2014年08月28日 (木) 18:25
ご無沙汰しております。作者のあぶです。
まずは皆さまにご報告があります。
今年の4月より、エンターブレインえんため大賞・小説部門に応募しておりました迷宮甲子園が、特別賞を受賞いたしました。
今回の受賞は、建前でも社交辞令でもなく、迷宮甲子園を応援してくださった読者の皆様のおかげだと真に感じています。
ダンジョン×スポーツというこの物語。当初は中々ポイントも伸びず、筆を折るべきか悩んでいましたが、皆様の感想や応援のおかげで「ポイント云々よりも、面白く、そして心に残る作品を作ろう」という自分にとっての原点に回帰することができました。
皆様の応援がなければ、迷宮甲子園という作品は新人賞に応募されることもなく、一章で幕を閉じお蔵入りとなっていたことでしょう。
ですから私にとって迷宮甲子園とは、自分の作品というよりも読者の皆様と共に作り上げた作品という印象が強いのです。
皆様と作り上げた迷宮甲子園。それが受賞したのは本当にうれしいのです。
長々とした口上でしたが、
つまる所、迷宮甲子園は皆様のおかげで本になります。本当にありがとうございました。
さて、こうして読者の皆様と共に作り上げた迷宮甲子園ですから、受賞したからといって小説家になろう様から取り下げるということは避けたかったのです。
受賞の連絡時に、ファミ通文庫様に再掲載が可能かどうかのお伺いを立てていたのですが、いろいろと調整していただいた結果、先日晴れてGOサインをいただきました。
なろうで生まれたこの作品、有難いことに、もう一度なろうに帰ってくることができました。ひとまず、以前投稿していた迷宮甲子園の一章と二章は、順次投稿してきます。
まずは、一章部分の書籍化が今後の課題となるのですが、すでに小説家になろうに迷宮甲子園が存在する以上、ウェブと書籍の両方を読んでくださる方がどちらも楽しんでいただけるよう、書籍化版は大幅改変する予定です。
少しだけ脱線して絵画の話をします。
私自身、絵を描いていた人間だったのですが、作品の出来栄えというのは、およそ下絵の時点で8割から9割がた決まってしまうものです。
だから絵の出来に納得できない場合は、残りの1割2割をせせこましく手を加えるよりも、思い切って新しい紙に描き始めた方が良い作品ができる事が多いのです。
今回、迷宮甲子園は特別賞という栄誉を頂きました。
これは作品の質(クオリティー)を評価していただいたのではなく、作品の可能性(ポテンシャル)の方で評価されたのではないかと、私自身は受け取っています。
現在、改稿のプロット作業中ではありますが、作品のポテンシャルをさらに引き出すために、いっそ真っ白な画用紙に新しい絵を描く気持ちで大胆にやってしまうつもりです。
Web版の迷宮甲子園。今日より再び、読者の皆様とお会いすることができます。
ただ、改稿へ向けた編集者様とのお話の中で、いろいろと設定レベルで改変したいところも生まれており、その辺りも改稿しながらの再投稿となります。誤字や文章の言い回しももう一度チェックしたいですしね。
というわけで、再投稿ではございますが、今後の投稿は一日一話を目途に進めていきます。
以前投稿した分が、すべて投稿し終わる頃には、書籍化に向けて次のお知らせができるころになっているかもしれません。
書籍化予定は今冬です。
冬の寒さの厳しい中、暑い夏を思い出してもらえるような、そんな作品にしたいです。
あぶ
ありがとうございます。そして解りづらくて申し訳ありません。
理想郷では書籍化報告などの宣伝は規約違反であり、また再掲載でのage更新はマナー違反であるために、わかりやすい形で報告できなかったのですよ。
理想郷では何度もご感想ありがとうございました。期待に応えられるものを作りたいです!!
詳しくは言えませんが、天然鬼畜ゲスジゴロ君には、二巻あたりから大暴れしてくれればなあと。