やらねーよこんな技(剣道3 攻防編)
2014年12月19日 (金) 06:48
Q 剣を左右に動かし、敵の斬撃を避ける場合、どうやって防ぐ?

A 手元を軸に剣先をぶん回すと正中線から外れ、攻防で死太刀になるので、剣先を軸に柄側の手元を動かし、敵の斬撃を左右に逸らす。
運動や剣の重量バランス的にも柄側のほうが短いので、剣先側を防御のために左右に動かしてしまうと余計な動きが大きくなる。
しかし剣先を天に向け、柄側を左右に構える形で振れば剣が斜めになるので重力と慣性にしたがって力がそれ、少ない力で弾く、あるいは逸らすことができる。
また、剣先が敵正中線に残存するため、敵の攻撃を弾いたまま敵正中線を斬撃可能になる。

 正面から受ける?
あはは。ご冗談を。剣が壊れるわいっ?!
(※防ぎきれない非常時は命のほうが大事なので正面から受けるのは正解です。次の一撃を防げない可能性甚大ですが)
剣をやっていると『普通だろ』だが、そうでない人との剥離がデカい。
それは基本にして当たり前の『足運び』であり『攻防』である。
繰り返すが、『やらねー(やれねー)よこんな技』の数々であり、発明した先人たちの研鑽を垣間見ることができる。

 洋の東西を問わず、これを発明したヤツは偉いと思う。
何も考えない場合剣先をぶん回して大きな隙を作り続け、攻撃の機会を逸してしまうからだ。

 剣道の邪道、三点防御は胴突きが有効。
というか、こんなアホな構えをやるなとなる(反則を取られるのみならず昇段審査で使うならば一発で落ちる)。
 鴉野がこれを多用することは前にも書いた。
これに剣先を敵の喉元に向ければほぼ完成である。
ところがどっこい。実は西洋剣術にこの型あるらしい。
ググって調べてみたところ鴉野が現役時に薙刀の斬撃を流してその力で反撃を行っていた技の完成系(完全上位技)だった。
流して回してからめとって斬る。流れた剣を抑えて跳ね上げる。

 西洋剣は先端しか刃が無いので途中をもって棒のように使える。
途中を左手で抑えてぶん殴る。柄鉄砲をかます。柄で抑える。殴る。
こんな剣道の基本にジャーマンスープレックスをかますような技を使う鴉野は刀より西洋剣のほうが適性が高いのかもしれない。
ちなみに三点防御ににた構えからの攻防は日本の剣術にも『重たい剣で甲冑相手にする』術として存在するらしい。
可也大味な動きである。
UPしている方は日本の方なので日本の剣術の可能性がある。
動画その1
動画その2
剣道じゃポイント取ってくれないけど、この動きは全部使った(※びっくりするほど拙いながら)記憶がある。竹刀なら弾けるけど重たい薙刀は弾けないのでこういう動きで逸らしたり弾いたりする。
しかしこうして考えると延々と薙刀と戦った経験ってちゃんと小細工乍ら身についていたんだな(棒読み)。未来の自分が『無笑』でギャグとして書くために習得したと思っていたぜ。

 正面から受けると剣は破損する。
常識的なことだがアニメだと普通にカッキンカッキンやっているし、時代劇でもそうだったりする。
実際の剣道では剣で直接受ける型は教えない。
少なくとも高校剣道程度ではそうだ。
じゃ、どうするかというとフットワークで無効化し、正中線をずらし、後の先を取って先にあてたり、先手必勝で圧殺したり、含み足(※足で這いずってちょっとだけ間合いを変える技。とてつもなく地味である)や握りの長さを変えて間合いをずらしたり(繰り返すがとてつもなく地味な努力である)、構の段階で敵に攻めさせない。あるいは最初のお題のように少し敵の剣を弾いて自分だけは一方的に斬り飛ばす状況に持ち込むのである。
実際の試合ではこれらをすべて複雑に混合させて行う。

 アップロード者が同じだが秀逸な動画があった。
前と横から解説して、尚且つ防御のやり方もわかる。
やられた側は『え? なぜ撃たれた?!』になる。
というか、このアップロード者、あらゆる武術をMMDモーション化して共有化する試みをやっている模様。
解る人が見なくてもわかりやすいと思う。
『俺のキャラはこうやって〇〇を倒した!』と言えるかもしれない。

 ちなみに鴉野はこの技ができないwww
鴉野はこの動画でいう『抜くと刀がぶらんとなる』人。
後から斬られたら鴉野は死ぬ。
一応『センセ』からは背後から攻撃された時の技はいくつか仕込まれてはいるがたぶん使えない。
たまには居合の練習でもしようかなOrz 路上で練習したら逮捕確実待ったなしだが。
コメント全15件
コメントの書き込みはログインが必要です。
竹尾 練治
2014年12月21日 22:09
八段の先生でお世話になった先生は、大学時代の先生と、現在時々習ってる先生が二人いるんですが、全員バケモノです。

以下、バケモノエピソード。

大学時代の先生。
私が二刀で稽古してたら、小太刀貸して、と突然二刀を始める。
十字止め(二本の竹刀を交差させて受けてる)からの抜き胴とか、凄く鮮やか。
二刀にも明るい先生だったのかー、とその時は感動したのですが、
その時の二刀はアドリブだったそうです。

現在のA先生。
今は温厚な人格者ですが、学生時代は厳しいので有名で後輩から恐れられており、
先生がインフルエンザで学校を欠席して、後輩たちが喜んでいたら、
部活にだけ現れて、高熱なのに後輩をボコって帰っていったそうです。


現在のB先生。
8段まで上るような先生は、大抵小学生ぐらいの頃から剣道を修練しているのですが、その先生はなんと、高校初心者。
体格の良い方だったので、まず上段の構えから徹底的に教え込まれ、
上段が一人前になるまで、中段に竹刀を下ろさない、という誓いを立て、
それを貫いたそうです。
そして、大学に入学した時、大学の先生に、

「中段の構えの使い方を教えて下さい」

と頭を下げに行って、驚かそうです。(その頃には、いっぱしの上段選手だったそうです)

ついでに。昔その先生が、突如「キレた」と言って。稽古を終えて、面を取って帰られたことがあったそうです。
怒らせたのか、と思っていたら、アキレス腱が完全断裂していたそうで。
平然と歩いて、階段を歩いて降りて行ったので、誰も気付かなかったそうです。

八段は、マジ強いです。
勿論、年齢やコンディションにもよりますが、7段から8段に上がり、さあ、これから範士を受けようか、と考えてるような、脂の乗った時期の八段の先生は鬼の如しです。
和泉ユタカ
2014年12月21日 16:54
わりと真面目に、鴉野さんが華麗に剣術を披露しているところを生で見たいです。なろうのオフ会というモノをよく聞きますが、私が是非参加したいオフ会は、鴉野さんの剣道ツアー+赤井さんの総合格闘技ツアーですね。(^_^) (あ、参加と言っても見物だけで。笑)
上連ヤグネ
2014年12月21日 13:45
若返りで苦労させてしまうなら逆転の発想。ファンタジー味が増えるが、死霊術・降霊術の類で現地入り願えばよろしいのではないでしょうか。
かつて日ノ本に10人しか居ない剣豪がいた……英霊召喚でも良さそうですね。
それにしても、異能生存体に死の恐怖を感じさせる男って……。現実は小説よりも奇なりとは正しくこのことか。
再度失礼します。映画ですが、拐という武器だったのかもしれません。丸い鉄柱に柄を付けたような武器でしたので。使い方はトンファーでしたが。あと、『木枯らし紋次郎』という時代劇は、監督がリアルな殺陣にこだわり、刀で打ち合うシーンがあまりないとか……私も数回しか観てないので断言は出来ませんが。
退会済
2014年12月20日 08:51
七段って、強かったんだ(」゜□゜)」

そんな事、微塵も感じさせない、くだけた先生でしたよ(^_^)
お父様も沖縄空手を!なんか親近感わくなあ(≧ε≦)!(では投げや絞め、目潰しもやったんですね(^w^))

チャンバラ刀は色んなの試しましたよ(^_^)(100均のプラスチック刀も使いいいですよ!我が家にはプラスチックロングソードと盾も)

試しに作ってきた結果!100均で売ってる、園芸用のぶっとい90センチ支柱に、カーペットの下に敷くと暖かい銀マットを巻き、銀のガムテープでとめたのが、一番怪我しにくくていいです(^w^)(二人分合わせて500円!安いよ~(≧ε≦))

竹尾 練治
2014年12月19日 20:53
また伸びてますねw
外人さんの動画の構えは、三ヶ所避けというより、ドイツ剣術のオクスの構えの系統の構え方の気がします。
矢張り大まかな刀の使い方は、人間の身体構造が同じ以上収斂されてくる部分もあるのですが、洋の東西で似通った構えが発生しても、その術理は運用法などは全然異なっていることなども多いです。
三ヶ所避けに似た霞の構えは、見た目が格好いいせいか、漫画やイラストなどで大人気ですが、少し前にtwitterでその起源や運用についての話題で盛り上がったので、その議論碌とかを。
http://togetter.com/li/738202

>矢口さん

弾く……というか、払い、擦り上げ/擦り落とし/擦り流し/擦り込み、打ち落とし、巻き、などの諸技術は、意識しにくいですが鎬で相手の刀をどうするかが重要な点と見られることが多いです。
現実的には、実際に相手の刀を全部鎬で捌けるか、というとそんなわけなく、幕末などの記録には斬り合いの後の刀は鋸のような様相を呈していた、という話も多いですが……。
退会済
2014年12月19日 19:24
面白い(≧ε≦)!

前の活動報告から読みましたよ(^_^)

正中線(心)

僕は空手と剣道をほんの少しだけやってました(^w^)(ホント形だけですが)

中学で突きをしない事、また裏技を教える先生など、もう面白くって(^w^)

GHQで禁止された日本のこういった戦闘技術ってワクワクですね(≧ε≦)!(僕の剣道の先生は8段落ちてスネるような先生でしたが、確実に仕留める為に、正中線への構えを徹底してました。空手では沖縄空手なので、チンクチとかガマクとかナイファンチとかやらさせました(^w^)←訳分からないよね!

西洋の積み上げていく剣術対、日本の一撃必中!乾坤一擲!な剣術。ホント、実際にやってみたいですね(^w^)(てな訳で僕は息子とチャンバラを楽しんでいます!もちろん、我が家も転がってますよ!模造刀などが(^w^))
最近は合気や柔術に興味ありです(*^o^*)
矢口
2014年12月19日 18:08
先の活動報告への書き込みにまで丁寧な返信をありがとうございました。

また今回の三増紋右衛門先生の抜刀、納刀の美しさは震えるほどでした。
良い動画をありがとうございます。

剣はやはり「受けてはいけない」と仰るのは私も覚えている通りです。
問題は「弾く」
つまり鴉野さんが仰っている通り、軽く回転させる事によって軌道を逸らす事なのですが、重い剣にはこれが効かない事がままあるように思えます。
実際は私が間を合わせ損なっただけなのですが。

この様な場合、間(タイミング)合わせに失敗しても最低限に弾く事さえ出来れば剣道なら一本を外す事は可能でしょうが「杖」などが相手ですと、完全に逸らしきれなかった場合はこちらの戦闘力は無くなっちゃうでしょうね。

やっぱり結局は遠目の近目から得られる足運びに行き着くのでしょうか、などと考えてしまいます。

話は変わりますが、かなり昔に一度だけですが西洋剣術の教本を読んだ事があります。
崩し技の充実に大変驚かされました。
日本の剣術は一瞬の勝負を決めるまでの間に後の先の読み合いを多く感じますが、西洋剣術は実際に動き始めてからの詰め将棋としてのイメージを受けました。
西洋剣自体の形や歴史上の戦闘記録から、もう少し大雑把なものだと思っていた時期でしたので、顔を真っ赤にして恥じ入りながら読んだものです。
またその後、日本に於ける首の掻き方についても読む機会を得ました。
柔術の元になった動きでしょうが、これまた良く考えられたものだと驚かされる事、しきりでした。
当時は今の様に小説を書くに際して役立つ事になるとは思いませんでした。

雑感、失礼しました。
三河 悟
2014年12月19日 14:52
 師匠がいるっていいナァ……。

 私はいつも一人なノデ、夜な夜な空き地で我流棒術の練習ヲ……ヤバイ、見付かったら間違いなく逮捕さレル!
ふむ…戦闘シーンの参考にさせてもらいます。

なんか私が書くとRPG戦闘の技名列挙だけになってしまって…
前のコメントへ 12 次のコメントへ