2012年02月08日 (水) 00:03
最近とみに思うのですが、この「なろう」では異世界転移モノやVRMMOの中に入っちゃった的なお話がもの凄くあります。んでこれまた凄く多いのが、その侵入先の世界のモデルとなった架空のゲーム名がそのままタイトルとなってる事です。
正直言うと、これすんごく解りづらいです。タイトルって言うのは『作者のしたい事』を一言で表わす最初の指標だと思うんです。ところがゲーム名では作者はVRMMOモノか、異世界トリップor転生モノをしたいのだなとは解りますが、昨今の情勢を鑑みるにそれはもう「ジャンル」を示しているにしか過ぎず、他との違いがまるでわかりません。そしてあらすじではおきまりの転移までの導入しか書かれていないと、これは作品の説明なのか?と疑問を持つ物も多いです。ハッキリ言わせて貰います。それはジャンルの説明です。
もちろん小説を書くに当たって手段そのものを楽しむと言うのも在りなのですが、手段はやはり目的を叶えるべきモノだと思うのです。目的とは作者がその作品で何を表現したいのか。
もしかしたら、それがないからそんなタイトルなのでしょうけど、僕個人としては「他とは違うと思わせる何か」を読みたいわけで、タイトルとあらすじでジャンル説明されても、その作者がその作品の中で何を表現したいのか解りません。もうちょっとタイトル考えようぜ~と思うのでした。
まぁ不定期更新の上にさっぱりポイント稼げてない自分がいう事じゃないんでしょうけど。
>嘘と解る嘘しかつけない人はある意味善人なのですw
『ほぼ』全段にわたって自分も禿堂なんですが、この発想だけはなかったですww
小説家の仕事は「ウソを吐く」ことだと自分も解ってますが、これは「人の世の真実を顕す」のと同義とも捉えています。一つの事実をどの面から光をあてて、それをどう評価できるか、新しい捉え方を見せることだと。
どぎつい悪漢小説で読者の不快感を掻き立てることで「自分はあんな風にだけはなるまい」と思わせてもイイし、ハッピーエンドなメロドラマで「要領の良さってのも大事だよねw」と感じさせるのも自由でしょう。
でもその作者の随意たる感想を抱くよう読者を誘導するのにお粗末過ぎで、ウソと解るウソしか吐けてないってのだけはカンベンして欲しいんですよ、いやマヂで……。
敢えて訊かれれば誰だって答えるでしょう、「小説がフィクション? わざわざ言われんだかて、ンなこと位解ったるわい!」と。でも普段はソレに目をつぶって小説に手を伸ばすんです。つまりダマされたくって小説を読んでるワケです。仰る通り、合法詐欺です。
でも、ならその意気に応えて気持ちよ~く読者をダマしてやるのが、魅力的なウソを構築してやるのが、そのために脳漿搾り尽くすことこそが、書き手の責任でしょう? ワープロに向かう時ぐらい、厨二病の発作ぐらい抑えて、冷静になったってくれよ、と……。
コーフンしてダラダラ書きなぐってしまいましたが、お目汚し420
最後にいわでものことですが。本当に悪い人――頭の場合も、心の場合も、その両方のときも――は自分で自分を悪いヤツだとは口にはしません。偽善は悪におとり、偽悪はその偽善にすら劣るという人もいますが、羞恥心のある自覚的な悪人は、収支的に見て、立派な善人です。
近いうちに御作も読ませて頂きます。