2014年12月01日 (月) 15:35
軽い息抜き話です。
なんとなく思いついたので勢いのまま書いてみました。
どうでもいいですが、メイドさんの名前は中山加奈子です。なのでかなちゃん。
本当はもっと梓と祀を出したかったんだけど、出なかった。。。
たぶん、この後、華乃は乙女ゲームの世界だったら困るし、とか言いつつよくわからんフラグを立てないように頑張るんだと思います。
それを回りに誤解されてたらいい。
感想とかありましたらよろしくお願いします!
追記>評価、お気に入り等ありがとうございます!
以下、ちょっと思いついた続き。
さて、この間は梓兄様のベッドでうっかり眠ってしまったわたしだが、だからといって、5歳年上の婚約者を見つけることをあきらめたわけではない。
家だったら梓兄様に邪魔されてしまうことがわかった。
ならば、小学校で探せばよいのだ、ということでさっそく、放課後、祀兄様のいるクラスへと向かう。
今日はクラブ活動も委員会活動もなく、全員が同じ時間で終わることはすでに調査済み!ふふふん。待ってろ!
「祀兄様、いっしょに帰りましょー」
祀兄様のクラスで可愛らしく小首をかしげてみる。
こうすると兄様たちがわがままを聞いてくれる確率がぐっと上がるのだ。なぜかはしらんが。
「華乃?」
祀兄様が怪訝そうな顔をしてこっちを見た。しかも眉間にしわがだんだん寄ってきているではないか。兄様、そんなんだといつかいかついおっさんになって子供に泣かれるぞ!
祀兄様はそのままなんだか微妙な顔をしたまま、わたしの手を引き教室から離れてしまった。うぬぬ、ちょっと待ちたまえ、兄様。
「なんでお前こっち来てんだよ。怒られるの俺なんだぞ」
「む。兄様、なんでひとりなの。そんなんだとお友達がいなくなるわよ。お友達と一緒に帰らなくてもいいの?」
というか、ぜひともいっしょに帰ってほしいのだが。
でないと、わざわざ兄様のクラスに寄った意味がないではないか。
わたしの言葉に祀兄様は、やっぱり苦い顔をして、バカ、とおでこを軽くたたいた。大して痛くはなかったけど、ぺちり、と大層いい音だった。兄様はおでこぺちりのプロでも目指しているのか?
そんなこんなでわたしはまたしても、祀兄様のお友達と知り合い、婚約者になるという野望を達成できなかったけれど、帰りに祀兄様と一緒にケーキを食べることができたので、今日のところはこれで良しとしよう。うむ、苺は正義だ。
梓兄様に怒られるまであと…?
素敵短編ありがとうございます!(平伏)