2020年10月18日 (日) 00:30
数百万円のドローン爆弾でも戦車を破壊可能ということで、戦車不要論は今日も元気です。
しかし私的には不満があります。
多くの戦車不要論の理屈を適用すると「陸軍不要論」や「軍備不要論」に行きつくのです。
戦車不要論が語られるうえで、主なものは次の二つです。
・戦車は航空攻撃に弱い
戦車に限らず陸上や洋上の兵器は航空攻撃に弱いから、戦車特有の弱点とは言えないんですよね。
弱いからこそ陸上部隊には短SAMや携SAM部隊が随伴し、戦闘機部隊も護衛するから、そう簡単に航空攻撃は受けないし、戦車が攻撃を受けるなら付近に居る歩兵も酷い事になる筈。
航空戦に完全敗北したのではなく、一時的に航空優勢を失っているだけなら、逆襲チャンスは全然ある筈。
・戦車は対戦車ミサイルに弱い
対戦車ミサイルで戦車が破壊されるのが割に合わないって話ですが。
それを言うと、対空ミサイルで戦闘機が破壊されるし、対艦ミサイルで駆逐艦が破壊されるよね…っていう。
こういった方面から戦車不要論を論じるのは筋が悪いと思うんです。
ではどうすれば戦車不要論を肯定できるのか、上手い理屈が思いつかずに幾数年。