読む文。聞く文。
2020年03月15日 (日) 00:35
ぼんじゅー ちび丸です。ぺこり。

長年聴いていたお気に入りのラジオ番組が、終わってしまった…(御存知の方は御存知な有名番組かと)

ずーっと流しで部分的に聴いてる俄かリスナーで、ほんと、2年くらい前まで『たかがイチ番組』だったのですよ。それがここ1年ちょいちょいで心の置き場所が変わってました。
テレビ番組にしてもネット動画にしても、基本ただ受けるだけの一方通行。「へー終わりなんだ。次なんだろねー」なこだわりもないうっすい人間の私。
でも、今回は初めて『惜しい』と。最終回に内容的にも涙が出ました。

このラジオ番組で、本を読み解くコーナーがすっごい好きでした。
文学というと硬くて重くて付き合いにくいイメージで、本の内容云々とか、文章の美しさ云々とか、そういったものは新聞等の書評という『文字』を始め、目で追う動作によって『視覚的』に理解するものだと思ってました。
もうカッチコチ。ハードカバーに圧力を感じる!みたいな。

それが、この番組だと一部抜粋だけなのに、声で読む文が、『聴覚的』に、こんなに素敵なものだとは…と衝撃を受けました。

そのコーナーは30分位(全体だともっと長い)の間に朗読されます。朗読部分はもっと短いです。その短い紹介時間に、誰かの本の世界に引きずり込まれて、パーソナリティーに読み解き方を案内されて、知らない景色を魅せてくれるんです。
たった30分で、聴く前と後で、世界が変わるんです。

うらやましいなって思います。
『声』に出して、例え乱暴で優しくない言葉でも、何かに誰かに届きそうな文ってすごいなって思います。
それが生きている言葉なんだろうなって。
インスタント物語しか書けない人間ですが、指咥えながら、そこに一歩…はむりでも半歩くらい近づけたら…と憧れを抱きました。

シャルさん、そんな話になれ…ないよなぁ…←
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