さて、もう今日が終わろうとしていますが……今日は国土交通省が定める「鉄道の日」でした。筆者がフォローしている各社の公式Twitterもなかなかの賑わいでしたし、トレンドにも入っていたぐらいでしたから知名度はぼちぼち向上しつつあるのかもしれません。

　今日と直接の関係はありませんが、ついこの前北海道新幹線の運賃と料金が発表されましたね。東京～新函館北斗間は定価で22,690円とのことでしたが、おそらく大半の列車が４時間２０分台での運行になることを考えるとちょっと頂けない値段ではあります。もちろん大宮や北関東、東北各県からの需要も取り込めますから利用されないことはないと思うのですが、値段取るならもう少し速くならないんですかね……って筆者は思います。ネット割引の充実が昨今は見逃せないところですが、それでも新幹線ってのはやっぱり速くてナンボじゃないですか。そもそも新函館が遠いんですよ、空港より遠い新幹線駅なんて前代未聞です。競争力がないって端から分かっているなら、いかに青函トンネルの維持費が高いとは言え……せめて価格攻勢だけでも仕掛けられなかったんですかね。
　速度についても盛岡以北でも３２０キロ出せとは言いませんけど、せめて国と整備新幹線区間の最高速度引き上げについて相談してみるとか、そもそも青函トンネルで１６０キロ出せないのかとか、もう少し解決出来る点はあったと思うんですよね……。まあ最近は何かと及び腰で、道南から撤退することも囁かれているＪＲ北海道にそれを求めるのも酷ってもんでしょうか。

　それと、世間でちょっとしたトピックになりましたが、京急の車掌が北品川～新馬場間で７００ｍのダッシュを決めて乗れなかった列車に追いついたという、まあ趣味人から見れば「また京急か」みたいな話がありましたね。マニアさんには説明不要と思いますが、京急の車掌はワイヤレスマイクを持ち歩いていてそれで外マイクの代わりにしているらしく、それを発車ブザーを鳴らした後にホームに落としてしまったとか何とか。そこで非常ブレーキを引くなり合図を鳴らすなりしなかったのも疑問ですが、その後の運転指令による「新馬場まで走れ」という指示もなかなか謎です。夜の第一京浜を全力疾走する車掌なんてぜひ拝んでみたいものですし、ほんの数分の遅れで間に合わせた車掌の脚力には脱帽するばかりですね……。
　まあ指令の指示に京急の逝っとけ要素を感じずにはいられませんし、いいことか悪いことかはともかく、鉄道の日に起こった鉄道の珍事件という意味では世間を賑わせたんじゃないでしょうか。新しい京急伝説になりそうです。