2024年03月30日 (土) 19:44
某所で「『タグ』を変えても『作品内容』は変わらない」を強硬に力説している人を見かけた。
読み専の方ですかね。
そんな事はありません。
「変わらない事もあるだろうが、変わる事もある」
が正しいでしょう。
例えば、「硬派な男の物語」を書こうとしていたとする。
男しか出て来ない任侠か何かの話を構想していたかもしれない。
あるいは、昔の男塾みたいな話かもしれない。
仮に女が出てきても、モブしかいないだろう。
ところが、ここで「なろうで読まれるためには『ハーレム』タグが必須だ」という知識を得たとする。
(その知識が正しいかどうかはここでは問わない。 当該作者がそう信じるに足る状況は十分あり得る話だ)
そこで、タグに「ハーレム」を追加する。
だが、これでは内容に偽りありとなり、感想欄は炎上するだろう。
このため、タグに合わせてヒロインズを追加する事になる。
「硬派な男の世界」を描くはずだったが、出来上がったら「ナンパ男の物語」に変わってしまっている訳だ。
そして、
これがなろうで読まれるための努力だ
という事なら、
作品内容は変わっている
という事になろう。
そもそも努力が「タグとタイトルだけ変える」などという事は無い。
他も影響を受けるのは当たり前の事。
主人公最強を謳うなら、最初から最強で無ければ「タグ詐欺」呼ばわりされるだろう。
たとえエンディングで「最強と呼ばれ、伝説となった」みたいな終わり方をする予定だったとしてもだ。
(いきなり最後まで描いてある短編なら話は違うが)
だからと言って「主人公いずれ最強」なんてタグにしたら、誰もそんな文言で検索しない。
商業なら、先に主人公のイラストやキャッチフレーズが決まっているマーケティング先行の案件なら、それに合わせた内容にするのが作家のお仕事。
宣伝内容と無関係な本編を書いたら、次から仕事は来ない。
なろうでも同じこと。
タグとタイトルが変わるという事は、当然内容も変わる。
むしろ変わらないのは手抜き。
ホームページ検索SEOでも、外部SEOだけでは不十分で、今時は中身もいじる(内部SEO)。
それと同じ事だ。
そうですよね。
玉を探す冒険ものが、バトルメインになったり。
むしろ中身こそ変わりますね。