2022年09月01日 (木) 16:14
こんにちは。青戸部です。
8月31日、拙作『没落令嬢は最強魔術師さまの介護をしています!』が収録されている「訳あり令嬢でしたが、溺愛されて今では幸せです アンソロジーコミック 4巻」が一迅社様より発売になりました!!
わーい!!
私のTwitter等見て頂けるとわかるのですが、毎日すごく喜んでいます。うれしーい。
それもこれも皆、この作品を読んでいただき「面白い」と思ってくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
しかしなんで介護に……、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
コミックスを手に取っていただいた方の中には「斬新な登場人物プロフィールだな……」と思った方もいるでしょう……。
だけどすごく〝フィルおじいちゃん〟じゃないですか?! 湯船のシーンはがっつり老体! すごいですよね……! オオトリ先生すごい。
よくかわいいお爺ちゃんはいるけど、執筆中のイメージは「しっかりよぼよぼ老人」だったので、設定画の段階でそのようにお伝えしたのです。
そうしたら私の予想をはるかに越えた「おじいちゃん」がやって来たのです!
もうね、何を言っているかわからないと思いますが「しっかりよぼよぼ老人」だったんですよ……。私大感激です。
作画のオオトリ先生には感謝してもしきれません。一生推します。
というか、人間ってずっときれいなままではいられないんですよね。(突然の真面目ムーブ)
若く、かわいらしく、きれいなままでいられたらそりゃ幸せですけどね。でもそういう訳にはいかないから怖いんだと思います。
見捨てられたらどうしよう……とか、頼りない自分を知られたくない……とか。
こんな言葉じゃ表せないくらいたくさんの不安や羞恥心、恐怖や戸惑いが生まれます。
それは自然な気持ちだし、当たり前の気持ちだと思います。フィルもどこかで力を使い果たし、魔法も身体も自由にならない老いた姿の自分を諦めつつ、きっと同じように不安や恐怖を感じていたのかもしれません。
周りも邪険に扱うからなおさらです。
そこに現れたのがミリアムです。
彼女はフィルの置かれた境遇に初めは同情しつつも、徐々に心を寄せていきます。フィルを人間として誠実に扱い、自分の出来る範囲の中で寄り添い、共に生きようとしてくれたのです。
最強が故に孤独だった魔術師が彼女の人間としての誠実さに惹かれるのは当たり前ですね。
人間離れしているようで、一番人間臭いのはフィルかもしれません。
というわけで、裏設定的な(ぜんぜん裏ではなかったかも)話でした。
セルフ二次創作のようなお話も書いているので(「赤い靴と~」)ご興味があればぜひ……。
それでは、今後も皆さまに楽しんでいただけるお話を書いて行けるように精進していきます。
どうぞよろしくお願いします。
青戸部ラン