人向けとして書いたので、ちょっと文章が堅苦しくて、直してから出せばよかったかなと思いました。トロルといえば「さんびきのやぎのがらがらどん」ですね。

31.「ユニコーンの通過儀礼」
 この話に出てくる大臣がとても好きです。口が悪く厳しいけれど、それは彼が不器用だからだとつい贔屓目に見てしまいます。多分上にも下にもきつくあたりすぎて周り中から嫌われているのだと思います。そんなところが好きです。
 ジャネット姫が、ユニコーンと共に嫌な大臣にざまぁする話の方が皆に喜んでもらえたかなと思う時もありますが、大臣と姫とユニコーンにはどうしても和解してほしくてあのような話にしました。若いユニコーンも、この冒険?を経て成長できたと思います。

32.「うしがえるのソーセージ」
 ガマの穂ってソーセージみたいだなあと子供の頃からずっと思っていました。書いている時はあまり気づかなかったのですが、かなり不気味な沼ですね。ホラーにもできそうです。

33.「北極星への旅」
 これを投稿した日は本当に時間がなくて、夜23時に帰宅してから慌てて書いて、23時55分くらいに書き終わってギリギリで投稿した思い出です。書いてる間本当に気が遠くなりました。計画性は大事ですね。

34.「月夜に」
 「砂男の物語」の続きとして書きました。去年砂男を書いたすぐ後からこんな話にすることを決めていたのですが、きれいに終わった話の続きなんか書いたら台無しになるなと迷っていました。でも自分が読みたかったので書いて、去年の話を覚えている人もあまりいないかなと思ったので投稿しました。
 ツィラには「家族からの逃げ」として冒険に出かけてほしくなかったので、冒険に出るまでにはなんとか仲直りできてよかったです。
 この後三人には妖精たちと仲良くなったり戦ったりしながら長い長い旅をしていただきます。アダーリとエルザには時々ツィラから手紙が来ると思います。

35.「妖精とピチカート」
バイオリンが好きな妖精、どんな見た目をしているんでしょうね。ピチカートもですが。
 子どもがバイオリンの名器を適当につかんで弾くところ、ちょっとぞわぞわします。丁寧に扱ってー!と叫びたくなりますね。
 落ちぶれたバイオリン職人との再会はかなり楽しく書きました。彼は客から高い報酬をもらっていたはずなのですが、バイオリンをちゃんと作っていた時に材料を買うのに費やしてしまい、蓄えが全然なかったのでしょうね。

36.「スプリング・ステップ」
 多分はじめて、歌詞というか詩を作中に入れたのですが、クオリティはともかく意外と書けるものだなと思いました。「ドーム郡ものがたり」みたいに歌が出てくる児童文学が好きなので、これからも頑張りたいです。
 学生時代に吹奏楽部だったため、時々吹奏楽モチーフの話を書いてしまいます。(去年の「六福亭という宿屋の話」も部活の思い出と吹奏楽曲が元になっています)その上、今回は blast!(アメリカのマーチングショー)が好きすぎてその要素をかなり入れてしまいました。「音楽が爆発」とか、「感情の旅」とか言っちゃってるし。blast!、ぜひ検索してみてください。生で見ると人生変わるくらい衝撃です。

 長々と自分語りしてしまいましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。
 次の活動報告は他の方のお話の紹介をしたいなと思います。明日出せるかは分かりませんが…。
コメント全2件
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六福亭
2025年02月03日 00:25
織花様
コメントありがとうございます!「君とは〜」をお好きと言ってくださってとても嬉しいです!

blast!はぜひ生で観て下さい!来年か再来年に日本ツアーに来ると思います!

他の方の童話の紹介、自分のよりも緊張しますが、頑張ります!
織花かおり
2025年01月29日 17:40
お疲れ様です!
③まで圧巻ですね〜!
私は「君とは冒険に出たくなかった」が1番好きですし、面白かったです。
blast! 生でみてみたい気がしますね。
六福亭様の他の方の作品紹介にも興味津々。
楽しみにしています!