2024年08月31日 (土) 06:13
『ダークエルフと暮らす異世界間違い転生』もですが、連載中の『不思議な魔女っ子とちびっ子サポーターの冒険譚』でも数多くの亜人と呼ばれる、人ならざる種族が多く登場します。
最初に投稿した作品のヒロインをダークエルフ、それも小麦色のダークエルフではなく、紺色の肌のダークエルフにしただけあって、個人的に亜人種を登場させるのが好きです。
『ダークエルフと暮らす異世界間違い転生』で「失敗したなぁ」と思ったのが、ダークエルフという種族をあまりに優遇しすぎた事でした。
ダークエルフが好き過ぎてめちゃんこ強くしてしまいました。
ただの一人が数千、数万の人間の軍隊と渡り合える…どころか圧倒出来てしまう。
息をするのも忘れてしまう程の美貌…とまぁ紺色ダークエルフが好きすぎて、深く考えずに『僕の考えた最強ダークエルフ』にしてしまいました。
そうなってくると、
「近い種族であるエルフ…いやいや、ただのエルフだと…ハイエルフ…いや、森エルフ!森エルフにしよう!となるとダークエルフ並みに強くしないとバランスが悪いな…」
ってな具合で他の種族も必然的に強くなってしまう。
あれよあれよという間に人間族とは比較にならないくらい強い種族で溢れかえってしまいました。
『ダークエルフと暮らす異世界間違い転生』は、強い魔王をぶっ倒すような冒険活劇ではなく、平々凡々とした日常を描きたかったので、それはそれで良かったのですが、それでもはじめにダークエルフを強くし過ぎたのはやはり厳しかったです。
まず、なにをさせるにもイツキとララミーティアが強過ぎる為、話の展開に苦労したのを覚えています。
魔物も亜人差別を行う人間国家も、いくら頭数を揃えようと、単なる烏合の衆にしかならず、そっち方面の話がまるで広がらないのは致命的でした。
世界をコントロールする管理者サイドである神様達の中に、どうしようもないマッドサイエンティスト的立ち位置のフライヤを作ってはみましたが、遥かに進んだ文明の先にある天界という場所において、逮捕されることもなく悪さを働き続けるなんてイメージも湧かず、結局中途半端にしか使えず…
もうそうなると、強敵や困難に立ち向かうって事が皆無になるんですよね。
しかしそれでイツキとララミーティアを旗印に出来た国家、そして宗教団体がグングン発展し、面白おかしくワイワイ日常を過ごす様子が書けたから結果オーライかなとも思います。
今書いている『不思議な魔女っ子とちびっ子サポーターの冒険譚』は、思い切り冒険活劇です。
ですので今回は圧倒的種族差による不便さを極力排除しています。
まぁ主人公であるアメリは強いですが、普通に苦戦する敵もこの先ガンガン出てきますし、強くても応用というモノをほとんど知らない戦闘素人のアメリが周囲から学びつつ強くなってゆく、などなど。
まだまだ登場する亜人のバリエーションも少ないですが、これからもっと色々亜人を出していこうと思います。
贔屓の種族でも抑え気味の設定で我慢します。