2022年04月06日 (水) 02:57
「仏にはさくらの花をたてまつれ わがのちの世を人とぶらはば」とは、西行の歌です。私、この歌が好きなんですよね。墓前に供えられる花も、桜だったら賑やかになる。故人も、墓の前で泣かれるよりは、花見をされたほうが気分が良いことでしょう。
日本人って、桜が好きですよね。まあ、斯く言う私も好きですが。春になると、喫茶店では桜の花を使ったスイーツだったり、飲食店では桜の蕎麦だったり、手を変え品を変えて桜を食わせようとしてきますね。花より団子とはよく言ったもので。なにも花を食わせて来なくても、なんて思います。
その色を風に吹かれて垣間見る 言の葉足らねどかく桜かな
風上昴