shadow・お知らせとオマケ回
2024年04月30日 (火) 08:48
shadowのep10.影の英雄編・9話と10話を改稿致しました。ご一読頂けますと幸いです。

また本編には載せていないオマケ回を以下に投稿します。

ではまた。

・・・

★shadowオマケ回

とある日。東京のまちで流れる人々の姿があった。



大谷 「猫…」


子猫は大谷におでこを撫でられて機嫌良く喉を鳴らしている。


雫 「…猫、可愛いね」


柔らかい笑みを大谷は雫に向ける。


雫 「もう行くよ。夜ごはんの準備しないと、」


突然の宣告に大谷の目はどうして?と訴える。


雫 「帰るよ」


大谷 「雫…」


雫 「かーえーるーよ」


大谷 「雫ちゃん」


子猫 「ニャー」


雫はてるてる坊主のイヤリングを触る。


そして雫は大谷が見つめる子猫を持ち上げるとゆっくり大谷に渡した。



雫 「帰るよ」

優しい一声だった。







大きく揺れるブランコ。7台のブランコそれぞれに佑都、賢人、智輝、一弥、光、哲太の小学生6人組と風春が乗っていた。



ガチャ、ガチャン、ガッ



次々とブランコから空中へと身体を飛ばす。




ズザッ、ズザ、ザザア、ジャッ




ズドゴロゴロロ、


最後に着地した風春は体勢が取れず前に転げ落ちた。



風春 「やっべっ!」



佑都達 「ガハハハハハハ!!!」


佑都 「飛距離俺がいっちばーん!」


風春 「俺が着地成功してたら一番飛んでたもんねー」


体育座りで口を尖らせる風春。



佑都 「ルールはルールだから。一番ビリの人は、一番飛んだ人の言うことをひとつだけ聞くこと」


風春 「えー。泣きの一回は」


佑都 「おい後輩が何言ってんだよ!俺達先輩だって事、忘れてないよね?」


風春 「はーい」


佑都 「じゃあ俺達6人に中田の駄菓子屋で50円サイダーと50円ラーメンを献上せよ」



風春は勢い良く立ち上がりお尻パンパンする。

風春 「駄菓子屋行ったらもう一回勝負!」



佑都 「可愛いね風春は(笑)」







SBTの山田の命により新井と鈴見がバディとして刑事二課への配属となった。捜査初日のふたりはまだ会話をしていない。



新井 「鈴見さん」


鈴見 「しばくぞ」


新井 「はい!しばかれたいです!」


鈴見は離れて歩く新井の胸ぐらを掴み顔を近付ける。


鈴見 「声がでかい。…あと、これからはもっと私の隣で行動して」


新井 「え…ぇぇえ」



新井(心の声) 「優しい…」



鈴見 「待ってたの私…新井君の復帰」



ジャケットを脱いだ新井。







大谷は子猫の顎下を指でコロコロしていた。



大谷 「猫…」


雫 「帰るよ」


先週見た光景がまた目の前で行われていると感じざるを得ない雫。



大谷 「てるちゃんにお友達…出きるかな?」


大谷は先週拾った子猫に「てる子」と命名した。


大谷 「ねー」


子猫 「ニャー」



雫(心の声) 「愛ちゃんと子猫揃っておんなじ顔してこっちをじっと見るな……あぁ…そっと抱いてこちらを向くな」













雫 「帰るよ」

優しい一声だった。
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