魔女っ子アメリ 第153話「ブラブラ」の没になった回
2024年12月10日 (火) 14:52
モンフォール家のお屋敷にて、頭の中からお姉ちゃんと姫殿下が居なくなり、口をついて出た弱気な発言にフレヤさんが激おこ。
一人残されたアメリ。
掲載した話では街中をブラブラ歩いて辻ヒールからのフレヤさんに呆れられる割とほのぼの回でした。
しかし本当は違うルートで結構書いていました。
折角なので、全くセルフ添削してないもののさわり部分を掲載したいと思います。


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モンフォール家の屋敷の庭でアンドレお兄さんに話を聞いて貰っていた私。
自分なりに気持ちに区切りがついたその時、町中に響き渡るのはけたたましい鐘の音。
アンドレお兄さん曰く、どうやら魔物に関連した警報らしく、音のする北門の方へと向かいつつ今に至る。



モンフォール家のお屋敷は町の南側の方。
北まではまあまあ遠い。

くそっ、住民達がパニックに陥ってるね…
どーやらロカスリーの人たちだけかわからんけど、あの鐘の鳴りかたイコール魔物関連のトラブルってのは常識らしい。
とは言えカンカンカンカン鳴り響く鐘、そしてさっきから耳をふさいでいても伝わってきそうな不穏な地鳴り。
パニックになるなという方が無理な話か…

通りを使うのは不可能だ。
そうなると屋根か…!
一思いにジャンプを!

おっ、身体が軽い気がする。
やっぱりお姉ちゃんと殿下の魂が居なくなったから?
気のせいとは思えない、身体が軽い。

段々塀の外が見えてきたね!

凄まじい土煙。
不穏な地鳴りの正体はこれか!
見たことのない類の魔物のオンパレード。
変な羽が生えた巨大なライオン?と、山羊とか竜とかライオンの頭のある、行動がチグハグになりそうなやつ、デッカい二足歩行のブタ、とにかく一体一体がデカい!
こりゃ間違いない、魔法協会の仕業に決まってる。

ここから見て確認出来るって事は、ゴブリンだとかコボルトだとかの顔馴染みの雑魚はいないってことだ。
しかもなんだあの巨人…サイクロプスってやつか!?
急いで町の外まで行かなきゃだ。
あんなの、ロカスリーに突入した瞬間に壁がぶっ壊れて町が終わる。

ワーキャー騒ぐ声の中から「クイーンスレイヤー」という単語が聞こえてくる。
どうか、私みたいなやつの存在で希望が持てるなら、その希望を胸に応援していて欲しい。
震える子供を落ち着ける口実に使って欲しい。

とにかく急がなきゃだ。
フレヤさんたち…大丈夫かな。


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この後、本来の力を出せるようになったアメリによる一方的なマギアウェルバ祭りが始まり、そして依頼を受けに行っていたフレヤ達が帰ってこず。
モンフォール家はシャドウストライカーという上級の斥候職、まぁ諜報員ですが、偽依頼でアメリとフレヤの替え玉になった二人と、あと酒屋の一つ目のお姉さんをアメリのために用意。
四人でフレヤ達の捜索に出発するという流れでした。

没にした理由として、魔物溢れを一人で制圧してしまえば、また暫くモンフォール家のお屋敷に滞在することになって、話の流れが止まってしまうという懸念が一番大きかったです。
正直この展開は辿らずともナンナホンオロチ戦の流れには行きますので、バッサリと切り捨てた感じになります。
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