2021年06月11日 (金) 22:39
最近友人に「ツンデレ、減ったよな? なんでだろう?」と言われたので「ツンデレが流行ったのって15年前だよね。なら主人公と結ばれてデレになった元ツンデレが15年間主人公と一緒に生きたらどんな性格になってると思う?」とか世間話に適当ぶっこいたのですが、後から割と良い線行っているんじゃないかな? と自分で思っているアネコユサギです。
皆さんは元ツンデレさんが15年経って成長したらどんな性格になっていると思いますか?
今回は投稿している作品とはあまり関係の無い活動報告なので、興味の無い方はブラウザバックで問題ありません。
さて、本題です
今、某所でなろう系主人公と戦うバトルマンガ(?)の話題を見たのですが、自分はコレ系の作者だと思うので反応した方が面白いかな、と思って書いています。
さて、第一の感想は……なろう系もこういう風に書かれる時代が来たかぁ……となんだか懐かしい気持ちになりますね。
所謂アンチ二次創作というジャンルに多い展開なのですが、10年位前の二次創作界隈でツンデレヒロインさんがボコボコにされる話が結構あったなぁ、と思い出した感じです。
今はそれ位この界隈でなろう系がヘイトを集めている証拠ですね。
この炎上しそうな話題に反応したのは、自分は盾の勇者シリーズの作者ですし、槍はギャルゲ、剣はVRMMO、弓は異能系ライトノベルを参考にしていると公言しているので、客観的な事実として似た素養を持っているからですね。
こういうタイミングでもないと今後一生誰かに話す機会は無さそうなので、裏話的な感じで書いていきます。
自分がどうしてそういうアンチ二次創作的な手法を取ったのか? というと、今から十年くらい前ですかね?
まだ2010年に入る前、ネット小説がアングラだった頃、とあるエロゲ作品の二次創作を書いていた事がありました。
その話だと、原作の主人公の他にオリジナル主人公を準備して進んでいく~~というまあ二次創作ではありがちな展開をやっていました。
そこで事件は起こりました。
原作主人公が原作の通りに動く場面で別の第三者から見た時『凄く怪しい奴』に見えるシーンが出て来たんですよ。
もちろん原作でのその場面に矛盾はありません。
原作主人公は矛盾無く行動していますが、周囲の人物に話せない事情を抱えているので秘密が多いのが問題でした。
原作主人公からすればおかしな行動を取っていなくても、第三者の目線では『挙動がおかしい奴』なのです。
ですが、周囲のキャラクターは彼に信頼を寄せ、仲良くなっていきます。
ここで自分が導き出した結論は……主人公だから許されている、です。
その後調べた結果、主人公だから許されている展開、というのはその作品に限らず、かなり数を発見出来たのです。
その結果が上の槍や剣、弓に繋がっていくのですが、もちろんそれを悪く思っている訳でもありません。
この経験を面白いなと考えたので、取り入れてみる事にした感じです。
主人公から見ておかしくない場面でも、第三者から見ればおかしい場面……これは盾の勇者シリーズでは多く取り入れてあります。
それは盾の勇者の主人公である盾も例外ではありません。
槍や弓から見れば、盾なんてどうしようもない悪人に見える場面は多いでしょう。
何より自分は盾を正義のヒーロー、善人として描いた事は一度もありません。
主人公なので彼なりの信念はありますが、それは他の誰かにとっては許せないモノ……ダークヒーロー的な要素の方が強いタイプの主人公でしょう。
なので自分は盾をヒーローとして持ち上げる事は今後も無いでしょうね。
きっと今後も変な事をすればラフタリア辺りに怒られる事になります。
これは壊れて主人公になった槍も同じですね。
剣とか弓に呆れられたり、文句を言われ続けるでしょう。
そもそもな話、多くの作品で主人公という人物は我が強い事が多いんですよ。
そうでなければ悪人と敵対しませんし、意見が衝突する事もないでしょう。
なので調べて行った結果、善人が善人のまま善人と戦う事になる、という状況は発生する、というのが当時の結論でした。
これは盾の勇者における盾と槍の序盤の関係で再現しました。
アンチ二次創作と呼ばれるジャンルでは、酷いモノになると原作キャラクターの性格が著しく悪くなっていたり、悪事を働いている、という設定が追加されている場合があります。
ですが、そんな事をしなくても主人公は理由さえあれば善人同士でも衝突する、という事が言いたい感じですね。
この手のキャラ改変で、自分が謝罪しなければいけない相手はどちらかと言えば『ヒロイン』でしょうね。
というのも盾の勇者に登場するヒロイン……ではないんですけど、ヒロインの皮を被った悪役が登場します。
彼女が原因で勇者達の関係にヒビが入り、時には衝突して戦う事になったりします。
それは槍のベースであるギャルゲーは主人公よりも『ヒロイン』を重視する性質のあるジャンルだからです。
どこかで書いたと思うのですが、壊れる前の槍って成長する必要の無いキャラクターなんです。
既に主人公として出来上がっていると言いますか。
なので槍を主人公として強く成立させるには槍自身よりも『ヒロイン』の存在の比重がとても大きくなります。
そのヒロインが黒幕の手下で虚言癖のある悪人だったらどうなるのか?
というキャラクター改変を行っているので、この件はヒロインという存在に謝っておかないといけませんね。
で、これも話しておかないといけないと思う事があるので書いていきます。
自分もなろう系主人公を性格悪くして殺しているだろう?
という奴です。
ある面では正しいでしょうね。
事実なので否定しません。
盾の勇者に登場する転生者タクト、俺だけ帰れるクラス転移の小野、異世界の戦士の藤平。
まあ代表的なキャラクターだと、この辺りですかね。
一見、転生や転移という、今日ではなろう系とされる要素を持つキャラクターを純粋な悪人として描いた人物達です。
ですが、もう既に何年も経っているので暴露してしまうと、彼等はなろう系の皮だけを使って作ったキャラクターです。
この界隈をちょっとでも見た事ある人なら『あ、コイツ、なろう系のパロディキャラだ』とわかる様な皮を被せてあります。
比率で言えば、なろう系5%、それ以外のとある要素95%で作っています。
当時はその95%の存在を知られるのはまずいかな、と思ったのでかなり濁して入れてあります。
この中だと藤平が一番、本物に近いかなぁ。
それ以外だとさすがに不味いだろう……と思った、常識を逸脱しているのに周囲に褒め称えられる作品を参考にしています。
これは転生者タクトの登場した2013年の段階で既に存在していたので、小説家になろうでこういう主人公が増えてほしくないな、と個人的に思ったので、自分への戒めも含めてそういう言動の悪役を出しました。
この頃には書籍化ブームの走りが始まっていましたし、こういう作品が増えるといつかSNSや匿名掲示板で笑い者になるだろうな、と危惧していた感じです。
残りの95%は……多分、言えませんね。
公然と扱っていい人物像ではないので、自分の立場上公言は出来ないんですよ。
とはいえネットでエゴサーチすると稀に発見出来るので、わかっている方もいるので然程珍しくない存在です。
なので自分の書く話でなろう系の悪人が出てきたら5%のなろう系、95%の誰か、だと思ってください。
剣の勇者がVRMMO界の王がモデル~~に見えて、実は別の二人の主人公を参考にしているのと同じです。
見た目と一見した雰囲気だけで、それ以外の99%の要素は残り二人の方が本体だったりします。
黒い外見で剣を持ってVRMMOしているだけで連想出来るって凄いですよね。
剣は個人HP時代のネット小説創生期の作品の主人公群をベースにしているので、残り二人についてはその時代の作品を調べれば……もう削除されて見つからないかもしれませんが、その時代を知っている方ならわかるかもしれません。
同じ方向性なのでついでに書いておくと、武器屋の親父もVRMMO界の王に出てくる武器屋の方ではありません。
というか外見や性格的にモデルが一緒なんだと思います。
某調合システムで有名な、ここ数年はフトモモで有名な錬金術師を排出して有名になっている会社の初期ナンバリングから登場する、頭に毛が無い事を気にしている武器屋のオヤジさんがモデルです。
今だから話せる盾の勇者の裏話まとめって感じですね。
で、なろう系主人公を集めてバトルさせるなら、自分は伝説のフリーゲーム『イストワール』みたいな話にしたいなぁ。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
まだ元ネタがあるんですね