新型魔道ユニット(このお話はフィクションです)
2017年07月31日 (月) 21:13
「よっしゃー出来たぞ、さあさあ小夜ちょっとこれつけてみてくれ」
ゆーくんは手慣れた手つきでもって真ん中に金メダルみたいなのがついたブラをあたしの胸にセクハラまがいの取り付けを、ちがったいまさきちょこすりあげた、あ、また、もうそういうのは後で。
「じゃ動かすぞ、おおっやっぱ心臓に近いと感度いいなあ、魔力びんびんだ」
あのなにこれ、ちょっと気持ちいいんですけど。ほわーっとするほわーって。
「由香の時の4割増しかあ、やっぱう、いや近いのがいいんだなあ、へ?」
ちょっとゆーくん?由香ちゃんのなんですって?ってゆーかあなたつけたの?触ったの?あとあたしの方が近いって近いってどういう意味なのかなあ?
「ま、まて、落ち着こう、俺は後ろを止めただけだ、決してそんなことしてない、項だって見つめてない絶対だ俺を信じ、かは」


 ここまでが夕飯の時に聞き出した話で、私が研究室に入ったのはこの直後、抜き手を手首まで腹にぶち込まれて横隔膜を痙攣させている大馬鹿とその威力を生み出すために踏み込んだ足でコンクリートの上に張った硬質ゴムの床材をぶち割った自称168センチ、でもスリッパを履いても174センチの俺と目線が変わらないスレンダー女の日常の一コマだった。

落ちなんてねーよ。
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