【第3章執筆記】「奪われたプリマ」を振り返って。
2025年06月25日 (水) 14:30
この話は、ニアの姉・メアの〈石〉にまつわる物語です。
読んでいて、少しつらい描写もあったかもしれません。

私は、成長するにつれて「かわいい」という意味や重みが変質していくと思っています。
ある日突然、それまで親に言われていたような「かわいい」から、他者の欲望を含んだ「コンテンツ化されたかわいさ」へと変わる。
その境界は、本人の意思とは関係なくやってきます。

メアは、私の中では強い子です。だけど、どれだけ強くても、子どもであることに変わりはありません。
耐荷重というものは存在する。
現実では多くの人がそれを飲み込み大人になるしかなくて、それがとてももどかしいと感じています。

今回、ニアとキサラギの話をメアに絡めて出しましたが、ふたりの物語は今後もう少し丁寧に描いていきたいと思っています。

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