2018年04月03日 (火) 00:57
やあ、どうも! 鼠色猫/長月達平です。
相変わらず、活動報告がめちゃくちゃ間隔空きますが、今回もというか、今年もというか、エイプリルフールでした!(またまたやらせていただきましたあん♪)
毎度、エイプリルフールになると投稿されるIFルート。
今回は『ゼロカラオボレルイセカイセイカツ』という感じのお話で、一見、ちょっととっつきにくい感じですが、二回読んでもらえると、意味がわかってくる部分もあって、作中人物と同じようにぶくぶく溺れる感じを味わってもらえるかなと。味わってもらえると幸いです!
そんな感じである程度、自分で咀嚼し終わった方に、この活動報告の補足が役立てばいいかなと。
では、蛇足に思われるかもですが、どうぞご覧になってください。
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【この先、 ネタバレ !! 】
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■ナツキ・スバル【粛清王】
・ご存知、本編主人公ですが、今回は優しさが思い出せなかったのと、ベア子が結果的に優しすぎたせいで死ぬチャンスを失い、人間不信まっしぐら。大体は早とちりしたレムのせい。
・レムの拷問がトラウマになり、重度の人間不信と疑心暗鬼を発症。精神的な問題で目に見えるものが色褪せる症状を患い、『エミリア、ベアトリス、ラム』以外の三人が白黒状態に見える。スバルが『嘘をつかないと縋り付ける』相手であることが、色落ちしない条件。一章と二章で助けられたエミリア、最後まで契約を守ってくれたベアトリス、憎悪の塊となって自分を絶対に許さないラムと、この三人への信頼以外は『いつか自分を裏切る』と疑ってかかっていた。
・敵対されたくないから敬語を使うけど、友好的な相手もいつかは裏切ると思っているので、裏切られる前に始末する切っ掛けにコイントスを選択。コインで責任逃れするまでは、何度も苦しんで決断していた模様。
・作中では『死に戻り』描写が全くありませんが、ハリベルを仲間にしたり、セシルスの夢を知ったり、そもそもラムを死なせないためになど、それなりの回数を死んでいます。皮肉にも、崖から投身自殺できなかった結果のルートなのに、必要に迫られて自殺したケースもあるかと思われる。
・他のルートと違い、このルートだけは絶対に最後は全滅して終わる。
・最後、エミリアからすら色を失い、この世に残る唯一の頼りに縋り付くしかなかった哀れな少年。可哀想な少年を出迎えた『薄紅』の少女が、鎖の外れた手をゆっくりと首にかける――的な部分までは描きませんでした。
■ハリベル【礼賛者】
・オボレルルート最大の良心、いなせなカララギ人のハリベルさんです。先日の番外編でちらと出ましたが、彼のまともな活躍は書籍のIFルート。それがなくても、特に読むのに支障はありませんが。
・屋敷から逃げ出したあと、スバルは逃亡先にカララギ都市国家を選択。そこで落ち延びた際、カララギで発生するちょっとした問題(四大精霊絡み)の解決に尽力(『死に戻り』多様)し、結果的にハリベルの信頼と、『結社』プレアデスを設立する土壌を手に入れました。以降、ハリベルさんはカララギ都市国家を守ってくれたスバルへの恩返しに同行していた流れ。
・裏表めちゃくちゃありそうですが、このルートでは特に裏表なく、普通にスバルへの恩返しが目的。スバルの状態はわりとちゃんと把握していて、「幸せになれへんやろなぁ」と思いながら付き合っていた模様。
・最後、スバルの命令でフレデリカを外へ解放し、その後はエミリアwithパックの戦場に加勢、ラインハルトに敗北して死亡している。
■セシルス・セグムント【青き雷光】
・Web本編や書籍よりも早く、番外編に登場する男、ヴォラキア帝国最強の剣士で、性格は大体、作中の通りの人物。
・明るくちゃきちゃきと正直で、自分が大好きな剣術馬鹿。その馬鹿さは、途中で嫁にぶれる若き日のヴィルヘルムよりも一直線。
・スバルとの出会いは、カララギでハリベルを味方につけたスバルが、いずれ来るラインハルトとの激突に備え、安全弁としてスカウトにいった形。当然、帝国生活を満喫する彼には幾度も断られ(斬られ)ますが、何度かの挑戦で彼の望みにクリティカルし、馬鹿正直に「やめようか迷ってるんですけど、僕はどうしたらいいですかね?」とヴォラキア皇帝にセシルスが相談したため、「向いていないと思うが、密偵でもやるがいい」と命じられてスバルに与する。
・誰に対しても態度が変わらないので、『粛清王』に情があったかといえば特にそんなこともなく、普通にラインハルトとの戦いのお膳立てのために付き合っていただけ。とはいえ、哀れには思っていた。
・最後はラインハルトと一騎打ちになり、世界最強の男にかなりの深手を負わせるほどに善戦。刀二本折られたので、途中で逃げました。地味に生存。
・彼の「誰もが溺れているのですよ」というラインハルトへの宣告が、大体、このルートで作者が言いたかったことの全てです。
■エミリア
・スバルの心の拠り所として、ロズワール邸襲撃と同時に誘拐されてきた籠の鳥の少女。二章の段階で王選参加フラグが折れてしまったため、三章や四章で折れたとき以上に無力感と無気力感の塊。
・十日に一度、やってくるスバルに求められている実感が、「誰にも必要とされていない」という彼女の自意識へのカウンターになっていた。おまけにスバルはエミリアから罵倒されるのが怖くてほとんど口を利こうとしなかったため、結果的に悶々としたものがエミリアの中に蓄積、ダメンズ化しました。
・IFルートを見るとエミリアの心の弱さが浮き彫りになりますが、エミリアは四章の『試練』を越えないと心にどでかい空白が空いたままなので、ああいう態度になるのもやむなし。そこに大概、スバルが収まる。ダメンズメーカーとは言いませんが、ダメスバルメーカーでは確実にある。
・最後は歪んだ道をひた走るスバルを許容し、一緒に死ぬことまで覚悟しますが、その心変わりがスバル的には地雷であり、エミリアが解釈違いになったために色落ち、モノクロ化した彼女を置いて、スバルは逃走しました。
・エンディング後、おそらくはスバルの亡骸の下へ駆け付け、その原因となった少女を殺害……しているのか、スバルの後を追ったのか。そこは作者的にも謎なので、書かなかった以上はわかりませぬ。
■パック
・安定の、『エミリアの無事』しか考えていないパックさん。
・ロズワールがダメになったので、庇護者として力のあるスバルに協力、エミリアの身柄の確保を優先。それと同時に、屋敷内の扉を凍らせていき、ベアトリスの『扉渡り』の効果範囲を狭めるなど暗躍もしている。
・一応のフォローをしておくと、パックはベアトリスの「その人が訪れないならいっそ死んでしまいたい」という願いを把握していて、屋敷に一人取り残される彼女を哀れんだ末の行動なのだが、まぁ、フォローにはなってない。
・エミリアのパンデモニウムでも監禁生活は、彼女が無事に過ごせるという一点でわりと悪くないと受け取っていて、現時点のエミリアの問題も、百年とか二百年とか経てば状況も変わると大らかに考えている。
・最後はエミリアの意向に従い、本気モードでラインハルトと激突。深手を負ったラインハルトといい勝負をするが、押し負け、エミリアを逃がすための犠牲になって、消滅している。
・なお、まさか彼も、あの状態で送り出した愛娘が、執着していた相手に振られるとは思ってもいない。知らないけど、知ったらビックリする。
■ギルティラウさん
・出し忘れた。
■ロズワール・L・メイザース
・二章でラムとレムが手元から失われると、その時点で最終目標を達成できなくなるため、四章で『福音書』を燃やされたときと同じ状態に。結果、魔獣騒動に対する対応が遅れ遅れになり、アーラム村は壊滅、辺境伯としての地位を剥奪され、王選の後援者としての立場も失ってしまう。
・ラムに殺される約束も果たされなくなるため、抜け殻のように生きているが、逆にそうした重荷を下ろした結果、一生懸命に自分の世話を続けようとするフレデリカに対する思いやりは、本編のこの時点より強くなっていた模様。
・最後はセシルス相手に、フレデリカやベアトリス、エミリアを守るために抗おうとするが、セシルスの相手は万全の状態でも厳しかったため、敗北。自分の望みを叶えるはずの存在がスバルだったことを知り、納得と共に脱落。
・皮肉なことに、オボレルスバルの「変化を嫌う」性質は、完全にロズワールの信条と合致しているため、粛清王の末路は、案外、ロズワールの望み通りに事が運んでいた場合の未来なのかもしれない。
■ベアトリス
・レムの豹変が粛清王のトラウマなら、ベアトリスの優しさがオボレルルートの切っ掛け。STRAIGHT BETがかからなかってん。
・スバルを領地の外へ逃がしたあと、それをラムが追ったことをロズワールに報告。彼女が戻らなかったことに責任を感じて、引きこもりが加速する。その後の王選の推移などには全く関知しておらず、フレデリカの世話にもならないように立ち回っていた。
・粛清王となったスバルは、鏡の中の自分に「終わりを望む自分」の切望を見る。それがベアトリスの瞳にあった『その人』を待つことへの諦観と同じであると結論付け、エミリアを迎えにいくのと同時に、ベアトリスの解放を選択。
・最後、スバルが「自分が『その人』である」といったことは嘘だとわかっていたが、それでも縋りたかったベアトリスにとっては救い。本編ではならなかった『その人』になると、ベアトリスはスバルの言いなりの人形になるので、そのルートも考慮したが、彼女には美しい結末を用意した。美しいとは。
■フレデリカ
・旦那様デストロイ。
・作中での説明通り、たぶん、一番頑張ったのに辛い目に遭った。
・屋敷の襲撃後、『聖域』の存在を知った粛清王によって、ガーフィールやリューズを人質に取られ、エミリアのための世話係として利用されていた。しかし、粛清王の『結社☆粛清名簿』を見たことと、コイントスで脅しをかけられたことで背信を決意、ルグニカ王国と内通し、最後の時を演出する。手前味噌ですが、フレデリカをスバルが脅すシーンはかなり好きです。
・最後は積年の恨みを粛清王にぶつけようとするも失敗、ハリベルに城の外へ連れ出され、粛清王の討伐隊に保護される。おそらく、『聖域』のことも何とか守り切って、家族との再会は叶ったと考えられる。まぁ、『聖域』が解放されることはない可能性が高く、閉じた優しい世界。
■黒いスーツの男
・またお前か。
・作中で名前がありませんが、オットー・スーウェン奴隷版です。早い話、三章をスバルが経由しないと、オットーは破産してラッセルの奴隷になります。
・今回は、フレデリカが内通した結果、粛清王討伐隊が結成され、何の因果か陽動役のような立場を仰せつかる。上司に気に入られているのと、命じられたときに嫌そうな顔をすることに定評があるため。今回、上司がこの討伐に協力した理由には多分に私怨が強いため、失敗はするなと強く言われている。
・失敗するなと強く嫌いな上司に言われたので、粛清王にトドメを差さずに一撃くれただけで撤退。死なずに生き残って、ラッセル・フェローに強い恨みを抱いてくれてもいいなと、自分の生死は度外視で考えている。
・なお、今回は生き残ってしまったので、奴隷生活続行である。
■候補者たち
・今回、エミリアが王選への参加を表明できなかったため、王選の開催自体が遅れている可能性が高い。(エミリアとは別の候補者が後々発見されorでっち上げられ、王選自体は開催される)
・クルシュ陣営は残念ながら、スバルを欠いた状態でも白鯨に挑んでしまうため、敗北してフェリス以外は存在が消滅、アヤマツと同じ廃人状態に。
・王選はアナスタシア、プリシラ、フェルトの三陣営で競い合う形になり、今後の展開なので誰が優勢とかは語りませんが、オボレルルートの最後の段階ではちゃんと全員生存、王位決定間近――みたいな感じかと。
・このルートだと暴れる連中が少ないので、平和。
■魔女教
・まさかの出番なし。
・そもそも、エミリアが表舞台に立たなかったり、主人公が望んで危ない場所に向かわない限り、この人たちに遭遇することはほとんどありません。
・自分の家の周りで『人食いライオン』とかに出くわさないのと同じです。なので、今回は誰も出てきませんでした。出てきても、粛清王と側近二人には勝てないと思われる。もちろん、トライ&エラーの結果ですが。
■暗躍姉妹
・IFルートだと出番が回ってくる暗躍姉妹も、今回は残念ながらお休み。
・一章の流れで信用されるわけないエルザと、魔獣騒動の原因であるメィリィを粛清王が手駒に加える展開はさすがに無理。
・今日も今日とて、それなりに仲良く、それなりに歪な感じで、お仕事熱心に頑張っています。
■ラインハルト・ヴァン・アストレア
・アヤマツのときと同様、スバルの抑止力的な感じで出てきましたが、スバルが大きなことをしでかした場合、彼が止めにこない理由がないので、芸がないと言われようとも、大きな被害が出る現場には出張ってきます。
・エミリアを確保した代わりに、ベアトリスを死なせたことで、粛清王の粛清っぷりが日増しに度を越していき、結果的に裏社会の枠組みでも看過できないレベルのド悪党へと成長、討伐隊が結成される。これには四大国全ての承認があり、ラインハルトの国外輸出を禁止する『ラインハルト法』の適用外としてパンデモニウムへ派遣された。
・彼的には、一度は助けて、友人と認めたはずの人物が道を踏み外したことに大きな責任を感じていたが、アヤマツルートなどと違い、こちらのルートのスバルはラインハルトに大した関心がないため、ザッツすれ違い。それでも脅威と考え、自分を殺そうと本腰が入れられた場合、ラインハルトが投入されると判断して準備しておくあたり、多少の期待はしていた模様。
・玉座はラインハルトの攻撃を一度だけ止められる程度の防護が可能な道具でしたが、一度受け止めたのは、ラインハルトがモノクロかカラフルか、自分の目で確かめる時間が欲しかったから。違ったので興味なし、サヨナラ。
・最後、セシルスと激闘を繰り広げ、助けにきたはずのエミリアに後ろからぶっ刺されて大混乱。それでも善戦し、追い詰めたエミリアをパックが逃がして、そこへハリベルまで合流してさらなる大乱戦に。最終的にパックとハリベルの両名を倒し、粛清王の私室へ駆け付け、結末を見届ける。可哀想ですが、生存です。死なねえ。
■ラム
・オボレルルートのメインヒロインです。
・本編ではラムルートは絶対に発生しないので、姉様好きの方々待望のラムENDといえるでしょう。苦情は受け付けませぬ。
・ラストの姉様の一言で〆るのをやりたかったがために逆算して書いているお話なので、読み返すとチラチラ姉様の伏線があって楽しめるよ! スバルが結社を作ったり、あれこれと不必要なぐらいに立場の拡大を図っている理由が、ほぼラムの生存のために全振りしてるので、まさしくヒロインといえる。(強調)
・逃亡したスバルを追い、グステコ聖王国の国境沿いあたりで、スバルの首に消えない指跡をつけるぐらい首を絞める冒頭シーンへ。あと一歩のところでマナ切れを起こして倒れる。そこでスバルに殺されるものと覚悟するも、スバルは何故かラムを背負い、そのまま逃亡生活を続行。
・ラムが倒れた原因がわからないので、スバルは何度かラムを衰弱死させますが、そのたびに『死に戻り』し、やがてラムの衰弱死の原因を解明、彼女を生かすためにあれこれ奔走、現代知識チートもその一環でしょうか。
・ラムの存在は最後まで、自分以外の誰にも気付かれないように画策していました。ラムの世話係に雇った連中も口封じに消しています。
・ハリベルに後ろに立たれることさえ嫌がるスバルが、自分の部屋の背中側にラムの監禁部屋を作っているあたり、業が深い。
・姉様がどこまで知っていたかについては、オボレルルート自体は三年ほど全体で経過するルートなので、さすがにレムの死亡の真相にスバルが関わっていないことは見抜いている模様。
・粛清王になった男にとって、手放せない安全策が彼女でした。
・自分を監禁し、食事を与え、マナ不足を補うために魔鉱石を用意する男に対し、ラムが何を思っていたのかは書かぬが華。とはいえ、最後に自分の下へ縋るようにやってきた男を、望みの通りに殺してやるのは自分の憎悪が理由なのか、それ以外なのかはわかりませぬ。――姉様は優しすぎます。
おおよそこんな感じです!
じゃあ、今年もエイプリルフールお付き合いありがとう!
また来年と、近々の更新をお楽しみに!
こんなにオリジナルで素晴らしい物語をありがとうございます。作品に込められた努力や愛情、情熱に本当に感謝しています。
個人的には、ラムがスバルと一緒に、レムやエミリアと並んで本編の物語に関わってほしいと思っています。しかし、これはあくまで私の好みであり、この素晴らしい作品のファンの中には賛成する人もいれば、反対する人もいるでしょう。でも、私のようにこの大陸のファンにとって、双子の姉妹は間違いなくこの物語のヒロインです!
正直に言うと、私はラムとロズワールの関係があまり好きではありません。さまざまな理由がありますが、個人的にこのカップリングにはどうしても共感できません。おそらくその影響もあって、私は 憤怒のルート(IFルートの一つ)が特に好きなのかもしれません。
物語に注がれた愛情、時間、努力に心から感謝しています。これからも何年もこの作品を読み続けていきたいです(笑)。そして、あなたが健康で、素晴らしい仕事を続けられることを願っています。
ラム×スバルを応援しています!
物語の本筋がどう進んでいこうとも、最後まで希望を捨てません!saludes desde Latinoamérica o continente de américa.