2015年03月30日 (月) 19:00
というわけで、第五章はこれで終わりです。
次章はこれから推敲となり、再開予定は六月一日です。投稿間隔は変わらず週二回の月・金の二回となります。
連絡は以上で、挨拶後に第五章のネタばれを含んだ話をします。未読の方、ネタばれが嫌いな方は読まないでください。
それではこれにて失礼いたします。
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ここからネタばれを含んだものになります。
今章の舞台は、定番と言える学校のお祭りです。これまで閉じ込められて戦ったり、戦ったり、戦ったり、戦ったりしてきたので、終了条件を戦い以外に設定し、束の間の休息としました。
……思い出してみると、全部逃げられない状態にされて戦っていますね。これも杜人とレネの運命なのでしょう。
最初期案は、第四章を考えるより前に存在していました。ではなぜ第五章が後になったかというと、レネの成長度が足りず、人員を数えていったら信頼できる手足も足りなかったからです。
まさかこんな理由で第四章が生まれていたとは、誰も思わないでしょう。そのため時期をずらすことになり、どうやって去年をスルーしたかの理由も必要になりました。いやはや、ちょうど良く長い不在があって助かりました。
さて、今回選ばれた生贄は、名前だけ出ていた『フォーレイア』です。ルトリスを長年辟易させている傍迷惑さが伝わったでしょうか。これでも大貴族。愚か者では務まりません。ちょっとアレなだけなのです。
それなりに意図したとはいえ、思った以上にアイリスが愛されていました。嬉しい限りです。恐らく第二章が下地にあったため、おおよその結末は初期に予想できていたと思います。最後が大団円風味となりましたが、何故か仲良くなるのもよくあるお約束のひとつです。
当初は他の大貴族との絡みも設定されていました。しかし、予定より文字数が膨らんだ結果、すぱっと消滅と相成りました。その名残が劇への貸し出しや、素材の融通です。おかげでルトリスは貸しを作れたのですが、貸しより平穏が欲しかったことでしょう。
今章においては、裏側の主役としてセリエナを配置しました。かなり苦労を重ねていますが、能力が高いので本人はそれほど苦にしていません。いつ崩れるか分からない御立ち台と、小揺るぎもしない盤石な地面では、同じ作業をしても気分はだいぶ違いますから。
すっきり過去を清算したところで、これからも苦労人として頑張って欲しいところです。
そして最後に明かされた衝撃の事実。予想していた人は居ましたでしょうか。重用されているところとか、受付なのに商人としても優秀なところ、ダイルは既婚という情報から推測可能となっています。それでも難しいので、もし予想していたならば小躍りして喜んでも良いことだと思います。
基本的に杜人&レネコンビ以外が中心となる話は出ないので、貴重な小話となります。
物語も終盤に差し掛かり、終局に向けての準備も着々と積み上がって来ました。今章にて小休止が終わり、ゴールに向けて走り始めます。次こそは自ら切り開いてくれることでしょう。
こんなところでしょうか。では最後にまたもや重要なことを。
『引きこもりを止めたレネはヒロイン。全ては主人公のおかげです』
今回はきちんと主人公……でしたよね?
それではまた。
6月が楽しみです。