読み専のつぶやき(男性目線 女性目線)
2024年10月20日 (日) 06:47
リアルで鬱陶しいことが募ってくると、ざくざくと軽い読み物で現実逃避をしてしまう。

遥かなる昔は、作家の大半は男、女流作家と呼ばれる人たちは 男性編集者から気に入られた「女の世界」を描く人達ばっかりだった。
 今から思うと 男達が関わりたくない・でも男の虚栄心をくすぐる「女の闘い 嫉妬うずまく どろどろとした男をめぐる戦い」ってやつが 男どもの読書欲と好奇心を刺激し、そういう書き手(女)だけが 出版社=男性編集者にごひいきにしてもらえたんだろう、と思う。

で、女の子 それも バリバリ現代っ子(当時としてはw)の私としては、男性の描く恋愛もの(というより男女関係)における 登場女性の心情には全く共感できなかった。

 だから、大人になってから出会った女性が多く集うSNSで、文学サロンみたいな感じになっていた場で、ある大人の女性(推定私より年上世代)がつぶやいた

 「xx先生(大衆小説で大変女性人気が高いという世俗の評判だった作家さん 作品の多くがドラマや映画になりましたw)の描く『そんな男にとって都合の良い女性』が現実にいるわけないじゃない」と思いつつも 読んでしまうのは、
 ほかに楽しめる「舞台設定」の読み物が無かったり、映画の中の女優さん達のファッションがすごく素敵だったから」

という書きコに すごく納得してしまった。

つまり 作品の出来栄えとは全く関係の無いところで ほかに選択枝が無いからという理由で
売れていた 昭和の大作家(大衆小説)の先生たちの 作品(爆)
 そう思うと 妙に 納得してしまいました。

一方 私は どちらかといえば 男目線と戦いつつ自分の感性を大切にする女性漫画家たちの作品を楽しみながら少女時代を過ごすことができて良かったなと思います。
 ララとかプリンセスとか
 あと 「北斗の拳」や「聖闘士星矢」が連載される直前までの少年ジャンプの一部の男性作家さんの作品も 女性から見て受け入れやすい作品だった。

1998年以後のネットの大衆化で一番よかったことは、女性達が 自由に本音で語れるSNS全盛時代が来たことだと思う。

リアルでは言いにくい(しっぺ返しが怖い)女性の本音が 自由に話し合える・発表できる集いの場が一時的にでも盛り上がったこと。

 そこに 商業化の波が押し寄せ 飲み込まれてしまったのは、もう 情報化社会の趨勢ってやつですが
それでも 10年くらい 女性達が それも従来良妻賢母的役割を果たしていた年配の女性達が
自由に若々しい声を世界に響かせた時代とバズれる場があったことは 画期的なことだったと思う。

(だって リアルでも 女達は互いに分断され続けてきた戦後80年であったもの。
 実社会で生きていくためには、本音で語り合うのは 差しさわりがありすぎ、デリケートすぎる危険行為でしかありませんものね!性別関係なく。
 しかも 女性が 男性の気に障ることを言えば 物理的にも精神的にも社会的にも暴力的迫害を受け、経済的損害を被るのが現実社会の一面ですから)


おかげさまで 今や 投稿小説の世界は、性別年齢を超えて 自由に作品投稿をしたり 感想を述べあえる場となりました。

そして 最近ふと思ったのが
 女の子の感覚オンリーの恋愛小説は 登場男性がペラペラすぎて さすがにきついなぁ
 これって ぺらっぺらの女しか出てこなかった かつての大衆小説男性作家の作品と同じで
 結局異性のことがわかってないという意味では 同じなのね
ということと、
 (そう思うと かつての怒り「=男性視点だけを押し付けて女性の人格を完全無視、女性の尊厳を完全否定するな!」も消散しましたね。
  結局相互理解が足りてないという点では 性差はないよねという意味でw)

最近 明らかに男性と思われる書き手さんが 女性読者層を狙って書いたと思える恋愛小説の投稿が増えているなぁ、ということ。
 それこそ 女性の投稿作品やら、ネットでの女性ジャンルとされている投稿をよくよく研究して書いてるようだ という感じの作品が 目につくようになった。

だから 女性である私から読んでいても、登場女性達の扱いにあまり違和感はない。
 たしかに そこには 男性感性のキャラ付けはされているけど
 それは それ 書き手の個性の範疇でしょ、と思える範囲だし(笑)

 その一方で男性キャラ相互の絡みが、あっ さすが男作家、男の行動原理がよくわかってらっしゃる
 と納得しやすかったりで面白い。

そういう意味では 学生時代、学校の内外で 男の子達の動きを見ていた時のような面白さがある。

つまり 女の子とはまったく別個の感性を持った生き物集団(でも同じ人間だから 女の子である私からしたら 別種だけど近縁種の生き物)の個々の動き、そして彼ら 一人一人が吐露する感情に、びっくりしていた時代を思い出した。

男女平等とか男女共学とかバリアーフリーの職場とか いろいろ言われても
 やっぱり男性と女性では 根本的に違うことの方が多いよ
 近縁種という意味での共通性はあっても
という感覚の私からしたら・・

やっぱり 男女が一緒に一つの社会を築いていくためには
「男女共同参画」なんてスローガンを掲げるよりは
もっと お互いの感性のありようを知ることのできる「安全な←ココ重要」場と機会がある方が 現実には必要 と思ってしまう。
 (xx観の押し付け合いではないですよ、念のため!)

そういう意味で、ここ 「~なろう」さんでも、男女が めいめいの自分の感性を 「人間としての個性」として盛り込んだ作品、そして異性の個性を研究しつつ書いた作品、を発表していくことが増えれば
それはそれで 意味のあること(これからの社会に良い影響を及ぼすこと)ではないかと
思った次第。

ただ 情報収集のためにネット投稿検索を駆使するときに
 ホントっぽい嘘話(投稿者の作話)に惑わされないで欲しいとは思う。

そういう意味では 今の日本のネットは 情報戦の最前線で、すでにこの26年 すさまじい戦いが繰り広げられている戦場なのですから!

 しかも この10年 特にこの5年 直近の3年は 戦いの激化が激しくて

 もう先が読めないくらいのパワーゲームが展開されている状況なので

目にした情報が、本当に 一人の人間の生身の感想なのか、
それともただのウソ(悪意ある嘘もあれば、金儲けのための作話もある)なのかは、
必ず リアルでの自分の生活の中で培った自分の感覚と照らし合わせて、
できるだけ 現実世界で直接付き合いのある人との対面での会話の中で 話のネタにして検討するくらいのことはしてから、
作品の中に盛り込んでいっていただければ 尚ありがたいと思う。

投稿小説の隆盛により 男女間の思い違いやすれ違い・距離感が少しでも緩和され
リアルでの 男女の平和共存の糧になれば (あわやよくばハッピーな関係になればもっといいけど^^)
と願う者としては。

私の知っている 恋愛小説やマンガの世界は、あくまでも現実からは遊離した 読み捨て的存在でしたけど、
世の中には 案外 小説やマンガの世界を 現実の男女間に当てはめようとする阿呆も多いから。
 そういうアホ♂は 本当に 女性に取ったら迷惑・危険物でしかないし
 読み物の世界をうのみにした愚かな女の子は 往々にしてリアルで悲惨な体験をしているのを知っているから

やっぱり異世界物語であっても、読み手のリアルにとって 良い影響を及ぼすものであった方がいいなと、思うのです。

 ただ それが 異世界物語を楽しみたい読者心を満たさなければ
 面白い・楽しい・読みたい!話にはならないのも 重々承知の上で

読み専としての 感想を ここに投稿しました。

(作品投稿者としての私は、卵の中でピヨピヨ言ってるだけの存在で 上記のような口幅ったいことを言える立場ではございません。すみません)
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