よくある間違い
2013年08月10日 (土) 02:49
旧海軍物の戦記で非常~~~~によくある物です。
wiki程度の流し読みですら気づける物ですが、これをやっちゃってる人は、調べてない、調べる気が無い、そもそも日本語が読めない、のどれかだと思います。

一、船を最高速度で走らせる際の号令が「全速前進」
一、連合艦隊司令長官が新型艦や新型機の開発に口を出す
一、機動艦隊という艦隊が史実で編制されたと思っている
一、急降下爆撃と緩降下爆撃の違いが解らない
一、発着艦兵器という存在をしらない
一、やたらと上級部隊や諸艦隊からの独立に拘るが編制の中に艦隊付属という物が存在せず、史実以上に兵站無視につっぱしる
一、旧海軍の一番偉い部署が連合艦隊だと思っている
一、司令長官、司令官、司令、の違いが解っていない
一、羅針艦橋に舵輪
一、いわゆる通商破壊戦が潜水艦の個艦能力次第
一、末端の戦隊、艦隊における運用、戦術を現場で勝手に変更
一、そもそも軍令部という組織が何をするところなのかを知らない

上げたらキリがないですね。
母国の事すら知らないのになんで国士気取って政権や外国を批判するんでしょうね~
コメント全6件
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工藤傳一
2013年09月05日 01:26
廣木真也様、返信遅れました。

ご存知ないとの事、了解です。
そういえば戦時中に船渠も含めた工廠増設の話を聞いた事が有るので、この方面から浮船渠という選択肢はなかったのか調べてみます。
 残念ながら私もその件については存じておりません。
 浮きドックを作るに当たってもアメリカと比べて大型ドックの少なかった当時の日本の造船所においては難しいかもしれません(資材不足のためにコンクリート船を作った実績ならありますが造船所からは嫌な顔をされたようです)。
 大型艦の建造が進まなかった背景には深刻な大型ドック不足(そもそも軍以外で大型船舶を受注する組織が少なかったため、建造に10年近くかかる大型投資に民間の造船所は二の足を踏んでいたようです)があり、戦後になってアメリカ民間企業から先進的な溶接技術の教えを受けたのと、海軍の解体によって使い道の減ったドックを有効活用するために優れた大型タンカーを建造することによって受注を拡大してきたことにより造船大国になれました。
 結局のところ、民需の拡大を怠って軍事産業に依存したが故に民間企業の設備投資を鈍らせたあげく有事に活用できなかったのかもしれません(正に加藤友三郎氏の危惧した通りです)。
 お力になれなくて残念です。
工藤傳一
2013年08月12日 22:56
廣木真也、ご教授感謝です。

一杯に関する件、大変参考になります。
助かりました。お船にとって、さらには時期によってもまちまちの様ですが、公試成績に関する文献が残っていないかこれもちょっと調べてみようと思います。

ところがどっこいその作品では〝陸上〟の船台に注水するんだそうでw
普通にドック、もしくは船渠と書けば良いだけの話だと思うんですけどね。
それから浮船渠の存在は小生も知っておりました。拙作の時間軸でもすでにアメリカ海軍では分割式の浮航ドックであるABSDをはじめとしてかなりの種類の移動式ドックを運用しており、エスピリツサントやウルシーなんかで本格的な艦補修工事を行っていた様です。お金持ちの国はうらやましいですね。
ただ翻って当時の日本の移動式ドックという点を考えと、なぜかそう名前が出てこないんですよね。造船大国ですし有ったとは思うんですが、色々と調べても中々見えてきません。旧海軍の艦艇の写真なんかを見ても浮船渠に入った物って無いんですよね。アメリカ海軍はいっぱいあるのに。

トラックあたりにでも浮かべておけば明石艦の診察台としてコンビを組み、相当ハイレベルな修理補修が行えたのではないかと、仮想戦記でも作るように最近よく考えております。
度々の質問で恐縮ですが、当時の日本の浮船渠事情にてご存知でしたらなにとぞご一報を宜しくお願いします。
 それは本当です。 実際に「一杯」にしたのは年次修理が終わった後の海上公試くらいだと記憶しております。
 この時、ドックの関係者立ち会いの下で機関出力の実際の数値の調査も行われ、回転数等の計測を行って一隻一隻の艦艇の機関の作動環境を把握し、安全な数値を導き出したりしています(これは毎年計測するたびに変わります)。 私自身が機関に関わっていないのですが、一杯以上のスクリューの回転数にしてしまうと最悪、空回りしてそれ以上進めなくなると教わりました(船体と海面の間に起きる抵抗値や馬力、スクリューの数や取り付け位置の関係らしく)。
 機関自体をいくら高速回転にしても実際は減速機において回転数が制御されているので回転数よりも馬力が大きく絡んでおります(その点蒸気タービンの方が馬力が高いと聞きました)。
 また、船台に関してですが、横浜のIHIには浮きドックである「ねぎし」が存在しており、船体に海水を注入するなどして浮き沈みして艦艇を船台に乗っける艦もあるので船台(「ねぎし」自体が巨大な船台とも言えます)に注入も言い方としては間違っておりません。
 乾ドックについては色々と流れも知っているので分からないことがあればその都度お教えします。
 また、このIHI横浜工場には雲龍型空母の船体の一部が今でも浮き桟橋として使われ、「ひゅうが」や「いせ」、「いずも」の建造実績もあるので色々と参考になると思います。
工藤傳一
2013年08月12日 20:25
廣木真也様、お世話になっております。
仰る通りでして何でこんな事も調べないのか大いに疑問です。どの作品だったかは忘れましたが、船台に注水する、なんてビックリ仰天の進水方法を書いていた奴もありましたよ。滝の様に海水が流れる船台に何の意味が有るのかと大笑いしておりました。

それと廣木真也様にちょうどその件で聞きたい事が有りました。
前進後進含め一杯の運転指示に関してなんですが、結構多くの手記で「タービン等の強度等を無視してフルパワーを発揮するので、緊急時以外は使用しない」と頻繁に書かれているのですが、これって本当なんでしょうか?
パーセンテージ的な安全の目安も何もないのに速力区分として設定が有るというのがとても疑問なのですが、ご存知でしたらご教授して頂ければ幸いです。
「撃ち方始め」も正しくは「打ち方始め」ですしね。 有名な戦記作家でさえ間違えている現状が多々ありますし、「なろう」で連載されている人でも勘違いされている方も多いですね。
 因みに「両舷前進最大戦速」が最高速だと思っている方がいますが、正しくはワンランク上に「両舷前進一杯」です(後進の場合は「両舷後進一杯」)。