2025年03月28日 (金) 17:57
ずわいもち、とはずわい蟹とその透き通ったスープを餡としたスケスケの丸い椀種(わんだね)で、
すごい料亭とかすごい寿司屋とかで出汁を張った蒔絵のお椀に入って出てくる。
という架空のお料理で今考えた。理論的には可能。
ずわいもちのタイトルでこの記事を開いた人、たぶん可愛いもの好きで、人間の情が深く、少女漫画とかも読めるタイプの人間と想定する。
つまり私が最近書いた短編の読者層と思う。
「をとめさびせよ神社の子」
女子高のガールミーツガールなんだが、荘園が健在の日本なので貴族階級があったり、荘園が経営してる学校なので、公権力が守ってくれないから女生徒が当然のように防衛戦力として動いてたりする。
これは、私が、自分の中で結構よくできた、と思ったものなので読んでもらいたい。
でも、投稿時間ミスったのと、春チャレンジ2025のタグが流れるのが早くて、いつもより埋もれた感がするので悔しくてこのエントリを書いたのである。
私は普段、世界設計とかが好きでキャラ作りがあまり得意ではないから、
どんなにがんばっても二千字くらいが書ける限界なんだが、この作品は初めての一万字越えになった。
学園を作るにあたり、子供を育む大人、子供に何かを託す大人、の気持ちをすごいわかってきて、校歌を漁っては、感心する日々を過ごした。
二つだけ、感動した校歌を紹介したい。
まず、千葉県立千葉東高校の一番。
シャロンの花と たたへたる
古きつたへの 谷の百合
清きほこりを 移し植へ
学びの庭に 培ひぬ
深き学びの かてなくば
況(いま)し をみなご をとめさびせじ
前半が既に神話みたいで神々しいが、最後の2行。
そうして学問や(昔の女性の価値観としての)家政、あるいは品格を学ばなければ、
あなたたち女子といえども女の気品や魅力は現れてきませんよ
これが凛々しい。こんな校歌が一生自分のものなんてこの学校の卒業生は羨ましい。
次に、都立西高校の学友歌。
1
うるはしく研(みが)き造らむ
あきらけく掲げ示さむ
明日の世を起こすわれらが
ゆるがざる志操(こころ)のかがみ
あゝ まどか 富士をそがひに
わが誠意(おもい) 著きやさしさ
2
たゆみなく究め掬(むす)ばむ
かぎりなく求め悉(つ)くさむ
明日の世を築くわれらが
あふれくる窮理(きゅうり)のいづみ
あゝ はるか 多摩に水脈(みお)継ぎ
わが智慧の 深きゆたけさ
これは先に歌を聴いて、その歌のハーモニーがあまりにも素晴らしかったので調べた。
ホールが響くこともあって、何を歌ってるかわからなかった。(どの学校かもわからなかった)
しかし見よ。この日本語を。
難しいことをしたい、かっこいいことをしたい、生意気盛りの若者をインテリジェンスで殴り迎えるいい歌詞だ。
しかし残念なことにこの校歌、昔はともかく今はあまり歌われてないらしい。もったいねえ。
https://youtu.be/6TbVWe532qA?si=nh-QEcAFTY0bhDzu
三分くらいのところから西高が二曲歌いますが、どちらもおすすめです。
すごく良いです。