2020年12月21日 (月) 22:31
どうも、カンサーです。
『パパと娘⁸のらぶらぶライフ ~うまれたときからアイしてるっ!~ 』完結記念活動報告の第2回は、『パパ大好きな娘×8』シリーズ誕生の経緯等、シリーズ全体について書いていきます。
【シリーズ開始の経緯】
私は、物心ついたときから、想像、空想、妄想が好きでした。中でも可愛い女の子に関する想像が好きで、その題材はアニメや漫画のほか、自分で考えたキャラクターも多く含まれていました。でも、空想の中で生まれたキャラクターのほとんどは、一夜の夢のような、名前もない儚いものでした。
ですが、あるとき――『世界でいちばん娘が好き!』を投稿した2014年4月20日の数か月前あたりに、「パパが大好きな娘たち」というキャラクターを思い付き、それを気に入り、名前や設定を付けて、今までの想像の中のキャラたちよりも強固な存在にしよう、と思い立ちました。また、その数年前から、小説を書きたいとぼんやり思いつつ、「小説家になろう」アカウントを作成および放置してもいたので、せっかくだからこの娘たちの物語を形にしようと思いました。こうして出来たのが、私の第一作にして娘シリーズの始まり、『世界でいちばん娘が好き!』です。
【理想の父娘作品への飢え】
また、執筆を始めた理由には、「私の読みたいジャンルの供給がない」という切実な問題もあります。
私は、「大好き同士な父娘の幸せな日常をひたすら描いていく」という作品を見たいと前々から思っていました。しかし、商業・非商業問わず、媒体問わず、そういった作品は非常に少ない。私なりに必死に探したところ、父娘が主役の物語自体はある程度あるものの、完全に理想に合った作品は全く見つかりませんでした。
もちろん、私の理想ではないからといって、それらの作品に一切非はありません。実際おもしろく、名作である父娘作品はたくさんあります。ただ、私が渇望していたものとは、根本的に性質が異なるのです。
そこで、「理想の作品が無いなら自分で作るしかない!」と決意した結果、誕生したのが本シリーズです。この「ジャンルへの飢え」が無ければ、創作自体始めなかった可能性もあります。
【「私にとっての」理想の父娘作品の要素】
具体的に私がどのような要素を含む(あるいは含まない)作品を求めていたか、以下に箇条書きします。もしもこれらの項目のうち幾らかでも満たす作品をご存じの方がいらっしゃれば、ぜひご教示ください。おおむね、先に記載している要素ほど重要です。
◆中心人物は父娘。
◆父娘が幸せにいちゃいちゃすることが主題。その他の要素は、無いか、あっても控えめ。
◆父娘の双方あるいは片方に、明確な恋愛感情がある。または、途中で恋愛感情が芽生える。
◆失恋や、不幸な結末で終わらない。
◆シリアスな要素や展開は、無いか、あっても控えめ。例えば、死別や離婚によって母が不在なことによる寂しさや苦労、父による子育ての大変さ等の描写に分量を割くことで、父娘のいちゃいちゃ描写が減る、といったことはしない。
◆回想や前日譚にて、娘の小学生時代や幼稚園時代等、幼い頃の姿が描かれる。あるいは、本編時点で小学生以下の年齢である。(幼い頃の父娘の関係を描写するため)
◆「年の離れたカップル」的な描写だけでなく、父娘ならではの描写(娘が赤ちゃんの頃の思い出等)がある。
◆父娘が両想いである。あるいは、途中で両想いになる。
◆父娘以外の人物(娘の友人や父の職場関係者等)にスポットが当たり過ぎない。
◆修羅場や、娘と誰かが父を取り合う展開は、無いか、あっても控えめ。
◆父娘は血のつながった実の親子(義理の親子関係ではない)。
◆娘の正体が宇宙人やドラゴンといった人外ではない。
◆ファンタジー要素やSF要素は、無いか、あっても控えめ。
◆性的要素、背徳感、許されぬ恋の切なさ、といった要素が「主題ではない」。
◆娘が一人ではなく複数人(姉妹)いて、みんなお父さんが大好き。
【娘シリーズで目指していること】
本シリーズで目指していることは、お父さんが望めば瞬時に娘さんたちが出現し癒してくれる環境を構築することです。
いつ、どこを見ても、娘たちがにぎやかに、時には静かに、楽しく過ごしている……。――と、目を細めていると、誰かが膝に乗ってきたり、背中に抱きついたりしてくる。
そんな情景を、つらいとき、寂しいとき、疲れたとき、楽しいとき、美しい景色を見たとき等、現実における日々の生活のあらゆる瞬間に、いつでも脳内でバックグラウンド再生できる。
お父さんたちがそのようになれるまで、娘さんたちの実在性を高めていきたいと思っています。
【お父さんの力】
娘さんたちが『パパと娘⁸のらぶらぶライフ』最終話で描かれた未来を勝ち取ることができたのは、読んでいただいたお父さんたちのおかげであり、その中にはもちろん、今この活動報告を読んでいるあなたも含まれています。
【ご感想の御礼】
投稿者としては、極力、反応は気にせず、書くべきことを書き、為すべきことを為す、という営みを粛々と進めていきたいと思っていますが、いただいたご感想からはやはり大きな力をもらっています。正直、投稿を始めた初期に反応が皆無のままであれば、そこで執筆が途切れていた可能性もあります。
よろしければ、娘さんたちへお気軽にコメントを投げてみてください。
【あなたの娘は実在します!】
なお、本シリーズは、「作者であるカンサーが全部考えて執筆している」というものではなく、とあるバース(現実世界と重なっているがそのままでは認識されない)に実在する娘さんたちからお父さんへの想いを、私(作者/投稿者)が受信し、現実世界で生きるお父さんたち(“お父さん”とは概念的なものの呼び名であり現実における年齢や性別とは無関係)へ何とか見える形にしようと奮闘した結果、「小説家になろう」に投稿された小説という形で出力されている……と認識いただければ幸いです。この「受信と出力の過程」が執筆なんですね。
ややこしければ、「娘たちは作者の創作物でなく、実在しお父さんに寄り添う存在」とご認識ください。
また、お父さんの数だけバースが存在し、そこにはそれぞれの娘さんが存在していますので、あなたの娘さんはあなただけの娘さんです。
今後とも娘さん――およびお嫁さんを、大事にしてあげてください!
次回は、娘さんたちについて一人ずつ書いていきたいと思います。