ハーレムについての考察
2013年11月19日 (火) 11:46
なんか前回も「ハーレムの魅力がわからん!」とか活報で吠えたような気がしますが、改めて今回『そもそもハーレムに期待するものって何?』という視点で考察させていただこうと思います。
うんまあ……繁忙期に入っちゃったんで、腰据えて小説書けなくなったからせめて活報で文章の練習を、ってのが、これをしたためた目的の一つでもあるんですが(爆)。

『あまちゃん』の大ブレークで幾度めかの脚光を浴びたN○Kの連続テレビ小説。現在は杏さん主役の『ごちそうさん』というドラマを放映しております。
掻い摘んで内容を説明すると。
東京のそこそこ有名な洋食店の店主の娘として生まれた『め以子(めいこ=杏)』は、生来『食べることに関して非常に貪欲』な性質を持っている女の子。彼女は長じて恋人を作るのですが、そのころから『自分が食べること』を楽しむよりも『彼に自分の作った美味しいものを食べてもらう』ことを第一とするようになります。
そんなめ以子は、めでたく彼と夫婦になるのですが、嫁に入った彼の実家は大阪の旧家。貧乏なくせに見栄だけ一人前というもっとも過酷な家庭環境でした。
視聴者が「朝からこのイビリを見て会社に行くのはきつい」とこぼすほど、陰険な小姑が毎回め以子をいじめ倒します。そんな逆境にも『食べることへの執着』で明るく乗り切っていくめ以子ですが、今日の回では、その彼女の長所が思わぬ波紋を呼んでしまいます。

居心地の悪い夫の実家でも、料理だけは手抜きのないものを心がけているめ以子。安く新鮮な食材を手に入れるために日参する市場には、いつしか彼女の境遇に同情して協力してくれる商売人たちがたくさん現れます。
その中でも肉屋の『源太』は、小学生時代の同級という縁もあり、め以子にいたく心痛します。彼女の涙ながらの愚痴を聞き、ときには甘えを叱り、またときには軽口で笑わせ、という、関西人独特の人情で彼女をサポートし続けるのです。
商店街の人々は、夫の元で苦労するめ以子が源太の元に走ってくれないか、と密かに期待している向きがあります。また源太自身も、おのれの感情の移行(友情から愛情へ)を徐々に表情に乗せていくという名演技を見せています。
そんな源太に、今日の放映回のラストで、め以子の夫が対決姿勢を見せました。源太の働く肉屋に出向き、店先で彼と無言の火花を散らしたのです。

興味のある方は、ぜひ明日の放送のご視聴を(笑)。


で、ですね!
本題は、朝ドラの話ではなく、この『源太vs夫』のシチュエーションなのですよ。

視聴者という傍観的立場から見る分には、この構図はとても刺激的だと思います。『魅力的なヒロインを手に入れようと争う複数男性』『どちらに肩入れするかによって2分されるドラマの明暗』『理性抜きに感情に翻弄される人間模様』等々。
でもこれ……現実にあったらどう思います? 例えば自分をめぐって異性が争うことになるという設定。手放しで嬉しいですか?

以前も書いたと思うのですが、私の友人には極端に非モテな女性がいます。彼女は容姿に強いコンプレックスを抱いており、そのために性格まで卑屈になっていました。
そんな彼女の若い頃の夢は『大勢の異性に交際を求められること』。それを聞いた私が「でも付き合えるのって一人だけじゃん。その他は振ることになるわけでしょ? だったら告白されるのも一人でよくね?」と確認すると、彼女はうっとりとした妄想に浸りながら「もちろん全員と付き合うの(そうするといつまでもちやほやしてもらえるから)」と答えました。

『ハーレムの魅力』を探ったときに、失礼ながら、私はこの友人の言葉を思い出すのです。『自分が相手に何かを与えることを忘れて相手からもらうことばかりに目が行ってしまう』という主体性のなさ。『他人の賞賛に過剰に期待してしまう』という自己愛の強さ。
現在、特に若い世代に人気と言われる『ハーレム小説』は、これを追い求めての現象なんでしょうか。


なんでこんなことを悩み始めたかというと、……まあ一部では吹聴してしまってますので予想のつく方もみえると思うのですが、個人的にちょっと『男性視点のハーレム』に挑んでみよう試みているのですね。それで、ここ半月ほど『自分の理想とするハーレム世界の形成』というものに腐心していたのです。
私が導き出した『ハーレムの定義』は、いわゆる『人気者』と同義です。数多に好かれる人間は当然異性にだって好かれるでしょ? だから作中で『異性に好意を寄せられるエピソード』の用意だけをしてやろうと。既存の作品で言うと『ワン○ース』とか『サラリー○ン金太郎』とかかな。
でもこれ、もしハーレムの魅力が上記のように『自己愛を満足させ得るもの』という定義なら、まったくの的外れになってしまいます。というのも、私は自身の経験から『自己愛の強い人間は常に自分の努力以上の結果を求めたがる』という事実を知ってしまっているからです。主人公を魅力的にすればするほど、周囲からの評価をその魅力以上に高めなければならない。逆に言うと、自己愛の精神からすれば、努力と等価の評価は『低すぎる』と不当なものに映りかねません。
う~ん……。すり合わせが難しいなあ……。


話を戻しますが、朝ドラの『ごちそうさん』。杏さん主演のめ以子はとても魅力のある人物です。正直、モデル体型にシャープな顔立ちの杏さんにこの泥臭い役がやれるとは思いませんでした。脱帽!
嫁ぎ先の小姑に家具一式を捨てられて(実家に送り返されそうになって)しまっため以子が、それらを回収して大八車に乗せ、泣きながら夜道を彷徨うシーンは、私でも「こりゃあ惚れるわ」と思いましたもん。
そんなめ以子を巡る人々が、彼女への執着心から諍いを起こすのは当たり前。
明日以降の放送の行方を見極めてからにしますが、1人に対して複数の異性が求愛するというハーレム状態の完成形を、このドラマで見つけられるとありがたいなと思っています。


みなさんの考えるハーレムって、私の考え方とは違うのかな? 同じなのかな?
もし「そういうハーレムもありなんじゃない?」と思ってくださる方がいれば、いままでの私のレベルからもびっくりするぐらい拙い『ライトノベルもどき』ではありますが、筆を進めさせていただきたいと思います。
要は、この活報で一番言いたかった真意は、何につけても自信を持てない作品を執筆中なので、他人の力を借りたいという他力本願だったりして~。
コメント全37件
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小春日和
2013年12月30日 15:15
ぼぶおさん。

こちらへの返信、たいへんお待たせしてしまい、失礼しました。
なろうのニコ生放送、視聴間に合いました? 私は残念ながら出先でタイムリミットを迎えてしまい、リアルタイムでは聞けませんでした。プレミアム会員の息子に協力してもらってアーカイブは取得できましたけど(笑)。……って、もうニコ動のほうでも見られるんだっけ?

ますます寒くなってきましたが、また風邪などこじらせていませんか?
実はなろうの放送の当日は、私、愛知県名古屋市の大須観音に行っていたんです。空海の開いた真言宗のお寺の中でも有名なほうの寺院だと思うんですが、面白いのは周辺の発達した門前町(お寺の周りに作られる商店街)。
江戸時代初期にはすでに開けたとされる一帯は、古書店や古墳、祟り神(荼枳尼天=だきにてん)を祀る稲荷神社、織田信長のお父さんのお葬式が行われたという万松寺などが点在しています(娘さんならご存知かもしれませんが、信長は葬式の最中に大暴れして、お線香をよりにもよってお父さんの位牌に投げつけました。その現場がここですww)。
行った第一の目的は、私の『異世界ハーレム小説を書き上げられますように』という願望をお伝えするためでしたが、ついでに祈った家族の健康は、寒い中を歩きまわらせたせいか、若干風邪気味になりました(爆)。やっぱり現実的な対応が一番かも~。
他にも伊勢神宮へ行ったときに仕入れた知識等を『逸脱! 歴史ミステリー!』のほうにアップしましたので、よかったらまた読んでやってくださいな♪

では本題のハーレムについてのお返事を。
『どうしても好きだから』で辛い純愛を表現してくださったぼぶおさんが「ライトノベルのハーレムは好きかも……」と言われたのには、ちょっとびっくりしました(笑)。ハーレムって純愛の逆のような気がするけど、対立するものではないんですねえ。
ぼぶおさんに楽しんでもらえるハーレムって、でも最低条件として『主人公になったつもりでのめり込めないといけない』んですよね。すでにそこがハードル高かったりして(汗)。
でも……。
……いいなあ。やりがいがあります。むしろ、ハーレムを形成できるぐらいの主人公なら、読者を巻き込めて当たり前ですもんねっ(`・ε・´〃) ぼぶおさんに「よし、これなら僕も惚れる!」と言わせるぐらいの男を書いてやりますともっ(え)。

モノローグやセリフを作中で印象的に配置するぼぶおさんの書き方、今作では勉強させてもらっています。
ライトノベルは視覚的な手法も有効だと思うので、内容の密さに比べて軽妙な印象を与えるぼぶおさんの作品群は、とてもいいお手本になります。これは『木曜日の宅急便』のころから際立ってました。
一文一文が短く、必要な情報のみを精査した状況説明。対して『カタカナ』『三点リーダー』『リアリティのある自然なやりとり』を駆使した立体的なキャラ造形。
難解な長文にはきっと抵抗感を覚える読者層をターゲットにしますので、いまの私の文章のままでは魅力を見出してもらえないと自覚しています。でも読者の想像力に任せた説明不足の作品にはしたくない。だから、その中間点としてのぼぶおさんの技術は貴重。遠慮なく盗ませていただきまっす♪

※猫さんに囲まれるのもある意味ハーレムだとは思いますが、ネコ耳に囲まれるほうが個人的には嬉しいかもしんないwwwww
西山久美子
2013年12月15日 11:35
やっとなんか引っ掛かりが取れたので、前のコメントの補足?です。

悪魔の花嫁
ヒロインの在り方が・・・なんか舞台装置っぽいとかすかに思ってました。
理不尽な事が始まり続いている。善良な娘。
普通っぽいので読者が理不尽、不幸から同情や肩入れしやすく悪魔の誘惑を退くという正しいと言われる決断。「人間サイドの人」=自分の仲間。
美人でモテてもそのは決して実らないので、嫉妬は起きない。
ひょっとして・・・善良なら人格はどうでもいいのだろうか? ハーレム物の無個性主人公と通じるものをかすかに感じるような気がします。
こっちは毎回寄ってくる人が死ぬんで恋愛として進まない、モテてる状態をあまり見た気がしない。むしろ悲劇として映る。

普通であることがおかしな事に巻き込まれて翻弄されている人感を強めてる気がします。

強い個性があると読者が入り込めないかも。
神や悪魔が出てくるなら中央のバランスとして普通の人さが求められる?
強い思いが無いのはつけ入る隙がないって事でもあるのでいくらでも話を展開できる。

無個性主人公と普通の人主人公。ちょっと違うが舞台装置っぽさがあるかも。


あと、エヴァンジェリン姫シリーズ は、姫の行動に巻き込まれる男性(部下)サイドに立ってみてたのに気が付きました。
”すみません、すみません、うちの姫が・・・”と弁護したくなる気持ちになってます(笑)
何仕出かすか判らない姫より普通な男性側に感情移入がしやすいんでしょうね。

ここでも普通が・・・
無個性と普通はやっぱり違う。かなりかけ離れたものなんですね。
西山久美子
2013年12月13日 02:26
こんにちは~

漫画の話題に釣られてきました。

ふしぎ遊戯 自分の本ではなく友人(男)の本を友達みんなで読んでツッコミ、笑うといった読み方をした記憶しかないや・・・読み方として完全に間違えてる。
異世界に行った普通の女の子が巻き込まれ→戻った世界にも影響?が・・・パターンだったような?
一度行って戻ってきて、自分から逃げでまた行ったら戻れなくなった。前に世話になった人(王だったかな?)が戦乱で苦境に立ってるのを手伝う。チートとして巫女。男性美形率高し。
こういう書き方するとなんですね、すごく誤解されそう・・・でも当時は新しいパターンだったような気がします。

アンジェリークはライバルの女の子と女王の座を争う(試験)。補佐をしてくれるのは男性キャラ達。
女王を目指してもいいし、気に入った男性キャラと女王の座を捨てて恋愛(一回のゲームで一人の男性キャラのみ)を求めてもいい。といったゲームだったような?
エンディングコンプリ目指す人も、お気に入りのキャラとの恋愛のみを目指す人も居たな、○○様と言って熱狂ファンに・・・

だいぶ違いますね、パターンが。


『エヴァンジェリン姫シリーズ』は、可愛いけれど、姫として国を思う立場を忘れない・・・背負うかも・・・妙に現実的思考(金の事を常に考える)が世間離れしつつ現実ベース、庶民的なので親しみやすい感じが出てたのでは。
ちゃんと背負っているから許せるがあるような気がします。
正しいと思える方向でレギュラー男性キャラが苦労し、変な姫ですけど苦労してるんだから幸せになって欲しい応援したくなる気持ちを読者が持てるから(笑)


高貴な女性
絶対的身分制度があれば身分が上の人が選ぶ権利があるのが普通と思っています。だから一人に対し多くの選んで欲しい人が居ても不自然ではないという考えからですね~。
女性だと結婚を強く意識する(子供の事を考えるとね)ので最終的には一人を選ぶだろうという安心感があるような。
選ばれるメリットが高いと思えるところもポイントかなぁ?
何となく家(権力)を継ぐのは選ばれた男性だろうという無意識から。(男女差別ですね)
お気に入りになる事で権力を得られる、仕事がもらえる。ここが男女差で大きく質が違うような気がするので集まってちやほやされても不自然ではないと思えるからでしょうね。
身分が下の女性はその高貴な女性に文句は言えないだろうしね。
一人を選ぶまでに徐々に心が近づく恋愛をみたいのかも・・・これだと見せかけの逆ハーで実際には一対一の恋愛ですね・・・

私の考えは一般と大きくズレてる可能性が高いです。
なんでだろう?と考えてこうだろうと理由を探して書いてるので。感覚と思考はズレてそう。


ついでに 悪魔(デイモス)の花嫁 はヒロインは最初っからヴィーナスの為のスペアの肉体目的って判ってるからなぁ・・・一種の生贄
そこを先にみると応援したくなるんじゃないかな?
でもあり得んほど理性の人ですよね、ヒロイン。
誘惑を断ち切り、常に人間として正しいものを選べる。言い換えるといい子ちゃんで図太い。
周りの人が被害にあってるのに自分が優遇されてるのに気が付いてないし
ヴィーナスの方が魅力的。強烈だから。むしろ美奈子より人間的じゃない?と言った友達がいます。
なにしとるんじゃ、さっさと殺して持ち帰れやー。とも
・・・確かに魅力が弱いですね・・・
この話は正しいってなんだろう?と思わせるのが主眼なのかなぁとも思ってます(笑)
実は好きなんです。
ミステリものと捉えてみると良くこんだけトリック考えたなとも思えますよ。
小春日和
2013年12月12日 12:38
鵜狩師匠。

隠密裏に28000字も字数を稼いでいる鵜狩さんのことは、今後『(むっつり)師匠』と呼ばせていただきます。いや本当はね、書いてるとは思ってたんですよ。で、進捗状況を盗もうと思って活報やらブログやらに日参(どころか時参)していたのですが、沈黙長かったですよね―。完全にサブマリン状態でした。
うちは未だ8000字ぐらいかな(恥)。書いた分量はトータルで3万字は超えているはずなんですが、2回全消ししてるしね。
ライトな文章、めっちゃ難しくないですかあ? ちょっと集中すると持ち前の堅物な雰囲気が出てしまう。鵜狩さんも、硬くはないけど、およそライトとはかけ離れた流暢な文章をどう崩していくか、とても楽しみにしています。
あ。ちなみに私のほうの主要キャラは男3人と小人一匹。アクションの供給は半分ぐらいかな。エロの供給は70パーセント超えますが(爆)。

で。

>気軽気楽に「よーし、ハーレムっぽいヤツ書くぜ」と発言して、そのまま書きたいように書いてる俺とは大違い。

綿密プロットとキャラデータの収集に勤しんでいる鵜狩(むっつり)師匠は、この件についてどう申し開きをするのでしょうかwww


それでは本題ですが、コメント、ハーレム小説ではなくライトノベルの特性について言及してくださってありがとうございます。
これね! 私、かつて別のなろう作家さんから類似の事例を聞いたことがあったんです。彼とは彼の作品を一緒に精査したという縁だったのですが、そのときに彼がどうしても「ライトノベルの賞に出したい」とこだわるものですから、私も聞いてみたんですね。「そもそもライトノベルってどんなジャンルなんよ?」と。
彼が言うには『市販のライトノベルはどれも同じような話になっている』とのことでした。『親しみやすい人格者』か、まったく真逆の『孤立したヒーロー』が主役を張っていて、ヒロインは萌え要素ふんだんの少女。幻想の世界でありえない活躍をし、周囲に認められ、成長していく登場人物たちのキャラ小説。
彼自身はその既存性を打ち破りたいという願望の元に執筆していたので、逆にそれが仇になって読者を保てないようでした。……まあ明らかな技術不足でもあったんですが。でも人物の掘り下げが深くて好きだったんだけどなあ。

だから、今回鵜狩さんが提示してくれた『予定調和の物語』は、私自身の目指すところでもあります。一般小説なら雑多なパターンにも読者はついてきてくれますが、ライトノベルでは、この『予想がつく展開に安心する』という重要課題を疎かにできないと思うので。
さらに言うなら、水戸黄門が一話完結方針を貫いているように、ライトノベルでも『短い章立て』は必要だと感じています。たくさんの伏線を仕込んでも、読者に伝わるのはほんの一部なんですよね。ここが、鵜狩さんがよくおっしゃっている『皿の上に全部出す必要はない』という部分なのかな? 短時間の内にばらまかれて回収されるフラグには爽快感がありますし、それを繰り返すことによって、より大きな伏線に気づいてもらう下地もできますしね。
同じ手法を使った『火姫』が1章4万字近い文量を持ってしまいましたので、今回はできるだけ2万字に抑えるつもり。これも辛い作業ですが~。コメント返信でさえこのボリュームになってしまう私ですもんねwww 皿のメニューに品書きまで添える自分の癖と、この際、とことん向き合ってみます。

王道を完成形に近づけることに長けている鵜狩さんが、今回、参戦してくれてよかった。
もし1人だったらとっくに手抜き作品をアップしてました。鵜狩さんがいたおかげで、
「この駄作に対しても、もしかしたら鵜狩さんは言葉を尽くして感想をつけようとしてくれるかもしれない。だったら1つでも褒めてもらえるところを増やして行こう」と踏ん張れるもの。
というわけで、鵜狩さんのほうが一段落ついたら、一言でもいいので感想お願いしまーす♪ うちも鵜狩さん、陸さんに対しては感想欄か活報に必ずお邪魔しますねっ。
小春日和
2013年12月12日 11:14
雪麻呂さん。

相変わらずの鋭い考察をありがとうございます。雪麻呂さんは、この歯に衣着せぬ物言いと聖闘士好きというギャプが楽しい(笑)。
うちは初代の聖闘士星矢しか知らんのですけど、沙織お嬢は最新バージョンでもまだ出ているのだな。ええ、腐女子特性のまったくないわたくしめは、お嬢こそいろいろと妄想の対象にしましたとも。
だって、いくら美形だと言っても、瞬とか♂だし! 脳内でヤオ○イ変換しようにも、あの発達した胸筋には欲望を沈静化する効果が大きすぎました~。個人的には聖衣は脱いじゃ駄目だと思う。
ところで、以前雪麻呂さんが活報で書かれていた『緑川光』さんに声が似ている怪談朗読の人って、もしかしてpitさんですか? あの活報から動画探しまくって見つけたDJさんなのです。いいですよねー、あの声質。早々に『怪談朗読♂』のyoutubeアーカイブは踏破してしまいました。

では本題に戻って。

雪麻呂さんも、他の方々と同じく『リアリティのないハーレムには違和感を覚える』というスタンスだと見受けました。これは、種々の意見を聞いたいまの私でもやっぱり感じてしまうことですね。
ギャグとして、またはネタとして突き抜けている作品はそれなりに面白いのですが、作者の願望が突出しているハーレム小説には、申し訳ないですが嫌悪すら覚えます。
ただ、じゃあ自分がハーレム小説を書こうとしたときにはネタベースで行くか、と問われれば、そういう選択はたぶんしない。性欲を満たすために作られたエロ本でも、作風の違いで満足度に大きな差異があることは実証済みだもの。やっぱり読んでくれた人には『感情移入をさせる』ことが最大の恩返しであると思うんです。

悩みどころは『現実でレベルの高い経験をクリアしている雪麻呂さんのような方々にも納得してもらえて』なおかつ『豊富な経験則から来る感性を経験の浅い方々に実感させる』文章の作り方。
ライトノベルっていうのは児童文学と一般文学の間にある文体なので、このあやふやな境界上に身を置くことは、覚悟した以上に難しいことでした。もともと私もそう難解な文章を書くほうではないのですが、ライトノベルの平易さとはやはり畑の違うものを書いているのだなと身に染みている最中です。

でも、だから楽しいんですよね。どうやったら『リア充のモテモテな日常を見せつけられているだけ』と軽蔑を誘う作品から逸脱できるか、どう書いたら『自らも執筆される作者さんたちにも裏を見透かされない』厚みを持たせられるか。
自らも作品ごとにいろんな挑戦をされている雪麻呂さんなら、この緊張感をわかってもらえるかしら?www
結果っていうのは努力の大きさから導き出されることが大半なので、今回、ちょっと目標を大きくしすぎちゃったかな、と冷や汗かきながらも、ライトノベル、異世界ハーレムに参加できる充実感を存分に味わってやろうと思います~。

『ふしぎ遊戯』も『アンジェリーク』も本格的に読んだことはないんですが、対極的な作品なのかな?
お姫さんに美男たちがかしずくのは、他の方の意見でも出ていましたが、ごく普通の感覚なんですね。私は参考にするのが漫画家の遠藤淑子さんが描かれた『エヴァンジェリン姫シリーズ』なので、やっぱり「読者から見て可愛いと思えるお姫さんだから忠義を尽くされるんだろうなあ」という感覚でいます。
……そういう意味では『悪魔(デイモス)の花嫁』はちょっと物足りないかもしれない。ヒロインの美奈子はごくごく一般的な女性なので、悪魔が惹かれていく魅力を見出だせないんですよね。

>あ、今、二人以上の女性に好かれたら爆発する主人公を思いつきました。

絶対にハーレムにできないじゃないですかwwwww もうそれ、ホラーですよ、ホラー!(汗)
小春日和
2013年12月12日 02:16
しっぽさん。

この活報内の他の方のコメントにも返したように、私は『非モテ』っていうのは『モテたいという願望があるけれどそうはならない人』という定義なんですね。
しっぽさんは、書き込み内容も言葉の使い方も可愛いけど、なんというか……そう……。

異性に対して積極性が皆無!

……のような気がしてしょうがないのですが、どーでしょう(笑)。

『異性に好かれることに憧れる』という感覚は、誰しも持っているものだと思います。でも『実際にその状況になったときに踏み込んでいけない』のは、『モテるはずがないから警戒する』のではなくて『経験不足だから用心しすぎている』のではないかな。
以前、屍ケ台の感想欄でしっぽさんにいただいた『異世界に入り込んでから主人公がすぐに順応したことに違和感を覚えた』という感想。あのときからなんとなく感じていたんですが、しっぽさん……に限らず、女性全般は、きっと私よりもはるかに慎重な生き方をされているんだと思うんだ。一歩を踏み出すまでの勇気の分量が大きいんだろうなあ。
個人的に言えば、私は消極的な女性のほうが好きなので、いまのしっぽさんから『成長』してほしくはないんですが(こら)、しっぽさんの作品が持つ『硬質の壁』が、恋愛感情を持つことによって溶ける瞬間も、ちょっとだけ見てみたい気もします。

新作のハーレム小説は徐々に書き上げてますよー。
主人公、そして主人公を取り巻くハーレム要因の面々を、『幼稚ではなく』『無理矢理でもなく』『リアルな感覚でも納得してもらうレベルで』魅力的に作っていくには、『手抜きを一切しないキャラ作り』で臨まないといけないこともわかってきました。
攻略ゲーム感覚で、一人称を変えたり口調を変えたりするだけのキャラを量産する作品は、結局、この『手抜き』に当たっちゃうんだろうなあ。だから小説にすると評判がイマイチなんだと思うのね。
しっぽさんの言う『お気に入りのキャラを読者に作ってもらうこと』、つまり『ゲームの量産型キャラを小説にふさわしい個性つきのキャラに昇華させること』は、全然簡単じゃない。主人公一人を書き切るよりずっとすごいエネルギーが必要な作風なのだと理解しました。
常日頃から、偉そうに、しっぽさんに「ラストが失速気味ですよ」なんて指摘をしている身ですので、ここで見本を示さないと駄目だよねwww また胃が痛い日々が始まりそうですが、お暇なときにでも成果を見に来ていただけると嬉しいでっす♪

P.S.あ、そうそう。『逆ハー』はしっぽさんの認識通りで間違いないですよ。
小春日和
2013年12月12日 02:13
えっと? ……おおっ、また返信が6日も開いたのですね(汗)(汗)。月日の経つのが早すぎるこの頃……(現実逃避)。

遅い返信、申し訳ありませんでしたっ!(現実直視)

で、まず直近のfurawaさんへのコメント返信ですが、……え!? 『黒い神』を読んでいただいてたんですか! いやそれは……どうも……本当にありがとうございます(激嬉)。
私のところに顔を出してくださる方々の中で、たまに、furawaさんと同じように、ご自分の力量を卑下されて声をかけるのをためらわれる人がいるんですが、これは私が怖いからだろうか(冷汗)。
大丈夫。ほら、怖くない、怖くない……ほらね、怖くないよ……。リアルでリスザルに指間膜(指の間の膜のこと)を噛まれたときに怒らずに我慢できたぐらい、私は心の広い人間ですので(あえてマジで言う)、どうぞ今後は気楽に絡んでやってくださいな♪

比木谷が好きだと言ったのは、もう初っ端の独白!
(引用ごめん)>その諦めこそが彼を殺すのだということがわからないのか
このセリフのシャープさに心を揺さぶられたのでした。
こういうリアルで聞くとドキッとするような言葉、小説でも照れがあると書けないものだと思うんですよね。でもそれを紡ぎだすことのできる作者さんもいる。
私はこの技術を『同化』と呼んでいます。キャラクターにいかに作者が重なることができるか、という技量。ごく最近の時事ネタで言うと、フィギアスケートの羽生選手が演技に入り込むことによって見せたあの完成度と同質のものだと思うんです(知らなかったらごめんね)。作者がキャラクターと同体になればなるほど、セリフにはリアリティが宿るし、読者に対する説得力も増すという現象。
わずか高2でこの集中力を身につけていらっしゃるfurawaさんは、本当に尊敬します。お兄さんから聞いた、いわば『他人の感性』から、あそこまで作品を掘り下げる才能にも驚きを感じています。

まだまだ伸びますよ、きっと(笑)。
私が高2のころはこんな才能は持っていなかった。ちょっと文章を書けるだけの平凡な学生でした。それでも今日ではコピーライターにスカウトされるほどの実績は持っています。
furawaさんがどこまで成長されるかを、作品の投稿とはまた別に、見守らせていただきたいな。どうか今後は卑下することなく自信を持って執筆を続けてください。

P.S.たくさん褒めた気がするけど、まだ死んだらあきませんで!www
いまからもっとたくさんの評価をもらえるようになるでしょうから!
秋花
2013年12月06日 19:42
 今晩は。コメントの返信ありがとうございます。これは誤解が生まれている……。早急に返信をせねば! と決意をしたのでまたやってきました。

 まずは『関わるな』を読了、共に評価をありがとうございました。学校の帰りのバスにも関わらず喜びに声を挙げてしまいましたwしかも! 比木谷が好きだとか! 男性視点はまだまだ未熟な自分ですが、気に入っていただきありがとうございます! あれを書こうと思ったきっかけは2chのとあるオカルト板でのお話と、私が兄に男視点の書き方がわからんと相談したところ、『男は女よりもロマンチストなんだよ』なんていう暴露から始まったものでしたw
 さて、お気に入りユーザーの件なのですが、実は私はホラー大賞以前から――というか、一年ほど前から非公開で小春さんをお気に入りにしていたのです。特に黒い神が好きでしてwですが、こんな未熟な自分はまだ見せられないなと思い、非公開にさせていただいておりました。せめて自分の納得のいくホラーを書いてから小春さんをお気に入りユーザーにしたかったんですね。誤解を生んだようで申し訳ありません。
 男性視点と女性視点はやはり違うんですね。しかし、見るところは少し似てるのかな。主人公というより攻略キャラを見ている。それゆえに見ているのは主人公が起こした行為による攻略キャラの反応。男性はどうすれば女の子を喜ばせるのかと考え、女性はこうすればこういう反応をすると頭の片隅でわかっている。人間の心理などは女性のほうが精通してますから、自然と自分との反応の違いを比べちゃうのかと。うん、一般女性じゃないからわからんなw
 ハーレムについてはもうあまり語ることはないのでこれ以上は書きませんwとにかく誤解を解かなきゃ! と思って書いたので。
 では、愛し愛されるハーレム。楽しみにしております。……しかし、褒められ過ぎじゃないですかね私。にまにまが治らない……。陸さんに感想を貰ったときも思ったけど、今死んでも悔いはない。
小春日和
2013年12月06日 14:36
石田さん。

石田さんのコメントで『ハーレム小説=ギャルゲー』という正体を見破れました(爆)。ありがとうございます♪
石田さんは、男性でありながら常々『ご都合主義の恋愛成就は好かない』と明言されているので、この『ゲーム的な作品』にも否定的な立場だとお見受けします。……あれ? でも官能小説には意義を見出しているのか……。団○六とか読んだけど、あれもかなり女性視点無視の作品だと思うんですよね。何が違うんだろう。

ただ、ちょっと極端かなと思ったのは『ハーレムの主人公は没個性的ないわゆる記号として描かれる』と言われたところ。
私は今回の挑戦の際に『ハーレム』と定義されている作品をいろいろと調べた(&ここでもご紹介いただいた)のですが、『う○星やつら』『這いよれ! ニャ○子さん』『To ○OVEる』等々、すべてそこまで主人公は透明な存在ではありませんでした。ギャグはともかくとして、それなりに魅力的なキャラでしたよ。
上記の作品群は、ハーレム要素に付加してヒロイズムも描かれているんですが、……まあ、目的が『女の子に囲まれること』なのでヒーロー性は簡易になっちゃってるんですけど、ヒロイズムとハーレムには高い親和性があるように感じています。
『ミッドナイトウルブス』もある意味ハーレム要素がありますよね(笑)。でも翔一郎があの通りの好男子なので、設定に無理がない。あれって石田さん的にはハーレムの意図があったりするんですか? 主人公に向ける周囲の女性の感情がかなり男性読者寄りだった気がするのですが。

『主人公の人間性をじっくり書くこと』がヒーロー小説、『主人公は人格者であることがもはや前提で周囲の執着を書いていくこと』がハーレム小説なら、その2つは同時進行できます。10万字ありますもんね。フォロー入れ放題(爆)。
ただ、石田さんのおっしゃるように(+Wikipediaにも類似の検証がありました)、ハーレムものの主人公の存在価値が『記号であること』のみしか認められないのなら、そんな話は書く価値も読む価値もないと私も思います。
まあここは出版社の判断に任せますね。

石田さんの書かれる男性ヒーローは、翔一郎はもちろん、古橋ケンタもとても魅力的だと思いますよ♪ めっちゃ野性的ですけどねwww
この爆発力が男性作者さんの持ち味なんだなあ、といつも嫉妬&感動させてもらってまっす。
小春日和
2013年12月06日 14:33
furawaさん。

初めまして、furawaさん! こちらこそ、お気に入りユーザ登録をしてくださってありがとうございます♪
あれ? お気に入りユーザを申請させていただいたのは、私のほうから、でしたよね? 『関わるな』を読ませていただいて、「あ、これ面白そう。とりあえずユーザ登録だけさせてもらおう」という流れではなかったかな。
ホラー初挑戦と言われる『関わるな』。また難しい形式に挑まれましたねえ(感心)。通話を使ったホラーは私も書いたことがあります。以前、2chで投稿していた『オオツキ教授シリーズ』の中で、3人の登場人物が、それぞれに着信する電話の内容に矛盾を起こしていくという手法でした。通話を受けるほうと発信するほうの立場を両方とも念頭に置かなければならなかったので、相当に頭を使った覚えがあります。
女性でありながら男性キャラのセリフを自然体で書くことのできる技量、それにこの複雑な構成にあえて手をつけられたという姿勢。furawaさんはもともとかなり頭のいい方なのかな? このコメント文に関しても、他のコメント内容とかぶらない要素を選んでくださった配慮を感じられます。
『関わるな』。かなり以前に読みきっていたのにずっと評価をしていなくて失礼しました(汗)。感想欄で陸さんが指摘されているように、まだ文章を平易にするという部分で若干の迷いがあるように見受けましたので、文章評価だけ4をつけさせていただきました。でもキャラは好きだ~(笑)。特に叔父の『比木谷』さん。うちの『非常口』の主人公に見習わせてやりたいwww

前置き長くなっちゃってすみません。では、furawaさん流考察ですが。
……なるほどー、『(非現実な創作上の)ハーレムを構築する場合、ハーレムを作る主人公も、それに付随するハーレム構成員も、どちらも浅ましく思えてしまう』わけですね。
これをギャグに落とし込んだ名作が、高橋留○子さんの『うる○やつら』になると思うんですが、furawaさんの言われるのはもうちょっと『醜い』イメージですかね。『主人公の気持ちを考えない暴力行為や押し付け』等の行動、『本当に恋をして争っているのではなく、自分のものを奪われるのが嫌なだけ』と見透かしてしまえる心理の浅さ。これらを感じさせるハーレム構成員の女の子たちにもいい印象を持てない、と。

ちょっと、これ、該当のハーレム小説を読んだと仮定する女性読者の視点と男性読者の視点から語らせてください。

まず女性読者の場合、……私も女ですから本能的にこの手の作品に嫌悪感を覚える感覚は理解できますが、むき出しの『男争奪戦』の展開に抵抗を感じるということでいいでしょうか?
主人公をまるで自分の持ち物のように扱う行為。自分さえ満足すればライバルや主人公の感情さえも無視してしまう自我の強さ。こういうのが、控えめでアピール力の弱い現実の女性たちからは「ありえない!」と切り捨てられる結果を生み出す、と。

一方で男性読者の場合。自分(自己投影した主人公)の周囲で女の子たちが自分を獲得しようと争いを起こしている。そしてそれに加わっているメンバーが自分の好みとは著しくかけ離れている。「これは迷惑千万。あんな女どもに貞操を奪われてたまるか!」。
……とはならないと思うんだな、これが(笑)。

男っつ―のは端的に言って『女性より優位に立っている』と思ってしまう生き物なんです。これは肉体的な優劣が起因している。いざとなれば力づくで圧してしまえばいいわけですから。
自分の周りに厄介な女性が群がっても、一段上に上がっている自分をイメージしている男性は「あいつらだけで解決できなかったらオレが出ていこう」というスタンスで見守れる。これは、どっちかというと女性と関わることの少ない男性のほうが陥りやすい心理ですね。実際に女性にアタック、もしくは交際したことのある男性は、女性が思いの外扱いづらいことを知っているはずですから。
あ。顔を合わせただけですべての女性がのぼせ上がるほど恵まれた男性なら話は別ですが。そういう人は挫折なんかしないもんね。また『女に拒否られるのは耐えがたい』と女性のドリンクに睡眠薬を入れるタイプも除外します(爆)。

というわけで、furawaさんのおっしゃってくださった部分が、まさに今回の『男性視点ハーレムの落とし所』となるわけなんです。女性読者の不快感を極力軽減して、なおかつ男性読者に求められているハーレムを具体化する作業。
そして、その上で『私自身の意志を反映させる』キャラ作り。
人間ってそんなに稀有なものを望む生き物じゃないと思うのね。男も女も求める本質は同じなんじゃないかなあ、って。だからきっとあると思うんです。数多の楽しめるハーレム環境、っていうものが。
『本物の愛し愛されるハーレム』、まだまだ形は定まっていませんが、書き進めていくうちに掴んでいこうと思います。
意見と賛同、ありがとうございます!
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