タイトル通り更新報告でなくて心苦しいのですが、思ったことと気づいたことを少々。

　まず私の小説を読んだ方々の中で「全然話が進まねえな」とか、「ストーリーに起伏がないな」とか感じた方が大勢いらっしゃると思います。

　そんなあなたはものすごく正しい。
　だって一応作者である私もそう思ったから。

　それでなんでだろうと少し考えたらすぐに答えが出ました。
　作者の腕が云々は言うまでもないのでおいて一先ず置くことにして、その次に大きな理由としては、というか唯一の原因として、全て主人公が悪い！

　というのも、作者はもともと主人公が物語の都合上仕方がないとはいえ、一方的に、または強引に色々な事情や人物に理不尽に巻き込まれ、面倒事に関わることになったり体よく利用されたり、苦労を背負わされる展開を見るたびに、

「いや、そこは断ろうよ。しょうがないじゃないよ」

「いやいや、そこまでしてあげる必要も義理もないでしょ。甘やかしすぎじゃね？」

「いやいやいやいや、そこは怒っていい、怒っていいんだ。どう考えても相手に責任がある。なあなあで済ませたらあかん。　あんたどんだけお人好しやねん！」

「主人公ー！　見た目に惑わされるな！　てめえそれ相手の容姿が不細工だったりおっさんだったりしたら絶対ムカつくだろ！」

　という風に、作者は物語の主人公の目線に立って、リアルだったらどうなるんだろうなぁと考えてしまうため、いちいち心の中で突っ込みを入れてしまう癖があります。

　そのためどうも暴力＆理不尽系ツンデレヒロインは苦手だったりします。あんなん実際にいたら胃が持たないわ、とか思ったりします。

　よって、某憂鬱なやれやれな主人公とか、多くの釘〇ボイスのツンデレがヒロインである主人公たちには心から尊敬の意を抱いています。
　自分は二次元でもキツイのに、あれがリアルである主人公たちは一体どれほど聖人なのだろうか、とか本気で思っています。

　故に、「偶には自分の命が一番大事で、そういうのから本気で逃げたり断わったり、やり返したり出来る主人公がいてもいいんじゃないだろうか」と思い立って出来上がったのがサート君です。

　さて作ったは良いものの、この主人公実に使い難い。
　
　自分で小説を書いてみて初めて分かる動かし難さと話の進め難さ。そりゃ多少巻き込まれたりお人好しな主人公が多いのも仕方がないよ。

　だってフラグ全部スルーするんだもんうちの主人公。

　ここで最初の話題に戻りますが、「話が進まない」「ストーリーの起伏がない」のは全てフラグをことごとく粉砕し、イベントをすべてスルーしてしまう主人公が悪い。まあ自分でそういう性格にしておいてなんだが、そりゃぁ物語も進まんて。

　例えば、馬車が襲われている場面に遭遇すると→「物騒だな。わざわざ自分から危険に突っ込む必要もない。逃げよう」という思考回路になる。他にも、

　とても強い魔物が現れた→「よし逃げろ―！　え、戦う？　なんで？」
　美少女が何者かに追われている！→「明らかに厄介ごとじゃないですか―。え、自分から関わり合いになる？　なんで？」
　びしょうじょがこまっている→「それ俺関係なくね。　え、美少女？　……え？」
「あんた便利そうね。私の仲間になりなさい！　拒否権はないわ！」→「は？（威圧）」

　と、設定的にこうなる確率が非常に高い。
　頭絞って色々パターンを考えては見たものの、ほとんど逃げたり無視してしまいそうな気がする。どないせいと。

　誰だよこんな作者に優しくない超面倒な性格のキャラを主人公にしたやつ。出て来い。

　
　と、長々と語りましたが結局何が言いたいかというと、

『主人公はこれからもフラグを折り続ける。故に話は進まない』ということです。

　一行で終わったね。時間を取らせてしまい申し訳ございませんでした。