地味に01へ表紙を添付
2010年01月16日 (土) 17:35
表紙という奴はまさに作品の顔であり、パッと見ただけで内容が理解できるような構造が望ましい。
だが残念な事に、定規すら使われずコマ枠を引かれ、動きも無く棒立ちで書かれたキャラは下書きで終わってしまったという可哀相なASの表紙を見ただけでは、いったいどんな作品なのかといまいち想像がつけにくい。しかし僕には『ASならこうあるべきだ』と思える。何故なら、一見して(良く捉えれば)漫画風のシャープな構図でシリアスさをかもし出しているにも関わらず、注意深く観察してみれば、連中はまともな台詞を一言たりとも言っていないのだ。
その莫迦らしいギャップこそがASなのだと僕には思えてならず、なんとも感慨深い心境になってしまう。(下書きなのはさておいて!!!!!)

英語で書かれているようで実はローマ字というのを始めて見たのは、数十年前に少年ジャンプ恒例のテレカ配りの時、『すごいよマサルさん!』のテレカを手に入れたときだった。緑色の炎を背にしたマサルは、アメコミ風な横長の吹き出しから
「u-mmm...atui de gons」
みたいな事を言っていたのを覚えている。子供ながら僕は「ごんす……」と思った。
月日が経ち、高校生になった僕は親戚の倉庫を掃除中『スペースコブラ』の単行本を発見した。その中でジゴバという悪役がサイコガンのスキャンに成功して、それの分析結果を部下から聞くシーンがあるのだが、そのスキャン内容が表示されているディスプレイを注意深く観察すると、実はサイコガンの説明など書かれておらず
「USACHAN」「OH! NANNTO SUBARASII」
みたいなへんてこな文章が書かれていたのを覚えている。「うさちゃん!」僕は叫んだ。
多分こんな感じの作者の遊びは今の漫画でもあるのだろう。そして僕はそういった、作品と全く関係の無いことが書かれている部分というのがとても好きなのだ。
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