落ち無し
2020年03月21日 (土) 15:41
戦闘力    1……一般人なみ
      10……第一話で色々説明してくれる専門家
     100……第一話に登場する、ちょっと強い敵
    1000……↑を倒してしまう主人公
   10000……主人公を子ども扱いな何たら十二神将とかその辺
          味方側で数人だけいる強い奴、だいたい師匠ポジ
  100000……↑ですら逆らえない四天王
          味方側の最強、ただし全力は出せない理由持ち
 1000000……敵側の首領
10000000……究極目標である蘇らしたい邪神とか

 まあ定番メソッドではあります。
 しかし、あまり考えずに導入しちゃったのか――

幹部A「本気は出さないでやるぜ!」
幹部B「片手だけで遊んでやる」
幹部C「とりま、舐めプ」
四天王「このような雑魚、殺すまでもない」(他の奴ら殺しまくって)

 のオンパレード!
 いや主人公も頑張っていて、推定戦闘力で2~3万ぐらいは修行の成果が!
 条件限定倍率技とかもあったりで!

 ……それでも四天王より強い奴らには、舐めプされなきゃ即死な訳ですけど。
 もうね、読んでる側としたら飽き飽きなんです。舐めプされるの。
 舐めプされて生き延びても、それで共感はできません。
 また、これが理由で勝てたところで、全く嬉しくありません。
 なのに出てくる敵出てくる敵、これでもかと舐めプ祭り……。

 定番メソッドには利点もあるけど、欠点もある訳!
 その対応は考えておかなきゃ駄目でしょう!
 というか舐めプネタは、作中で一回が限界だろうがぁ!!

例) 解決案
 敵はマカーイの住人で、人間世界では1/10しか力を出せない
 人間世界では活動限界がある
 現界するのも色々と制約あり
 「異能を使う=活動時間が減る」なので、舐めプではなく節約

 これらを全部、もしくは一部を導入しておけば、色々と面白い展開も

敵側ライバル「うおー、もうブチぎれた! ここで、お前はしねー! 全力全開ビーム」
主人公「ふ、防ぎきれない!?」
ビームしおしお
敵ラ「糞ったれ! 時間切れか! 次に会った時は、秒で殺す!」
主「か、帰った!? た、助かったのか!?」

 敵側がライバル足りえる強さを保ち、不快な舐めプもせず、それでいて主人公生存に理由も。

敵大物「ふん、雑魚が」(見切れない攻撃一閃)
主人公「ぐはぁ」
 ――暗転
主「なっ!? ………………奴は!?」
師匠ポジ「奴は結界を壊して帰還した。……良かったな、雑魚と思われて。もう少し本気を出されていたら、死んでるところだ」
主「そ、そんな……でも……奴が力の温存を考えてなければ……きっと師匠のいうように……」
師(そうだとしても生き延びたのは、こいつが強くなったからだ。修行の成果が出始めてるな……)

 遥か彼方先のボスを登場させれて、主人公との実力差と成長を暗示、それでいて生還した理由にも。

 思うに読者は『強い主人公が好き』なのではなく、『糞雑魚ナメクジ扱いされる』のが嫌いなだけだでしょう。
 というか『最強主人公』に固執したら物語は硬直するし、可能範囲も狭まります。
 個人的には『最強を目指す』主人公には好感を持てますが、『登場時から最後まで最強』に何の感銘もかったり。
 たとえばルフィーやナルトは、登場時に『特別な力を持っていて、それなりに強い』けど、決して『序盤から作中最強』ではありません。
 どちらかというと『最初から完全無欠にして無類無敵』な主人公で成功例の方が、実は少ないようにも(ギャグは除く)
 北斗神拳などでも、最強を名乗っておいて結構負けが多いという(苦笑)
 そして『登場時に最強』なのに『敵側もヤケクソに強い』で、『実力差を相手の舐めプ』で乗り切るのなら――
 最初から主人公を最強としない方が良いのでは?

別解)
 『最初から完全無欠にして無類無敵』は古い作品だと『超人ロック』などの系譜があります。
 しかし、『超人ロック』ライク作品群が生まれないあたり、原点があれば十分という説も。
 個人的にはテンプレなろうライクも、原点があれば十分じゃないかなぁと思っていたり。
 ある意味、MMO系統が廃れたのもSAOが強すぎだからだったり?

 まあ、とにかく――

 しばらく『舐めプ』は懲り懲りでござるよ、ニンニン。
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