ブレイクリメイクスキル
2017年07月13日 (木) 22:03

《ストーリーについて》

初期案では、異世界転移の推理物でした。
主人公は名探偵の末裔で、異世界へ行って活躍するっていうストーリー展開。
その名残りは最後で描かれていると思います。
ホームズの末裔にするつもりでいました。
アリアとか、金田一少年、コナン、ルパン三世と、そういう設定はたくさんあるんで、いけるんじゃないかなって。
主人公の能力は、ホワイトアルバムというやつで、どんなものでも写真にして保存し、そして自由に保存したものを解き放つことができるという能力の予定でした。
音や映像までも取り込み、そしてそれをいついかなる時でも再生できるという能力は、探偵ものではかなりのチートかと。

最初の展開としては主人公が宿屋に宿泊し、起きたらベッドの下に死体が転がっているっていう流れ。異世界からきたいかにも怪しげだった主人公に、その人だけが親切にしてくれていたのに、死んでいた。宿屋を泊まるための金を貸してくれた命の恩人だった。
しかも、その恩人を殺した犯人としてでっちあげられてしまった主人公、どうする? っていう流れにするつもりでした。

主人公の能力は、指紋採取までもできるスキルの予定でした。どんなものでも写真にできるということは、指紋だけを保存することもできるわけです。それでありえないんですけど、指紋までも写真として保存し、それを他の場所に移すことができるわけですね。これで、凶器に触れていた自分の指紋を拭き取るっていう、ちょっと邪道な主人公を描く予定でした。他の人間を冤罪にもできるっていう。
あと、名探偵の末裔ということでもっと頭いい予定でした。馬鹿になってしまったのは、俺的に書きやすいから、ということもあります。


《キャラクター》

・主人公
最近、ずっとファンタジー系の主人公が多かったので、ずっと溜まっていたやりたかったことを一挙に引き受けてくれた主人公って言う感じです。俺的には。メタ発言やパロディ多めの台詞。これって、結構読者から嫌われる要素の一つなんですが、そのぐらいいいんじゃないのかなって。
マイナス要因を覆すぐらい、活躍させればいいだけなので。
そして活躍させようとしたんですが、結構ね、周りの方が有能設定なんで、活躍できない。だけど、読まれている方の中にはもっと、スカッとさせてくれ! っていう方もいるかと思うんですよ。
ただ、書いている側からすれば、溜めて溜めての回がないと、カタルシスがうまれないんですよ。
俺は、ベイビーステップが凄い好きで、あれのどこが好きかっていうと、みんな成長するんですよ。主人公以外の脇役も凄い成長するんです。強かったりするんです。主人公負けたりするんです。だけど、それでも最後には勝つこともあるんですよね。それが、凄い好きで。
だから、周りの人有能描写しつつも、主人公が最後は勝つ! めちゃくちゃチート能力もって、主人子よりも主人公らしいヒロインを、最後には救い出して見せる! この展開までしたのは、消化不良になっているかな? っていう読者のためでもありました。
勧善懲悪はあまり好きじゃないんですが、敵がやられる時に情けなくしたのはそのためでもあります。今回は特に、スカッとするのを目標にしました。
多分、殺した方がよかったんでしょうけど、必要性があまり感じられなかったので書きませんでした。



・ヒロイン
六花の勇者が面白いなって思う一要因が、ヒロインが一体誰か分からない。それが一巻の途中を読んでて思ったことですね。いや、あれは、ほんとうに、読みながらえ、え、え? あれ? 俺、なんか疲れてる? 読み間違えてるって、本気で思いましたねw
あれは、本当に個人的には意外で。ああ、この人がメインヒロインなんだーって思いました。
劣等生や、エロマンガ先生など、挙げたらきりがないんですが、妹がメインヒロインはラノベの王道なんですよ。だからその王道を利用したミスリードが描けたらいいなって思って、今回の作品を書きました。
ああ、もちろん妹もヒロインではあるんですが、ダブルヒロインというか、今回の作中の中では、一応、猫耳メイドさんがメインヒロインっていう位置づけですね。
ラノベのいいところは、話ごとにヒロインにスポットをあてて、それで、毎回サブヒロインが、メインヒロインになるってところなんで、猫耳メイドさんが唯一のメインヒロインというわけではありません。あしからず。

・メインヒロイン
メインヒロインは最初は糞みたいな性格の予定でした。
最後の最後にネタ晴らし。邪悪の化身であるヒロインと主人公だけの直接対決。ヒロインの能力名は、ダ・カーポ。時間を巻き戻して、それを永遠に繰り替えすループ系の能力でした。
主人公の初期能力はどんなものでも保存できる。つまり、今現在の『時』をも保存するということ。保存するということは、消失する。つまりは、今現在の時が消失し、過去と未来へ行けるということになる。未来へ行けば、ループにつかまる。ならば、過去へタイムスリップしていけばいい、という展開になる予定でした。
だから、異世界で観てきた数々の現実世界の匂いがする産物は、主人公が過去へタイムスリップしたことによって伝来されたものだったんだよ! なんだってぇーみたいな予定でした。
ただ、メインヒロインが、本当に邪悪だと、読者的にはNGかなって思って、これを投稿する、本当に直前ぐらいで軌道修正しました。イメージ的には藍より青しの葵ちゃんみたいな献身的なヒロインを描こうと舵をきりました。

・敵
メインヒロインの邪悪さを受け取ってもらったのが、お兄様です。
お兄様は設定上、頭が物凄くキレるキャラであり、主人公よりも遥かに上で、現段階で出てきているキャラの中では飛びぬけているはずですが、やられてしまいました。
慢心という確固たる自信が足かせになって弱くなってしまったわけです。
一度負けたおかげで、逆に今度登場する時は強敵となって帰ってくると思います。続きで出る時は、無双の活躍をしてくれるはずです。きっと。


《テーマ》
小さいテーマはいくつもありますけど、現実逃避も一つの根底にあるテーマですね。異世界ものは現実逃避! っていうのをよく耳にする気がしますが、本当にそうなのかなって一つの疑問。
確かに異世界へ行って、何の疑問もなく現実を享受する主人公に違和感を覚えますが、それ以上に凄いなって。
だって、社会に生きていく上で最も必要なのは、順応性。
その場に適応する力。
それを異世界転移、転生ものの主人公は見せてくれますよね。
現実世界に帰れないことを嘆いて、何もしない。
それこそが、現実逃避といえませんか?
多分、これが一番多いパターンだと思いますけど、異世界で無双する姿はほんとうに凄い。というか、ありえないと思いますけどフィクション作品だからそれもありなのかなって。
むしろ現実と立ち向かっているのが異世界ものだと思います。
そういう概念を書きたかったけど――描写できたかどうかは分かりません。


《今後の予定というか、書きたいもの》
・逆ハーレムもの。BL要素も含みつつ、前世の記憶が縁によって紡がれて、騎士達と王女様時代の記憶が蘇る。あと、ショタ要素とか、普段は強気なんだけど、すぐ泣いちゃう男の子とか。
みたいなものを書きたいです。

・百合もの。とにかく、安達としまむらが死ぬほど面白いんで、影響を受けてしまい、本気の本気で書きたい欲求が日々日々募っています。
まじで書きたい。まじで書きたい。
最近、ほぼ毎日安達としまむら読んでいるぐらいはまってます。
病んでる百合を書きたいです。ヤンデレと百合ってなんか相性いいんですよね。何故か。

・デスゲームもの。
扉の外とか、映画のキューブみたいなもの。ダンガンロンパとかトモダチゲームとか、とにかくみんなで殺し合うやつは大体面白い。つまらなくても、なんか補正がかかって面白く感じるから書いてみたいけど、ラノベで書いてみるのはどうかと思って思案中。なんというか映画やゲーム、漫画(主にマガジン)では流行っているけど、ラノベでは今のところ突出している作品は少ないように感じるため。

・ラノベもの。
エロマンガ先生がアニメ化され、今後一気に流行ることを見越して書こうと思います。あと、妹されいればいいもアニメ化決定。絶対に流行るジャンル。というか、数年前から流行っているジャンル。ビックウェーブに乗るしかない。書くしかない。
ただ昔からこのジャンルはあって、色々読んできて好きなんですが、俺的にはちょっと足りないって思うのが、ネット小説家の描写なんですよね。
もっと欲しいなって。
プロ視点から作品を書くことは俺にはできないから、アマチュア視点で物語を書くことになるんですが、そういう視点で描かれていることが少ない。
あくまで成功者が苦悩や葛藤する作品が多くて、成功に至るまでの道筋は少ない。なおかつ、主人公がネット小説家でありながら、どう頑張るかは本当に描写が少ないと感じる。
なのでその辺を描きたいです。



あと、りゅうおうのおしごとアニメ化決定、ほんとう嬉しいです。
らじエレからずっと読んできた作者の作品なので、心の底から嬉しいです。
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