2018年04月16日 (月) 22:25
舟は静かな島にたどりついた。
きしきしと鳴る砂を踏みしめて歩いていけば、ふと目を引く作品があった。
古河 聖さんの、
『運命の輪』。
氏はこの手のタイトルに弱い。
何がどう、とは言語化できないが弱いものは弱いのである。
タイトルの重要性をしっかりと確認して作品を読みはじめた。傍らにはインカコーラ。
読み終わるころには、空き缶が二つ、氏の横に転がっていた。
タイトルからはどのようなジャンルの話かは想像をつけにくいが、読んでみると勢いのある爽やかなガールミーツボーイの物語であった。
エンタメとしてしっかりと一つの型に嵌まっており、安心して最後まで読みとおすことができた。
30000字ほどの短編であったが、それを感じさせないスピード感のある展開が好ましく思えた。
おそらく、タイトルの時点でかなり好意的になったであろうことは否定できない。それほど、タイトルの持つ第一印象は重要なのだと理解して、氏は次の島に向けて木舟を出したのだった。
○ ○ ○
ども、三衣 千月の実務担当、久しぶりに公募作品を書きなぐっている方、ミツイです。
今日のはタイトル勝ちですね。ミツイにだけは刺さりますよ、そのタイトル。なんでだろう。
特殊なワードでもないし、長文系でもない。
それなのに、なんだか惹かれる。タロット? タイトルにタロット要素があるから?
いやでも吊られた男とかにはピンとこないなあ。
そしてテンション高く最後まで書ききってあったのがオモシロかった!
古河 聖さんの、
『運命の輪』ね。ご都合主義とか、そういうのはいいんですよ。エンタメなんだから。
よし、今日も一叫びしてもりもりと文を書いていきましょうか。文士ですからね。
それはそれとして、明日もふと目についた作品を読むのです。そんな暇があれば自分のを書けと言われても読むのです。
やるって言っちゃったからなあ。言ったからには、やらないと。
そんなわけでまた明日もお楽しみに!