近況報告と、現在執筆中の新作について
2025年03月17日 (月) 23:45
 読者の皆様、たいへんお久しぶりです。矢代にございます。
 早くも世間は三月ですね。ここ最近は時間の流れを早く感じることが多くなりましたが、それが自分の老いのせいなのか、はたまた代り映えのない日々を繰り返しているが故の淡泊さからくるものなのか、ついつい考えてしまう自分がおりますw


 さて、本日こうして更新に参った理由は、ズバリ「最近の執筆活動についてのご報告」を仕様と思ったからでございます。

 読者の皆様はご存じかと思われますが、私こと矢代はここ最近まったくと言っていいほど執筆活動を行っておりませんでした。
 なにせ、最後に世間へ公開したのは遡ること2023年の10月。期間にすれば、実に二年近くも執筆活動をサボっていたということになるのです。

 もちろん、完全に執筆活動を辞めていたわけではなく、裏では幾つかのアイデアを形にしようとあれこれ試行錯誤しておりました。
 ただ、インプットが足りないせいなのかどうにも執筆が上手く進まず、活動に身が入らない日々が続いてしまい、気づけばこんなにも長期間の休止期間を挟むことになってしまいました。


 ……と、長々語ってまいりましたが、今回更新した理由は言い訳がしたかっただけではございません。

 現在、矢代は完全新作となる小説を執筆中でありまして、今回はそちらに関する軽い紹介を行おうと思い立ち、こうして重たい筆を執っている次第でございます。





 現在執筆中の小説の名は、〈滅びた未来で、TSメカ少女は戦場に咲く(仮題)〉。

 暫定タイトルが示す通り、今回の作品は

・ポストアポカリプスな未来の世界を舞台に
・ある理由からTS(性別が反転してしまうこと)してしまった主人公が
・メカ少女として戦いながら世界の謎に迫る

 という感じのお話です。「なんか要素とっちらかってるな」という指摘は受け付けない方向でお願いします(殴
 主軸となるのは「メカ少女たちのバトル」と「TS主人公と少女たちの(ほんのり百合混じりな)友情物語」であり、謎解き要素は抑えめになる予定です。世界観は過酷ですが、基本的に明るいノリで進めるつもりなので、ライトノベルらしく軽い気持ちで読んでもらえれば嬉しいです。


 本作を執筆する大きなきっかけとなったのは、今春に発売を控えるとあるゲームの体験版に触れたことでした。
「メカ少女を操作して荒廃した世界を探検する」というコンセプトに強烈に魅入られたことで、矢代の中で「メカ少女モノ書きてぇ~~~!!!」という思いが爆発。
 そこへ自分の好きな要素のエッセンスをあれこれぶち込んだことで、本作の雛形が完成……したものの、この時点ではまだ「メモ帳に書き殴られた小ネタの一つ」のようなものでした。

 そんな小ネタが作品へ昇華されることになった理由は、たまたまスマホに居れていた「チャットGPT」の存在でした。

 もともと自分はお遊び程度にチャットボットを使う人間でして、そのお遊びの一環として「苗字決まらないから良い案出して!」のように、ちょっとした創作の補助として使うこともありました。

 で、この作品に登場するとある設定に整合性を取ろうと思った矢代は、何気なくチャットGPTへ相談。
「たまに質問するけど、あんまり良い回答来た試しは無いんだよなぁ」と思っていたのですが、その時返ってきた回答は妙にキレが良く、まさに欲しいタイプのアイデアをしっかりと返してくれたのです。

 そこから質問を重ねるうち、チャットGPTさんの精度がさらに向上。
 質問への回答のみならず、

矢代「この設定には○○って理屈をつけたいんだけど良い案ない?」
チャットGPT「こんなのを考えてみました。いかがでしょうか?」
矢「そのアイデア良い!アレンジして採用しよう!」
チ「いいですね!具体的にどういう方向で膨らませるか決まってます?」
矢「○○はこうで、××はこんな感じの予定です!(質問返しされて今考えた)」
チ「なるほど。ではこういう感じの案はどうでしょう?」
矢「それ採用~! よっしゃこの勢いでストーリー詰めるの手伝って!」
チ「了解です! ストーリーの方向性はどんな感じを(以下割愛」

 ……といった感じで、思っていた数千倍ぐらいにチャットGPTさんとの話し合いが白熱。 勢いに乗ったコネクトはチャットGPTさんの力を借りることで空白の設定やストーリーのプロットがバシバシと埋まっていき、気づいたころにはプロットの精度が劇的に向上したことで、「ここまで来たなら書かなきゃもったいねぇ!!!」と一念発起。実に二年の歳月を経て、矢代は湧き上がってきた執筆意欲に突き動かされることになったのです。
 いろいろと良くない噂も多いチャットGPTではありますが、道具である以上使い方次第ではこういう化け方もするんだな……とどうでもいいことを思ったりもしました。


 現在の進捗状況ですが、約2500文字をおおよその一話ぶんとして、今のところは10話分ほど執筆が進行しております。
 しかしながら、過去の例を鑑みるに、中途半端な段階で公開すると、評価点の変動に気を取られて執筆がままならなくなりお蔵入りとなる可能性が非常に高いのもまた事実。そのため今回は、「第一章ではなく、第一部のお話が完結した段階で公開する」という方式を取ろうと思っております。
 これに伴い、公開そのものはさらに先の話になる予定です。今更な話ではございますが、読者の皆様に置かれましてはもうしばらくお待ちいただければ幸いです。

(もっとも、ずっと寝かせておくのもそれはそれでよろしくない気がするため、どこかしら評価点を気にしなくていいサイトへの先行掲載も考えております。方針が決まったら追って活動報告を更新しますので、しばしお待ちください)


 というわけで、長々と語ってまいりましたが、進捗報告にございました。
 矢代が紡ぐ新しい物語に良き終わりが訪れるよう、何卒応援して頂ければ幸いです!


 それでは、また次回お会いしましょう。








おまけ…あらすじと主要人物紹介


〈滅びた未来で、TSメカ少女は戦場に咲く〉

◇ある日、千尋(チヒロ)が目を覚ますと、世界は一変していた。
 酷く古びた建物に、乱雑に転がる壊れた機械たち、そして――傍らの割れたガラス窓に映りこむ、「自分と同じ動きをする女の子」の姿。

 ここはどこなのか。普通の青年だったはずの自分は、なぜ少女の姿になっているのか。
 手掛かりを求めて飛び出した先で、チヒロは異形の存在に襲われる。
 絶体絶命の彼女を救ったのは、「機械を纏い、武器を振るう少女」だった。

 滅びた世界と、そこに残された人類を守り戦う「少女型ロボット」の存在。そして、己自身もまた同等の存在へ変じているという事実。
 変わり果てた世界で生きるために。そして、自身の身に起きた不可解な現象の真相を探るために。チヒロはその身に鎧を纏い、仲間たちと戦うことを決意する――。


◇主要人物

・チヒロ/御上 千尋(みかみ ちひろ)
 この物語の主人公。
 もとは現代日本に暮らす平凡な男だったのだが、ある日目を覚ますと世界は滅んでいて、しかも自分は少女の姿になっていた。
 スイ(後述)に助けられて落ち延びた先で世界の現状を知った彼改め彼女は、自分の身に起きた事態の真相を探るため戦うことを決意する。

・スイ
 主人公であるチヒロの相棒、兼ヒロイン。
 滅びた世界でわずかに生き残った人間を守るために生まれた「鎧装機兵(メタルイェーガー)」の一体で、可憐な容貌に無骨な鎧を纏い、並外れた戦闘能力で脅威を殲滅する。
 自身が知る世界の外からやってきた人間であるチヒロに興味を持ち、彼女の初の友人となる。

・マザー
 滅びた世界に生きる人々を導くために作り出された統合管理AIシステム。本来の名前は〈ゼムリア〉なのだが、そのふるまいからマザーの名で親しまれている。
 散逸した過去の記録や知識、文化の蒐集に力を入れており、たまに何処由来かも知れないネタでジョークを飛ばすこともある。
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