【王代妃】「まるで卵のように」終わり!
2024年06月19日 (水) 06:59
※この記事では「王鳥と代行人の初代お妃さま まるで卵のように5」までのネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。




ビドゥア聖島うっすら舐められてる説と大鳥に対する知名度のなさが浮き彫りに。
そしてずっと体調不良が続いていたアミーの原因判明回でした。

「運命の出会い」あたりの活動報告でも語っていたかと思いますが、他国からみるとビドゥア聖島は小さな島国、それも閉鎖的な為、かなり下に見られている事がイリーチアやソノンやその取り巻き達の反応から見て取れます。
コンバラリヤ王国が大国だという驕りもあり、身分も大した事がない人間ばかりだし、外交を怠っているので、まあ仕方ない反応なのかなと。
その実ビドゥア聖島を護っているのは大鳥という人間では敵わないチートな神様なので、弱くないどころか世界一なんですけどね。その大鳥に縁遠過ぎるので、こうなりましたとさ。
ちなみに(おそらく)主犯イリーチアがいたずらに使った唐辛子エキスは、油と混ぜると云々とマヤリス王女が話している通り、ラー油の元です。それをうっかり飲んでしまって大惨事という。

いくつか弁明しておきますが、何故あんな怪しげなお茶会で出された紅茶を飲んだのかというのは、少し前にソフィアリアがミウムが話していた通り、ビドゥア聖島の貴族はそんなセコいいたずらなんかしない、やるとしたら毒を入れて毒殺を計るという極端な性質のせいです。
フィーギス殿下が毒殺とか正気かい?と言っていた通り、白昼堂々と王太子が率いてきた留学生相手に毒殺を目論む学生はいないだろうと慢心していました。まあ、普通そんな心配しなくてもいいはずなのですが。
第一部の大舞踏会でソフィアリアがお茶会に誘われた時と矛盾しているように見えますが、あの時何も口に出来ないと断っていたのは、目に見える庇護者が怪しいフィーギス殿下だったもので、まあありえなくはないかなと念の為警戒していたのです。今回はフィーギス殿下が完全に味方についているので、安心していたというのもあります。
そしたらくだらないいたずらなんかに引っ掛かりましたとさ。そこに至らなかったソフィアリアは大反省しております。

次にキャルや王鳥は飲むのを何故阻止しなかったのかという点ですが、唐辛子エキスというのがコンバラリヤ王国というか、リアポニア自治区くらいでしか流通しておらず、ビドゥア聖島では全く馴染みがなく、また大鳥は辛味を感じないので、人間が唐辛子エキスを口にした際に起こる反応を、この時初めて知ったのです。本当に毒だったのならば、ちゃんと止めていました。
本当はキャルは口に含んだ瞬間動いていたのですが、王鳥がアミーやお腹の子に命の別状はないとわかったうえで、ソフィアリアがこの場合はどう出るかちょっとだけ見極めていました。王鳥の試し癖です。結果はまあまあといったところでしょうか。
キャルの超音波(仮)はソフィアリアの推理通り罰です。イリーチアやソノン達は耳を塞いでいても、ソフィアリアと同程度のダメージはいっているのではないかな?

場面が切り替わり、アミーの妊娠発覚です。第三部に入ってからちょこちょこそれらしい伏線は張っていたのですが、気付いていただけたでしょうか?
キャルは初期から気付いていたのに王鳥は知らなかったのかという点ですが、彼は基本傍観者であり、自分達で気付くべきだというスタンスを崩さないので、キャルの口止めも含めて何も言いませんでした。
最初に無理させた事がなければ、ソフィアリアだったら気付いたかもしれませんが。あのフィルターのせいで、すっかり見逃していたのです。

アミーがお母さんになれないと不安がっている時にソフィアリアがなかなか畜生な事を言っておりますが、あれはアミーの性格を熟知したうえで、安心させるような言葉選びをしていたからに過ぎません。本当に子育てを放棄しかねない相手ならば、もっと違ったアドバイスをしておりますと言い訳をしておきます。
そもそも舞台が近世的なので現代日本とは違い、子育ては周りの協力があって当たり前。子供を捨てるのもままあるみたいな世界観なので、ソフィアリア達の価値観で言えば、そうおかしな事は言っていないのかもしれませんが。

オーリムもお兄ちゃんになるし、一応ざまぁもしておいたし、第三部で出番の多いアミーとプロムスとキャルのお話はこれでおしまい……なんて事はなく、実はもう少し続きます。しばしお付き合いください。
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