オーバーロード13巻作者雑感
2018年04月27日 (金) 06:48

 二期のアニメ化に関してもここで何も語らなかったように、実は丸山って結構な筆不精なんですよね。その辺が本の後書きにも表れているのですが、というわけで一年に一回ぐらいのノリの活動報告になります。

 それにしても伏線というのは重要なことですよね。
 丸山はこれを幾度も張ることによって、2019年に終わりはないと言っても許される存在になったのです!
 嘘です。

 嘘のはずです。

 きっと嘘になると思います……。
 せいぜい、くがねちゃんカレンダーは2019年17月まであるぐらいのはずです……。

 うー、さて、こわい話はこれぐらいにして、作者雑感を始めますよー。
 例のごとくネタバレ含むので、未読の読者さんは閉じるんだー。













 11&12巻の巻末予告でアインズ死亡と聞き、こういう理由での死亡と予見された人は凄いと思います。
 くだらない、と思われた方、これは非常に重要な事なんですよ!
 アインズが死亡した場合の混乱を想定し、訓練しておくというのは。

 はっきり言って、今回の話で、ようやく丸山が最初から想定していた、ナザリック最大の弱点がなくなったというぐらい、これを重要視しておりました。
 絶対者であるがゆえに死亡するなど考えられないため、NPC達から言いだすことができない。そのためにアインズが自分で思いつき、行動しないと塞がらない穴です。でもさらっとアインズが行動したら、なんか変に賢いし、ということでこのタイミングまで延びてしまった案件です。
 丸山はありとあらゆる最強物を読んでいるわけではないので自信はありませんが、己が死亡した場合の組織の混乱を想定し、訓練を行った作品は少ないんじゃないかな、と思っております。自分が強いということに胡坐をかく主人公などでは絶対にやらないと思います。それに最強物だからこそ、主人公が死ぬということに考慮しないんでしょうね。
 なので、結構、えっへん、しております。
 そういった作品は実は山のようにあるかもしれないんですけどね……。

 とはいえ、完璧に穴が塞がるまではもう少し時間はかかります。でも話の中では書かないと思いますけど、次の巻までには終わっていると思っておいてください。
 あとはもう一つ(という言い方で良いのかな?)大きな穴がありますが、あれは外部からすれば弱点ではないので問題なしです。

 それにしても分厚い本を読んでくださってありがとうござます。
 もし暇があったら、どうやったらあと100ページ削ることができたか。どの辺が不要だったかを教えてくれると助かります。あれでも不要な戦闘は削ったりしたんですよ。それでもこの分量になりました。……王国の王族たちも少し出したかった気持ちもないわけでもないです。


 さて、各キャラ紹介ですかね。 



ネイア:
 目つきの悪い女の子。なんで13巻の扉は全部彼女なのか。ぶっちゃけ驚きです。
 ちなみに元々はショタ。
 ホモネタをここで持ってきて、アインズを含んで男三角関係を作る。聖王国の神聖隊だぜ、ひゃっはー。

 とか思っていたんですけど、11巻のゴンドが男だったので、また男もないだろうということで女になりました。はっきり言って失敗でした。ゴンドを女にして、ネイアを男にするべきだった、と後悔しております。
 どこかで語った気がしますが、本当に人を助けるべく行動しているラノベ主人公は脂ぎった40歳のおっさんでも死に物狂いになって助けるべきですよね。大概のラノベ主人公は可愛い女の子しか助けないから……いや、そうしないと売れないから仕方ないんでしょうけどね。丸山も脂ぎったおっさんを助けるラノベとか買わないと思いますし。

 まぁ、彼女は今後の巻でも話の中でちょろっと出てくると思います。皆さんが想像する感じで、ね。
 しかし……両親が死んだ理由があれなのになぁ。少し可哀そうな娘です。彼女自身、洗脳されたようなものだからなぁ……。でも物語が終わった後もシズの変な友人枠……勝ち組かな?


アインズ:
 ついに最強主人公でありながら初敗北しました。なんということでしょう!
 最強系主人公でありながら敗北者という矛盾を有した存在なのです! 
 あと一回ぐらい負けるの? どうなんだろう。webとは違うからなぁ……。
 ちなみに色々な人にお願いして、個人的計画を推進しましたが、失敗に終わりました。それがちょっとアインズさん的に不満のようです。どうやったら上手く行ったのか、こっそりアインズに教えてあげると感謝するでしょう!
 それとアインズさんは正々堂々という戦い方はあんまりしない奴です。勝つためならああいった戦い方も平然とします。対策を整えていない奴が悪い、的な。
 ネイアに関してはかなり困惑しています。かなり理解できない感じです。


シズ:
 ついに活躍の時が来たメイド悪魔の一人。
 シズとネイアの関係は6章と7章では違っております。この二人がのんびり会話をしているところが可愛いく書けていれば、この巻は成功です。彼女が外に出るための話は数巻前からちょろっと準備していた気がします。読み直したら分かるかもしれませんし、分からないかもしれません。
 そういえばプレアデスは現地の英雄(逸脱者含む)たちがギリギリ勝利を得られるかもしれないラスボスとして設定されております。
 レベルが一番高いナーベラルですが、彼女は雷特化なので対抗手段を揃えればそこまで強くはないんですよ。シズも接近戦にはそこまで長けていないし、防御力が高くないので、複数人に接近されると結構弱いです。ソリュシャンは厄介だけど火力等に乏しいなどの弱点があります。
 まぁ、これは同格が相手になった場合なので、現地の英雄クラスでは攻撃に耐え切れず一人ずつ潰されていく可能性の方が高かったりしますけどね。
 この辺の話を覚えておくと、ああ、とか思う時が数年後に来るのか来ないのか。
 取り合えず、これで各プレアデスの面々の出番はあったかな! と思ったけどユリの出番がねぇな! はっはっはっは!


色々な亜人:
 レベル的には強いのがいっぱいいました。人であれば英雄級と呼ばれるような方々です。まぁ、大抵死にましたけど。多分、ソウルイーターのオーラに巻き込まれて死んだんじゃないですかね。いや、あいつがオーラ垂れ流して走ると大抵死ぬから。
 ヤルダバオトさんの色々な計画は聖王国の前に丘陵地帯をナザリックの傘下に収めるためにやっていたんだよと言う話ですね。
 そして多くの亜人とかが魔導国に詣でをしたりするわけです。その内、48か所めぐりとか生まれるかもしれないですね。
 ハーレムを持ったショタ王子は英雄には届かないけど、かなりの強者です。もっと年を取ると英雄級になるんじゃないかな。


レメディオス:
 というわけで普通に生き残りました。彼女は死ぬんじゃ、という感想を持たれた方は多いのではないでしょうか?
 利益が無ければ甦らさないように、利益があるなら殺したりはしません。
 彼女はあのタイミングで殺すのは勿体ないので、まだ殺すのは早いというデミ──ヤルダバオトの狙いですね。言うまでもなくカルカとかケラルトが死んだのは殺しておかないと不味いからです。
 ぶっちゃけ彼女が生きていることはナザリックのメリットになるので、彼女が自害するほうがヤルダバオトに一矢報いるんですね。まぁ、すぐに計画を修正して終わってしまうことなんでしょうけど。
 巻の最後の方では彼女の人格はかなり不安定になっています。あの辺はそうなったらいいなぁ、程度のヤルダバオトの狙いだったのですが、成功してにっこりらしいですよ。


ケラルト:
 死んだよ。


カルカ:
 死んだよ。


ジルクニフ&フレンズ:
 本には書かないところで色々な人たちが新しい交友関係を作っていますよ、という感じの話です。時間の経過を意味していると思って下さい。この辺はエンリさんが結婚していたり、というところでも表現しているつもりです。
 この二人は本当に親友です。深い友情に結ばれております。刎頸の交わりです。
 不幸の中に小さな幸せがあるというか、幸せを見つけることが出来るというか……。まぁ、今後、いろんな人たちと友達になって行くと、アインズがハンカチ噛んで「ギギギ」とか言いそうです。
 王国の悲惨な人たちはジルクニフが地獄を見ていないことにいらっとするので、友人にはなれません。あの人たちは同じ地獄を見てきた人に対してはかなり優しいです。




 こんな感じなんでしょうか。
 あと5~7冊でオーバーロードもきっと終わるはずです。これ以上は長くしたくないので、その場合はエピソードを削っても終わりにします。
 そこまでお付き合いいただければ嬉しいです。

 それでは!

 ちなみにドッペルゲンガーは皆さんの想像通りだったと思います。これから頑張れ、ドッペルさんのスタートですよー!
コメント全100件
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てつし
2018年05月02日 15:45
エピソードを削ってでも終わりにします。
この言葉が何より傷つきました。
この作品が好きだからこそ、面白かった楽しく読めたなど伝えたくてこの場所に来ているのに、作者さまにとってこの作品はその程度なんだと、全否定されたみたい。


1ページを二段構成にするとか、編集の方は何か出来ないんですかね?
分厚くなるの気にするくらいなら。
急にこの巻から変更とか無理なのかもしれませんが、その削ったエピソードが気になるファン心理も理解してほしいです。
hanterxtype
2018年05月02日 14:11
最新刊読みました


最後のあとがきに「勝った」と出ててクスッと来ました。

面白かったです
Gch
2018年05月02日 13:01
像の建造のデメリット
・アインズ様が「あの程度」だと思われる。
・崇める対象は本人だけで良い
・どんな愚鈍な相手にもアインズ様の偉大さは伝わるので、像で知らしめる意味が無い、コストの無駄
・もし像に何らかの被害が発生した場合、責任の所在も含めて大変なことに

くぅ、4つしか分からなかった。。アインズ様には勝てそうにない。。

ルーンは
「魔導国で現在研究させているルーンを使った武器だ、感想が知りたいから積極的に使ってくれ、弓について何か聞かれたら、ルーンを使った武器だという事は言ってよい」
ぐらい先に許可を出しておけば、多少は広まったんじゃないかと。
今回も面白い内容を読むことができてとても楽しかったです。

くがね様にお願いがあります。

ダークエルフの双子成分が不足しております。シャルティア成分、アルベド成分、コキュートス成分etc‥‥‥
全員の成分が不足しておりますので、年内にもう一冊新刊が出ることをお祈りしております!!!!!!
さらばM
2018年05月01日 22:04
読み始めに思ったこと

あれ?俺ひとつ飛ばかしちゃった?いきなり下巻?(前巻から間が空きすぎたために内容を忘れたため)

読み終わりに思ったこと
メタルギアソリッド3みたいな終わりだな〜、あの人ドッペルさんかよ!デミさんかっこいい!

あとがきを読んで
そういえば今冬とか書いてあってランス10も今冬だし最高!ってなったんだっだ。
今は春も終わってる感じするけど、これ去年もやってたな

至高の47人の人のページと次回予告読んで

えっ!どういうシチュ?てか47人の小説出そうだな…
えっ!丸山さん勝ったって何?!アニメ化の話?!ww



全体的に素晴らしかったです。
でも次回予告がなぁ…
次巻も楽しみにしてます、次は早めにお願いしますね
筆無坊主
2018年05月01日 10:51
ギルドメンバーの死亡確定がメンバー紹介にあってショクでした。
おそらくモモンガさんは知らなかっただろうから最終日にメールを送ったと思うと
色々悲しいですね
電子書籍版を購入したいのですが、電子書籍化する予定はありますか? 非常に楽しみにしておりますので、どうかお願いします。予定がないならすぐに書店に買いに行きます!
読み応えありました。
読んでも読んでも終わらない。
けれども、あとこれだけの厚さ分しか読めないのか、物語が進まないのかと、しょんぼりする気持ちも。
持ち上げるのも、ページを開くのも大変なのは、嬉しい悲鳴ですね。

もうひとつの穴って、後継者問題かな?
でも不老不死だし、外部からは問題ないよねって感じなのかな。
定命の種族だと蘇生魔法は意味ないだろうけど、アンデッドならいくらでも復活できると思われているだろうし。

ネイアさんは、覇王さんと語り合ったら、凄い化学変化を起こしちゃいそう。
アインズさんの個人計画は、黄金さんに丸投げしちゃうといいかも。…違う?
アインズ様を称えるルーンを開発すれば、特定層にバカ売れするかも。

カルカとケラルトが死んでいなきゃ不味い理由…。
1.将来の騒乱にて、聖王カスポンドを蘇生されたら困るため。解放前に殺されていたと知られたら計画大修正だし。
2.カスポンドを聖王にして、聖王国を不安定化させるため。よく知られているカルカの場合は、ドッペルゲンガーと入れ替えるのは難しいし、性格の激変理由も難しいから。
3.不安定化した聖王国の不満を集めるレメディオスの精神状態を安定させないため。
4.聖王国の神殿勢力をまとめさせないため。ケラルトの謀略と粛清で、聖王国が曲がりなりにも分裂していなかったようだし、アンデッドの支配者への忌避感を煽る組織を削っておきたいから。
5.魔導国への救援依頼を確実にして、介入理由を作るため。聖王を守れなかった聖騎士団長は、聖王国南部に行けるはずがないから。
6.聖王国南部の貴族たちが、新たな(都合の良い)聖王を担ぎ出せるようにするため。一旦王位を認めたカルカではなく、これから王位につこうとするカスポンドだからこそ、王位継承での不服理由を作れるから。
辺りなのかなぁ。
寒天
2018年05月01日 01:13
ページ数が多い?
むしろ倍プッシュでも全く問題ないですね!
本好きインドア派の筋トレにもなって一石二鳥ですよ。
13巻だって発売日に読破出来ましたし、多すぎる何てことは断じてありませんとも。
ナナシ
2018年04月30日 22:08
やはり面白かった!!
読みきるまでなにも手につきませんでした。
ページ数はこの倍でもまだ足りないと思うほどに!!

次巻が出るまで何回読み直そうか・・・
執筆頑張ってください応援してます!!

あとネイア最高に好きになりました。
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