完結の後書きに代えて
2014年07月15日 (火) 21:48
 いつも『転生したらスライムだった件』を応援していただき、ありがとうございます。
 ようやく本編を完結させる事が出来ました。
 これも、読者の皆様の感想に励まされた結果だと思います。
 本当に、ありがとうございました!
 とにもかくにも完結出来た事で、作者としても成し遂げたという満足感で一杯です。
 また、大量に感想がきておりとてもありがたく思っております。
 返事が出来そうもありませんが、全て読ませて頂いておりますので、ご容赦下さい。


 ここで打ち明け話を。
 当初の構想では、100話もせずに終る予定だったんですよ^^;

 ――そして、スライムの魔王が誕生した――

 という一文でエンドという、結構ダークな終り方をする予定でした。
 だったのですが、人気が出て来て調子に乗ってしまい、倍以上の長さになってしまったという訳です。
 当然、当初の終り方にはどう頑張っても辿り着けないので、新しい終り方を必死で考える事になったんですけどね^^;

 物語は、始める段階で終り方を考えておかないと、大変な事になると思います。
 絶対に許せない最終回の代表は、『――――』でしょう。
 途中までの圧倒的な面白さが、最後でどんどんと削られていくようで混乱したのは遠い思い出です。
 最高に綺麗な最終回の代表は、『うしおととら』や『寄生獣』でしょうか。
 特に『うしおととら』の最後の盛り上がり方は神がかっていると思います。
 だが何よりも――
 設定だけで完結している『ファイブスター物語』なんて、永野護先生は創作者の鏡、まさに自由人だと思います。
 年表という絶対的なルール――つまりは、設定――すらも、創作者の前には意味がないものなのだ、と。
 あれこそが、クリエイターの正しい姿でしょう。
 どんなにとんでもない展開をしようとも、許されるのだという気になれました。

 という訳で、途中からプロットなしで突き進んできたのですが、流石に仕事に加え、書籍化作業が追加され、WEB更新に取れる時間が少なくなった時点で結構頭が混乱してきました。
 そのせいで、時間はあってもなかなか書けなくなったりもしました。
 纏めて時間が取れない為に、前回の話を思い出すのに苦労する、というのが理由です。
 10才若ければ、自分で考えた設定を忘れたりはしないという自信はあるのですが……言い訳ですね。
 最初にきちんとしたプロットを書かずに、いきあたりばったりで始めた弊害とも言えるでしょう。

 書籍の一巻は、大きな変更はなく書き下ろしを追加という感じです。
 ですが、二巻には大きく手を加えており、かなり頑張って改稿した内容となっています。
 設定や展開も違ったものとなる為に、両方同時進行は厳しいと感じました。
 最後が駆け足気味だったという指摘はそれが原因ではないかと思います。
 WEB版に手を加える事はしませんが、書籍版では大幅に書き加えて内容を濃いものにしたいと思っておりますので、興味のある方は手に取って頂ければ嬉しいです。


 今後の予定ですが、当分は書籍版に力を入れたいと考えています。
 現在、二巻の著者校が終了した所ですが、三巻の執筆が始まります。
 その合間に、次回作のプロットを考えたいと思っています。
 いきあたりばったりで書くのは、流石に厳しい!
 実は、二巻のプロットなんて、担当編集様が書いてくれていたりします。

「いやー、すいません。実はプロットって、どんな風に書くのか知らないんですよ。いつもは表題と内容を考えるくらいでして(なので、参考になるような書き方を教えて欲しいな)」
「作家さんは人それぞれですからね~。まったくプロットを書かずに書き始める方も、珍しくないですよ!」
「あ、そうなんですか(許された)」
「あ、じゃあ今度プロットを送りますね!」
「えっ、マジで!?(まさか、書いてくれるんだろうか!?)」

 というような会話がありました。
 そして二巻部分の簡素なプロットを貰った訳です。
 本来は、これをもっと細かく肉付けしていき、伏線とかも仕込むようになるのだと教わりました。
 今回は既にWEB版があるので、流れを書いただけのものだとの事。
 確かに、脳内で仕込んだだけでは、伏線を生かしきれないという事が多々ありました。
 書籍版ではそうした事のないように、頑張っていきたいと思っております。
 とまあ、そういう感じですので、書籍の合間に番外編なんかを更新出来れば良いかな、と思っている次第でして……。
 なるべく早く何か書きたいとは思っていますが、もう少しお待ち下さい。


 番外編は、各キャラ視点での話になると思います。
 枠を変えて新規で、中編の話も書きたいと思っています。
 未だになろうの仕組みがわからないので、このまま投稿しちゃうかも知れませんけどね!

 ・マサユキの英雄譚
 ・現代で生きる三上悟の周囲で巻き起こる事件
 ・異世界へと向う侵略者達の話

 今適当に頭にあるのはこんな感じ。
 適当ですので、書かないかも知れませんが、ご了承下さい。

 他にも憧れのVRMMOものを、冒頭だけ書き始めていたりします。
 これは完全シュミなので、息抜きですね。
 なので、ノープロット!
 その内投稿した時は、一読していただければ幸いです。

 他にも、大学時代に投稿しようと書いていながら紛失したものがありますので、きちんとプロットを組んでから書き上げたいと思っています。

 なろうに投稿を始める前に、電撃投稿用に書き始めたものもあるのですが、これもその内プロットを練り直して書く予定です。

 結構書きたいものは沢山ありますので、時間を見つけて書いていきたいと思っています。
 何から書くかは気分次第ですが、今後とも宜しくお付き合い下さい!

 それではまた!
コメント全72件
コメントの書き込みはログインが必要です。
てつ
2014年07月18日 21:41
最高でした!
長い間お疲れ様でした。毎回楽しく見ていてドキドキしたり鳥肌かたったりとヤバかったです。無事完結したのは嬉しいけれど終わってしまうとどこか寂しいくなります。
番外編や次回作を楽しみにしています。
楽しい作品をありがとうこれからも頑張ってください。
2014年07月18日 01:21
 某芋の山さん(達)は、連載を始める時点で、最後まできっちり考えてて、十冊で完結と決めたら、本当にその通りに終わらせてるようなので、凄いと思ってます。
 でも、今回の作品は、予定を超過した事で、より良い作品になったと思うので、結果オーライだと思います。
 最後の最後の現代の場面と一番最後の言葉もすごく良かったと思います。
 本は忘れなければ(記憶障害有るので)買いたいと思います。
 まだ本の方が残っているようですが、とりあえず、長い間、執筆お疲れ様でした。
 あ、VRMMOもの、今は有りますが、当初使い道の無いまま考えたファンタジー世界設定が有るので、良ければお貸しします。(笑)
 
四季野 旬
2014年07月18日 01:13
ホントにおもしろかったです!
番外編すごく楽しみにしてます♪
できればリムル達の後日談とかの話もお願いします!
狐んこ
2014年07月18日 00:19
お疲れ様です。
魔物転生物として、この作品に出会えて本当に嬉しかったです。
完結の文字が見えたときには悲しくなりましたが・・・

次回作や、外伝・間話を楽しにしています。
完結お疲れ様です!!!
ダンジョンモノも、モンスターモノも大好きです。これを読んで魔王モノも良いなと思いました!!
これを読んでいつも妄想していますww リムルが異世界に行くという妄想とかww まぁ妄想の範囲ですが、次の次回作と番外編を楽しみにしています!!
Mullen
2014年07月17日 13:53
お疲れ様でした
番外編と次回作両方とも楽しみにしています!!
ガンマ
2014年07月17日 02:23
完結お疲れ様でした~♪
とても楽しませて頂きました、書籍版も楽しみにしてます!
天狗丸
2014年07月17日 00:51

自分はスライムとかモンスターに転生する系の話しが大好きでこの作品は初期の頃から読ませて頂いていたのですが、他の作品より圧倒的に引きつけられる作品でした。もちろん他の作品が面白くないという訳ではないですが。
WEB版しか読んだことがないので書籍の方も探してみたいと思います。
長い間お疲れ様でした!
番外編と次回作を期待しています。
dai21
2014年07月17日 00:44
完結お疲れ様でした^ ^
最後まで楽しく読ませていただきました。
番外編、書籍版も楽しみにしています。
お疲れ様でした。
しっかり充電して次作も楽しみにしております。