2013年08月28日 (水) 23:46
こちらの活動報告は、転生者だけどデスゲームっぽいのに巻き込まれた、の製作裏話等となっております。
よって、ネタバレ要素を多数含み、また読んで頂いたことを前提に書いておりますますので、未読の方はご注意お願いします。
転生者だけどデスゲームっぽいのに巻き込まれたを読んで頂きありがとうございます。
こんなに多数の方に読んで頂けるとは投稿したときには思っておらず、大変嬉しく感じております。
ではまず、小説を書き始めたきっかけですが、この小説を書き始めたのはちょうど一年程前になるのですが、ちょうどその頃から少し前、人気作に似ているように感じられる小説が多く投稿される時期がありました。
ですが私はオリジナリティの高い小説は好きなので、そういう小説が増えたら面白いだろうなと考えました。そこで私はまず自身が小説を書いて示すべしと思い、小説を書くことを決めました。
で、小説を書くことを決めたのはいいのですが、とりあえず二つ候補が浮かびました。一つは脱出可能なデスゲームの話、もう一つはサルのモンスターに転生して近くに住むゴリラからバナナの楽園を守る話でした。
このサルの話もかなりいい所まで考えていたのですが、当時良いラストが思い浮かばなかったので保留となり、脱出可能なデスゲームのほうを考えたのですが、ここでひとつ困ったのがどうやって主人公を強化しようかということです。
主人公は当初普通の一般人、すごいゲームが上手という人物ではない設定だったのでアイテムにて強化する必要があったのです。とりあえず私の好きなゲームは毒が強いから毒で主人公を強くしようと決めたのですが、私自身オンラインゲーム歴はかなり長いので普通の方法ではアイテム独占は限りなく難しいことを知っています。
さて、何故主人公は毒を手に入れることが可能なのかを私の納得できる理由で考えたところ、サルの話を思い出し、転生者で前世の世界に似ているから発見できるってことにすればいいんじゃないか、と閃きました。
そこからすぐに話が広がって、毒草を知っている人物にするため田舎の農民にして、毒草で主人公を死んだことにしよう等本作の大まかな流れが決まりました。また、この閃きによりこちらを作成することが正式に決定しました。
つまり主人公が転生者である理由は毒を手に入れやすかったという理由なので、何故農民なの?転生者にする必要あったの?という疑問を持たれた方がいるかもしれませんが、強化アイテム(毒)を入手するために転生者にしたというのが正解です。元々は脱出可能なデスゲームを書きたかったのです。
おおまかな設定は決定したところで小説を書き始めたのですが、私は有名な小説はほとんど持っておらず、小説家になろうの小説以外ほとんど読んだことがないので、小説の文章はどうやって書けばいいのだろう?と悩みながら書くことになりました。
そこでもう開き直って、文章評価は1でもいいからストーリー評価5をもらえる作品を作ろうと考え、私が一番書きやすいように書くことにしました。しかし悩みは尽きないもので、一番衝撃を覚えたのは、女性キャラを書こうとした際に
あれ、女性ってどうやってしゃべってたかな?
と考えたところ、職場に女性はいないし、プライベートでもほとんど女性としゃべった記憶がないのでこれは無理だと悟り、別にヒロイン無くてもいいや、その分野では他の人には絶対に勝てないのだから出さないことを個性にすればいい、と私を納得させました。
一応出すフリだけしようか、と思い運命の出会いの方向になりました、ちょうどどこで主人公の回想を入れようか悩んでいたのでいいきっかけになりました。
そして18話目、話で言うと3日目終了のところですが、その辺りを書いているときに気づきました、これまともに書いていたら100話超えても終わらないという事実に。さすがにそこまで長編にするのは不味いと思い、必要ないところはどんどんカットしていこうと決断しました。
アイテム条件ドロップとかクエストとかもっと話の中で生かしたかったところなのですが、話が長くなりすぎるということでカットしましたが正解だったと思います。これ以上話を長くしていたら最後まで書ききれなかった恐れのほうが強かったからです。
で、話をかっ飛ばして灼熱の岩石巨人を倒すところまで書き終えまして、本来はラストダンジョンまでソロで活動して最後だけ攻略軍団に混ざってデスバフォメットを倒すという予定でいたのですが、たった一つの思いつきが話を大きく変えることになりました。
それはフェイノ100匹斬りのダンジョンを思いついてしまったことです。これは絶対に書かねばならないと思い、話を変更することになりました。ダンジョン2個目ということで主人公が2個以上ダンジョンをクリアしなければならない理由を考えなければならず、結果蒼の騎士団を作ってグランドクリアの軍団を作るという方向に持っていくことになりました。ブルーノの名前は初期から決まっていたので、まさかこのような形で名前が活用されるとは全く想像しておらず、偶然って怖いなと感じるところでした。
この小説は私が何も考えず適当に作ったところが後で役に立つというところが多かったです。例えば、【脱出】がグランドクリアの妨げになっているというところなどは、そのシーンを書く直前まで私がその事実に気づいておらず、自身で衝撃を感じました。
それとアルバイトにポーションを集めさせるのも飲酒技と宴会芸技を考えた後に、あのポーション集め使えるなと思いついたり、またハイクラッシュも書いた当時では、ミスリル強奪のことを考えていなかったので、あのような形で役に立つのは私自身からしても予想外でした。
最後の結末はだいたい予定通りです、もう少し蒼の騎士団結成後を書いてもよかったのですがダレそうなのでALLカット、ブルーノ最大の見せ場だけを書きました。本当はもっとブルーノを異世界出身の価値観を持った人物にしたかったのですが、ここだけそのように書いても違和感があるかなと思い、普通の人間にしました。
2点だけ悩んだのは最後憲兵に捕まえさせるかどうか、それとグランドクリアしても共有権を発動させないようにするか。ブルーノに綺麗に締めさせてもよかったのですが、やっぱり犯罪はダメだよねということで今回の流れに。グランドクリア共有権を発動させるかどうかは投稿前日まで悩んでいましたが、なんだか嘘臭さが先に出そうだったので辞めました。
裏話としてはコレくらいでしょうか。
私自身小説を投稿するのは初めてなのですが、投稿する前はこれで完璧だと思い投稿するのですが、投稿してから気づくことが多かったです。
一番思ったのは感想でも指摘があったのですが、序盤がよろしくないなと。もし今から投稿するのならば最初から18歳の状態で、「転生したら天才設定で人生楽勝ムードだと思われがちだがそれは違う、18年生きてきた転生者の俺が言うのだから間違いない」みたいな感じにしてもいいのかなと思います。
できれば起と承をまとめて半分に圧縮できれば一番いいのかもしれない、話全体が短くなるデメリットもありますが。
最後になりますが、転生者だけどデスゲームっぽいを最後までお読み頂き本当にありがとうございました。新作も書いていますが、若干迷走しているところもあり投稿まで行けるかわかりません。もし投稿していたらまた読んでいただけると嬉しいです。
特に黒い羊がボスで、主人公もその羊に殺されたっていう所が気に入っています、
読んでいる途中で気づいた時は鳥肌が立ちました