更新予定のお知らせ
2013年05月26日 (日) 20:21
「そして蝶になる」を21時に更新します。
以下後書きのようなものになるので、最終話をお読みになった後にご覧いただけたらと思います。










「そして蝶になる」、番外編を含めてようやく完結しました。
最後に至るまでが非常に時間がかかり、大変申し訳なく思っておりました。
とはいいましても、放置されたままの部分が残っていたりします。
主にその部分について簡単に説明していきたいと思います。



《ヒューリヒ子爵家》

一番皆さんが知りたいはず?のフューリヒ家のその後。
本編と番外編において、彼らの処遇はなにやら不穏な匂いがしていたかと思います。
ルドヴィークとグスタフがコソコソ話を進めていたんですね。

簡単に言うと、子爵は早くも隠居を迫られ、夫人共々寂しい暮らしを強いられます。
でも放って置くと何をするかわからないので、多分監視付き。

忘れてはいけないインドラですが、彼女は修道院行きです。
年頃の娘さんにこれはひどいかしらと思いますが、それ相応のことはやっているような気がするので。
むしろ世の中にこれ以上被害者を出さないためにも、これが最善かと思います。
でもインドラはただでは転ばない気がするので、正直怖いですね。
自分が悪いと反省することなく、アマリエに対する復讐心に燃えそう…。

ということなので、グスタフは幼くしてヒューリヒ家の主人となります。
王家からそれなりの人が派遣されて、彼を支えてくれるかと。
そしてミランもきっとグスタフを支え助けてくれるはず。
アマリエの代わりに甲斐甲斐しく世話をやきそうです。


別にどうでもいい設定なのですが、ヒューリヒ子爵と夫人は元々恋人だったんです。
それなのに、子爵はアマリエの母親と結婚しなくてはならなかった。
まあある意味引き裂かれた悲劇の2人なのでしょうか。
とは言っても愛人として囲っていたので、2人の関係はずっと続いていたんですけど。

だから特に夫人は彼女が嫌いだったんです。
彼女そっくりな娘のアマリエもしかり。
虐めるのは楽しかったと思いますよ、ええ。
しまいには毒殺してしまうのですから。
少しずつ毒を盛り、時間をかけてやってのけました。
亡くなった時は、これで清々したわ!と思っていたかと。

子爵としても、アマリエの母親は好みの女性ではありませんでした。
アマリエの母親は控えめで儚く可憐な人で、夫人は自分の欲望に忠実な性格のキツイ美女。
対照的なイメージです。
アマリエの母親に対して「こいつつまんねーな」って色々な意味で思ってたんじゃないでしょうか。
なので、夫人が小細工しているのを見て見ぬ振り。
でも内心、女って怖いと思っていたはず。



《ルドヴィーク》

ルドヴィークはヒーローのはずなのに、正直目立っていません。
ごめんなさい。
裏でこっそり暗躍していたということで許して下さい。

彼は自分が第二王子であるという立場から、アマリエには近づこうとしなかったんですよね。
何かと渦巻く王宮に彼女を巻き込むことは避けたいと。
アマリエを見染めたツィリルは公爵家の跡継ぎだったので多少不安はあったけれど、王族よりはましだろうと身を引きます。
もちろんツィリルの人柄も知っていたのもあります。
ご存じの通り彼はいい意味でも悪い意味でも良い人なので。

しかしそれが災いしてか、アマリエには可哀想なことになってしまいました。
ルドヴィークはここでようやく覚悟を決めます。
アマリエを本気で迎えるために、王を始め、様々な人を説得しに奔走します。
これは結構大変なことだと思います。
なのでアマリエを迎えに行くのが遅くなってしまったのです。
その間に痛い展開になってしまいましたが。

諦めていた存在を手にすることが出来たのですから、ルドヴィークはアマリエを大事にするでしょう。
矢面に立って守れる所は守るけれど、彼女自身で解決しなけれなならない所は助言しつつそっと見守ってくれる、そんな愛し方だと思います。



《番外編》

まさかここまで長くなるとは正直思っていませんでした。
番外編=ミランでしたね、完全に。
本編後半、彼が登場しないことでアマリエの彼に対する想いも削っていたので、少し矛盾が生じてしまっていると思います。
初めから削らずに書いておくべきだったかなと反省中です。
なので、時間が取れれば改稿して、番外編の一部を本編に組み込むことも考えています。

アマリエとミランの最後、どうするかすごく悩みました。
お別れするのは間違いないんですけど、どうもっていこうかと。
ここがなかなか書けず、ずっと更新できなかったんですよね。すみません。
書き上げた後も本当にこれでいいのかと一か月ぐらいそのままでした。
何パターンも書いているうちに、このまま手に手を取ってハッピーエンドでもいいんじゃないのと思ったこともしばしばです。
とりあえず本編がそうではないので、ちゃんとお別れできましたけど。

多分ひねくれた考えをしなかったら、ヒーローは当初考えていた通りミランだったと思います。
ルドヴィークの存在が何気に薄いのもそのせいかもしれません。

アマリエとミラン、本当は両想いだったんですよね。
でもミランはアマリエの幸せを願って身を引き、アマリエはそんなミランの想いには気づかず、今度こそ諦めることを決意。
タグにある“すれ違い”がこれですね。
わかりにくくてすみません。

ミランの中ではルドヴィークに二度負けているんです。
アマリエにとって一番辛い時に手を差し伸べているのは王子。
だから彼には敵わないと思ったゆえの行動でした。
勝手な男だと思われる方もいらっしゃるかと思いますけれど。





今読み返すと、本当につたないもので恥ずかしいかぎりです。
ほぼ勢いで書いていたので、上記にもあるようにいつか書き直せたらと考えています。

長い間お付き合い頂き、誠にありがとうございました。
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