2017年05月08日 (月) 23:24
既に悪い癖として周知の事と思いますが、筆の速度の割にネタばかりは湧いてくる、どうしようもない頭を持っており、次に連載したい案が幾つかございますれば、ここはもうサイコロ転がしたりしないでアンケートでも採ろうかと思った次第。
第一案 World End Scrapyard
神は三日で世界を作り、そして四日目に飽きて投げ出した。
ここは適当な神が他の神が世界を作って遊んでいるのを見て羨んで始めたが、途中で飽きて投げ出したクソッタレな世界。途中までやりたいこと全部ごちゃ混ぜにして作ったから、色々な所で法則が乱れているわ、無駄に凶暴な生き物は多いわで酷い有様。剰え、ボードゲームのように新しい世界を作るには古い世界を捨てねばならないのか、別の神々が丁度いいやとばかりに世界を捨てて行くからもう大変。
解れた法則がこんがらがって魔法は使えなくなるわ、人種が入り乱れて平和な場所なんて何処にも無いわ、クズほど生き残りやすいのか右も左も畜生ばかり。それ以外は死ぬほど危険で凶暴な生き物が山盛りだし、挙げ句の果てに色んな世界が捨てられたせいで技術は気持ち悪く入り乱れるわ、更に始末が悪いことにどっかの世界が捨てられて以来、死体が起き上がって人を食うようにまでなってしまった。
ここは正しく世界のゴミ捨て場。生きるには商売で身を立てねばならず、さりとて普通に働くだけの甲斐性も無し。真面目に生きるにゃクズ過ぎて、戦士と言うには誇りも持てず、さりとて兵士になるほど殊勝でもない。そんな俺達には傭兵が似合いさね。
色々な世界が捨てられた世界での傭兵物語。異世界転移物でありながら、ロマンもへったくれも無い血と泥と腐った臓物で出来た世界のお話。パーカッションリボルバーとボルトアクションライフル、そして銃剣とスコップが最後の伴侶となる群像劇。
第二案 去り行きた老兵だからって好き勝手書きすぎだろ。
30年前、戦争があった。長命種と蛮族が入り乱れて戦う、15年にも渡る長く暗い戦争が続く時代があったのだ。
今では、かの戦の惨状を直接目にしたことの無い大人も多い。されども、戦争は実際にあったのだ。数えきれぬほどの生き物が死に、それ以上に文化と先祖達の努力が浪費された。
凄惨で得る物が無く、無意味な戦争。
その戦争を終わらせた者達が居る。帝国の野心に真っ向から立ち向かい、独善的な自称革命者を打ち払い、連合王国の正当なる継承を護るべく銃を取った勇者達。
勇者達には信ずる英雄がいた。戦争を終わらせ、王者の血統を護った守護者。硬い信念を持ち、義を重んじ、何より和を好んだ真の英雄。
永代に渡り讃えられ、語り継がれるべき彼の者の名こそ…………。
「へー、凄いね。で、誰コレ」
「お前さんだそうだ」
「「HAHAHAHAHA!」」
戦争が終わってうん十年、求心力が落ち始めた政府が作ったプロパガンダ回顧録を関係者達が皮肉りながら、実際はこうだったよなと語る軍記物。滑降銃と銃剣、戦列歩兵に騎兵隊。我らの青春はあの地にあった。決して栄光と光輝などありはしない、戦場の汚泥の中に。戦列戦軍記ファンタジー、幻想と現実は紙一重であるが、決して相反する物では無い。
第三案 消化試合は誰が為に
特異な脳構造を持って産まれてくる子供がある時を境に激増した。成長した彼等は脳波を以て現実世界に干渉し、様々な現象を引き起こすことが出来る能力者となった。若く未発達な自我を持った彼等は、ただ欲求と幼い正義を振りかざして街角で激しくぶつかり合っていた……のも今は昔。異能者、ギフテッド、ESP、様々な呼ばれ方をし、青春を派手な戦いで燃やし尽くした彼等が戦いを終えて20年。かつて異能者として蒼い青春を迸らせた高校生も、今や三十路半ばの会社員。彼はあの熱い時代を思い出して、今の穏やかで大きな起伏の無い人生を消化試合のようだと感じていた。
再婚した妻、可愛い娘、順調に昇進できている職場。あの若き日、中高生の頃のように激しい感情を抱くことは最早無く、永遠だと思った熱情すら冷めるという現実を知った。今はただ、この日常こそが愛おしい。消化試合のような日常が。
「だが消化試合は新しいシーズンの為にあるんだよ。さぁ寝ぼけたアホ共、何時までも夢みてないでさっさとパンツを上げて目を覚ませ! また楽しく遊ぼうじゃないか!」
しかし、過去は何時か追いついてくる。一度戦いに身を投じた者は、決して完全な安寧を得ることなどできないのだ。男は立ち上がる、妻のため、子のため、そして過去に置いてきた出来事に決着を付けるため。現代中年異能伝記ストーリー、ここに開幕。
第四案 如何にも映画の序盤で全滅しそうな組織に就職しましたが、僕は元気です。
死体が蘇る奇病が世界的に流行したが、WHOと国連の初動の対応が功を奏し、パンデミックは未然に防がれた世界。本来ならば丁重に葬られるべき死体を、動き出す前に処置する組織が設立され、世界は未曾有の危機から辛うじて逃れ続けていた……。
「けど、いざコトが始まったら数時間で全滅しそうですよね、ほんと」
「面白い冗談だビギナー。なぁ、後輩」
「いえ、先輩、割とゾンビ映画だとデフォです」
どこかで見たことあるような面子と、対照的にごく普通の価値観を持った対ゾンビ機構新人職員が奮闘する日常ゾンビストーリー。使い回し? いえいえ、どっか似た別世界ってやつですよ。
ということで、プロットを練り切れた以上の四案で次回作のアンケートを採ろうと思っております。Twitterのアンケート機能を活用しようと思っているので、気が向いたら投票してみていただければ恐悦に御座います。問題は活動報告だけで告知して、どれだけの人間が見てくれるかですが。
まぁ、どれになっても私は書きたい物を書き散らせるので後悔はないのですが。よろしければアカウントなどフォローし、一票を投じてみて下さい。それでは結果発表でお会い致しましょう。