同義語を使うか、同一の単語を使うか
2020年11月07日 (土) 15:51
 同じ助詞が続く文章は一部の人に頭が悪い(人が書いた)文章だという感想を持たれる事があります。
一方、同じことを違う言葉で書くと、判りにくくなるから良くないという主張もあります。

多くの人は
 「山の南の中程の小屋」
 「脅威のチートで……脅威の威力を……脅威となった」
といった文章を見ても特に気にはならないのではないでしょうか。

ただ、人によっては一文の中に「の」が3つも4つも重なったり、同じ形容詞がスマホ一画面程度の文章の中に3回も4回も出てきたり※するのは、やや残念な文章と思うことがあります。

※「大事な事なので繰り返す」という場合は除く

私の場合は
 「山の南中程にある小屋」
 「驚くべきチートで……とてつもない威力を……脅威となった」
といった感じに書きますけど、こっちのほうが時間を余計に消費するでしょう。

この程度の「手抜き」なら、まだ許される範囲かもしれません。
(実際評価平均が8を超えている作品でも見かけますから)

さすがに「てにをは」が狂っていると意味が通らなくなるので、そこまでオカシイものは、誤字と思われるのを別にすれば(読んだ範囲では)ほぼ見かけませんけど。


 さて、助詞ではなく単語に着目して小説の書き方的なページや記事でも、2つの説があるようです。

・同じにすべき説
「なろう」の読者は読書に慣れてなかったり、国語が得意でないから、同義語をあまり知らない。(下手をすると同義語という概念すらない)
同じ意味なら、同じ言葉を使わないと理解できずブラバの原因になる。

・変えるべき説
同じ言葉が頻出する小説は読みにくく、著者の感性も疑われかねない。
同義語・類義語を調べて多彩な表現をするのが良い。


 前者はなろう内で見かけたエッセイで、今までのところ、この主張をしている方は1名だけでした。
後者はなろう内外問わず複数見かけました。

 どちらが正しいのかは判りませんが、私の書き方が後者なのは、単に好みの問題です。
商業ではないので、「正しい」書き方ではなく「好きな」書き方をしているだけです。


■余談
 ナーロッパでナローシュがチートでざまぁしてチョロイン集めてハーレムを作る話。
一般的には批判されることの多い話ですが、ランキング的には上位陣における多数派だと言われています。
(私はランキング上位作には興味が無いので、見ていないから、本当にそういう作品が多いのかは確認していません。 まぁ、タイトルが長い作品ばかりという事くらいは判りますが。)
多数派になるという事は、それが読まれている・支持されているという事でしょう。

 とりあえず、「識者の指摘」が必ずしも「正しい」とは限らないという事ではないかと。
そう考えると、「なろうメインストリーム読者特化型」の小説なら、同じ単語を連発する頭悪そうな文章のほうが、読者には読みやすいのかもしれません。

 あるとき見かけた同じ単語を連呼している作品の評価平均が8を超えるという事は、少なくとも「多くの人にとって」読みにくい小説では無いはずです。
もちろん高評価を受けた理由は違うところにあると思いますが。
(私はフラストレーションがたまるので、読むの止めましたけど)
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