2022年05月14日 (土) 16:21
本日『シン・ウルトラマン』を見てきたので、感想を書きます。
「とてもおもしろかったけれど、好きになれないところもあった」といったことをネタバレ全開で書いていきますので、ご注意ください。
いきなりネタバレをすると新着活動報告一覧に掲載されてしまい、意図せず目にしてしまう方がいるかもしれないので、まず問題なさそうな内容で文字数を稼いでから始めていきます。
まず、特撮シーンは全部最高で、テンションがぶち上がります!
米津玄師さんの主題歌もとてもいいですね。
……そろそろネタバレを入れていっても大丈夫かなと思うので、改行してから始めます。
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開始後3秒くらいで興奮は最高潮に達する。
まさかのQ怪獣のダイジェスト登場というサプライズ。
情報量に圧倒されるうち、ネロンガが暴れ出し、光の巨人が現れ、大迫力のシーンが続く冒頭は、これだけでも見に来てよかったという満足感。
ウルトラマンの神々しく美しい姿に気付けば涙が滲んでいた。
最初の盛り上がりが落ち着きドラマパートに入いっていくと引っかかるところも出てきて、ややテンションが下がる。
これは、私にとっての理想の映画としての期待を上げすぎていたせい、また、シン・ゴジラのイメージを引きずっていたせいだし、話の大筋はとてもおもしろかったので、特に気にするところではない。
ガボラもザラブもその戦闘シーンも素晴らしい。
全体的に、決着が付く時は一瞬なのも、極限の戦闘という感じでかっこいい。
巨大化した長澤まさみさんのシーンがややセクシャルに描かれたあたりからどんどん気持ちが下がっていく。
オリジナルの巨大フジ隊員が、女性が巨大化するフェチジャンルのファン等からセクシャルなアイコンとして語られることを拾ったのかなと勝手に想像したけれど、もしそうなら、そこは拾わなくていいと思った。
オリジナルでもそのように描かれているならともかく、元の描写はあっさりなので、2次創作に寄ったような印象を受けた。
とはいえ、これも、オリジナルの要素を拾っただけとも言えるのでまだいい。
ただ、その後も長澤まさみさん周りで粘着質な描写があり、それが何だか頭に引っかかり、終盤の熱い展開のノイズになってしまった。
これは、私が公開初日に、これらの描写を指したのであろうツイートを意図せず踏んでしまい、批判的な先入観というか、いつそんな問題になりそうなシーンがあるんだろうと思いながら見てしまっていたのもよくなかった。
そこからのメフィラスとの戦闘はかっこいいし、ゼットンの絶望感もすさまじく、一兆度の炎を放つというオリジナルのあり得ない設定を大真面目に拾いつつ説得力を持たせているのはとてもよかった。
そして、ウルトラマンは真のヒーローだと思った。
不満点も、振り返ってみるとそんなに気にすることではないかとも思うけれど、やはりセクシャルな要素は必要かどうかでいえば絶対要らなかったな、と思う。
これがラノベとかアニメなら特に気にならなかったと思うが、実写映画のウルトラマンとしては違和感があり、悪ふざけ感を感じた。
幼い頃の自分の気持ちになってみると、「ウルトラマンが変態行為に及ぶ」といったセリフを語られると、ちょっとショックで、面白がる気分にはなれなかった気がする。
また、ゾフィーの役割がオリジナルと大きく変わり、悪役みたいになっているのも人によってはショックかもと思うけれど、これは好みの問題だし、実はゾフィーではなくゾーフィという配慮はされているようだった。
色々言いましたが、トータルではとても良かったし、もう一度くらい見に行きたいです。
以上
濁らせてしまった、という表現はしっくりきますね。
オリジナルのウルトラマンにも、前作?のシン・ゴジラにもなかった要素なので、余計に戸惑いました。
他の部分はよかったと思っているので、極力よかったところだけ思い返すようにしたいです。