お月見小話!
2014年09月13日 (土) 15:42
どうも皆様、お久しぶりでございます。
皆様、お忘れかと思いますが天戯です。天戯鈴歌でございます。
皆様の清き一票をこの天戯にお入れ下さい。

と、冗談はここまでにしてお久しゅうございますm(_ _)m

中秋の名月を数日過ぎた後に小話を書き上げました。
え?今頃月ネタ?変態どこいったの?
「あゝ、私は彼のストーカーになりたい」の子どものお話ね。
を許せる人だけ↓
いつもながら、変態じゃなくなった。
最近、変態なに?ってなってきた




 夏目漱石が「I love you」を「我、君を愛す」ではなく「月が綺麗ですね」と訳しておけと生徒に言ったそうだ。
 そんなロマンチックなことを言う人間なんて今はもういないと思っていた。そう、いないと思っていた数秒前の自分を呪いたい。

「今日は月が綺麗ですね」
「…………はぁ」

 これはアレなのか。ただ単に月を褒め称える為に言った言葉なのか、それとも違う意味で言ったのか。
 私は一個上の従兄をチラッと見ると、彼は月なんか見てなかった。私の方を愛おしげに見つめていたのだ。

「月が綺麗ですね」
「……ソウデスカ」

 月が綺麗、月が綺麗と言うならちゃんと月を見てろと言いたい。今時、こんな告白はしないぞ。ここは漫画の中の世界なのか。
 ツッコミたいことが山ほどあるが、ツッコんだらイけない。そんな気がする。ツッコミを入れたら駄目だと本能が告げている。

 私はふとどうしてこの従兄と一緒に月見しているのだろうか。これもそれも全て親が悪い。父親が悪いんだ。
 夜になった途端に中秋の名月だからといって私を庭に放り出した父親が悪い。その庭に従兄がいたなんて、もう駄目だ。

「……はぁ」
「貴方にため息は似合いませんよ。綺麗な月を見て微笑んで下さい」

 あんたの所為だ、とは言えない。言ったら最後、彼は本性を出してくるから厄介なんだ。鬼畜変態という本性を彼は隠し持っているのだから。
 だが、今は変態要素がない。月が綺麗ですねと言うだけで他には何も言ってない。

「ほら、微笑んだ貴方を俺に見せて下さい」
「……調子狂う」
「ん?」

 首を傾げて甘く微笑む彼は危険だ。
 彼は変態要素さえなければ、だたのイケメンだ。誰もが見惚れるイケメンなんだ。
 変態要素がない彼は調子が狂う。いつものように邪険に扱えない分、返答に困ってしまう。

「ほら、貴方がそんな困った顔をするから月も隠れてしまいましたよ?」
「……そう、ですか」

 クスッと笑い、彼は私の頬を優しく触れる。形を確かめるように触れる手は嫌いじゃなかった。
 こういう変態要素のない彼は嫌いじゃない。変態要素があっても嫌いではないのだが。こう思ってしまう私は既に彼に絆されているのだろうか。
 そう思ってしまったことを次の彼の言葉で後悔するのだった。

「そんな熱の篭った潤んだ瞳で俺を見つめないで下さい」
「えっ?」
「ゾクゾクしてしまう」
「…………そう」

 あぁ、やっぱり彼は彼だった。どんなに変態なことを言ってなくても、私に優しく触れても彼は彼だ。
 さっきまでの考えを思いっきり振り切って冷めた目で彼を見る。これでもかというくらい彼は蕩けた笑みを浮かべていた。

「貴方は可愛いですねぇ。そんな瞳で見られても俺を興奮させるだけって気付かないのか?」
「へ、へんたい」
「変態ねぇ」

 つい禁止用語を言ってしまった私に彼はただ微笑むだけ。それはもう嬉しそうに。
 彼の変態スイッチは一体どこにあるのだろうか。いいや、私は知っている。彼の変態スイッチは全身にあるんだ。

 少しずつ彼から距離を取るが、それに気付いた彼は少しずつ私との距離を縮めてくる。
 捕まったら最後だ。何をされるのか分からない。
 雲に隠れた月が姿を現す。それを合図に彼は素早く私を両腕に閉じ込めた。

「あぁ、俺は変態だと思う。貴方限定で、俺は狂ってしまうんだ。貴方の姿を見るだけで自身が抑えきれなくなる。貴方の可愛らしい鼻の穴を見るだけで指を突っ込んで、喘がせたくなるんだ」

 片手だけで私を抱き締め、もう片手で鼻を優しく撫でる。
 満足するまで撫でると今度は鼻のてっぺんに唇を寄せ、チュッとリップ音付きでキスをしてくる。

「鼻の穴だけじゃない。耳も、その他の穴も大好きなんだ。俺のモノを突っ込んで感じさせたい。永遠に俺の名前を呼ばせて喘がせたい」

 あぁ、好きだよ。貴方だけを愛しているんだ。
 うわ言のように呟く彼は月に照らされて綺麗で切なかった。

 知っているだろうか。人を愛することは美しくて切ないものだということを。
 私の両親は両想いだった。だが、それはごく一部の例だ。どんなに愛していても片想いの時もある。
 人が人を愛するのは覚悟が必要だ。
 その覚悟を持った人に愛された人はどんなに幸せなのだろうか。きっと彼は知らない。

「ばーか」

 月は綺麗だ。だが、月にもいろんな言い伝えがある。
 月は人を狂わす狂気の象徴とされていた時もあった。
 だから、私はその月に狂わせされたということにしとこう。

「今日は月が綺麗ですね」
「……っ」

 彼は驚きで目を見開きいたが、それもすぐに嬉しそうな笑みに変わる。
 甘く蕩けそうな笑みに、熱が篭った瞳。彼は優しく私の鼻に触れて、その鼻の穴に自身の指を突っ込む。

「んっ……」

 まさか突っ込まれるとは思わなかったので油断していた。
 鼻に圧迫感を感じていると、次は耳をペロッと舐められた。

「あぁ、可愛い。もっと貴方の声を聞かせて?」

 クスクスという笑い声にゾクッと体が反応する。その反応に更に嬉しそうにする彼。

 私は早々に後悔するのだった。どうしてあんなことを口走ってしまったのだろうと。
 これもそれも全て、月が狂わせた所為だ。



~おわり~


最近、ツイッターを始めて見ました。
分からないこと多すぎてもうわからん

もしフォローしてやってもいいと心優しいお方がいらっしゃったら、

→ @amagi_rinca


いろいろ、すみませんでしたm(_ _)m
コメント全7件
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天戯 鈴歌
2014年09月16日 08:20
>可愛い妹の大矢ちゃん
座布団を百もらったぜー
ここは笑点ですか⁉︎座布団貰うって!
ですが、ありがとうございます!座布団の上で寛いできます!

18歳未満立ち入り禁止ですか!
だ、大丈夫なはずだよ。きっと、まだセーフの段階なはずですよ?
両親はどこでもいつでもイチャイチャするので娘がいてもいなくても関係ありません(`・ω・´)キリッ
何をされても喜ぶのがストーカー系女子なのさ(`^´) ドヤッ!

こちらこそお読みくださってありがとうございます!
妹ちゃんから告白された⁉︎
月綺麗ですよねぇ!

コメントありがとうございました!


>水宮光姫さま

苦しいからに決まってます!
鼻が気持ちいいなんて聞きませんし……いやだがストーカー両親の娘だ。もしかしたら……汗
二次元クオリティできっと鼻の穴は無事なのですよ、きっと。
あぁ、なんで私は鼻の穴フェチにしたのか不思議で堪らないです。自分で過去の自分を殴ってやりたい

毛穴パック‥( ´ ▽ ` )
いいですね、毛穴パック!ラブラブなカップルみたいに毛穴パックを従兄はしてくれるはず!
毛穴パック!毛穴パック!

やっぱりお月様進出ですかね。最近、この小説を付け加えてお月様用にしようかな?と考えはしているんです。
実行してないだけで…

コメントありがとうございました!


>ナツさま
なんですってΣ(・□・;)
そんな台詞で決めないで、逆に私がナツさまに一生付いていきますから(`・ω・´)キリッ
逃げれませんよー、追いかけますよ。バレないように!

従兄は鼻の穴フェチなので鼻の穴大好きです。
従兄は鼻の穴フェチなので鼻の穴大好きです。
大事なことなので二回言いました。
でも他の穴も大好き。
ちなみにストーカーの方の彼は口が大好きです。

お月様用に書いてみたいけど……悩み中です。
付け加えて書きたいけど。
そう言ってもらえるだけで嬉しいです(≧∇≦)

よろしくお願いいたします!
楽しいつぶやきなんて私には難易度が高い((((;゜Д゜)))))))
集団ストーカーか、集団レ……の呟きしかないかもしれない((えっ

コメントありがとうございました!


>可愛い妹の卯侑ちゃん
おひさー、お疲れ様です!
卯侑ちゃんが大変な時に役立たずな私ですみませんでしたm(_ _)m
今こそ、めいいっぱい私に抱き付いてもいいのよ((逃げて

鼻の穴はだ、だ、大丈夫だ。きっと。
二次元クオリティでなんとかなる。
いいや、付き合ったら鼻の穴フェチから違うフェチになるはずなのですよ!
だから、大丈夫!
きっと……

コメントありがとうございました!


>蒼指輝さま
そう知らない間に選挙出てみた……って、なんで私が変態選挙に出なくてはならないのですか⁉︎
応援と投票しに来ないで、なんかコメントくれた皆様が来たらズルしまくって何票もいれる気がする。そしたら私当選しちゃうじゃん((((;゜Д゜)))))
変態選挙になんか当選したくありません!

本編も小話もお読み下さってありがとうございます!
無事結ばれましたよ!何の障害もなく、平和に結ばれたのさ←
本編はおまけの彼視点を書こうと思ってます。
本編終了後の明日には彼らはラブラブ(変態)カップルの名前が付くであろう。
娘は絆されてきてます。好き好きとずっと言われてたらこうなっちゃいます。
引いて作成は成功しましたー!

豆大福いいですね、私も食べたい!
私は仕事帰りに荷物いっぱい持って月見てたら学校帰りの近所の中学生が小声で「こんばんは」って行ってきた。
多分、変な人だと思われたでしょう。

告白された(≧∇≦)
蒼指輝さま、今日は月が綺麗ですね!

コメントありがとうございました!


>宇佐美 心愛さま
選挙活動疲れました…もうしたくないですね。
って、変態選挙にストーカー選挙ですってΣ(゜д゜lll)
宇佐美さまが私のことを何て思っているのか分かりましたよ。えぇ、分かってしまいましたよ!
この天戯、変態もストーカーも出てこない話も書けるわ!
みなさま、変態とかストーカーとか酷いです(つД`)ノ

月は狂わすのさ、だから宇佐美さまのかわいこちゃんが大変なことになるのさ!

全部ジョーダンだったのですか!
選挙とかジョーダンですからね!

コメントありがとうございました!
呂呂
2014年09月14日 08:20
選挙活動お疲れ様でーす。私の清き10票を入れさせていただきます!・・・ところでなんの選挙ですか?変態さん選挙?ストーカー選挙?

なんだか私の可愛い子ちゃんが大変な事になってるんですけど、どーゆー事でしょうか(((( ;゜Д゜))) 月よ、何故狂わすんだ!

(ゼンブジョーダンデスカラ)
蒼指輝
2014年09月13日 22:18
え、鈴歌様選挙出てたの?変態選挙ですか!?選挙区はどこでしょうか!?是非とも応援&投票をしに行きたいのですがー!?

先程本編見てきてからのこちらの小話みましたー。本編では、無事結ばれて良かったね!いつかこの日が来るのを待ってましたよ!彼らは瞬く間に学校1の(変態)カップルになりますね♡
小話は、娘さんめっちゃ絆されてますやん!押してダメなら引け戦法流石です(*´▽`*)いつか、彼等が結ばれ、娘さんの鼻の穴が広がってしまう日がすぐ来るのでは!?((o(。>ω<。)o))

今月の月はほんと綺麗でしたね!私は家族で豆大福食べました(笑)最後に、鈴歌様、月が綺麗ですね!
卯侑
2014年09月13日 21:10
お久しぶりです&お疲れ様です!
娘ちゃん、お鼻大丈夫でしょうか…?
あんまり拡げちゃうとかわいそうだよ、従兄くん!
娘ちゃんが全てを従兄くんに許したとき、彼女の鼻の穴はどうなってしまうんでしょう……?
ナツ
2014年09月13日 20:11
変態スイッチは全身にあるんだ>
(・´艸`・)・;゛.、ブッ
天戲さまに一生ついていこう、と改めて決心した瞬間でした←逃げて

しかし、鼻の穴にとことん執着されちゃってますね~!
絵面を想像するだけでめちゃくちゃお腹痛いので、そろそろムーンの方でがっつり読みたいです(*/∇\*) キャ

ツイッターでもよろしくお願いします♪
楽しいつぶやきを今か今かとお持ちしております( *`ω´)キリッ
水宮 光姫
2014年09月13日 17:23
鼻に指つっこまれて喘ぐのは苦しいからです。
鼻の穴が広がってしまうと女の子としてかわいそうなので、いい加減止めてあげてほしいところです。

その他の穴で毛穴を想像した私がいます←
きっと毛穴パックとかをしてあげるんですね。(楽観的な想像)

それにしても、従兄君。
台詞見ると月は月でも小説の投稿場所がお月様のほうが似合いそうです←
大矢 章乃
2014年09月13日 16:02
座布団を百票ほど…お久しぶりです!
最近とんとご無沙汰で寂しかった気がしないでもないです…
お元気だったなら良かったです。

これ変態というか18以下閲覧注意ですよお姉ちゃん。
お父さんも家の中でいちゃいちゃしたいがため…違うことを願います。
まぁ母はなにされても喜びそうですね…娘ちゃん頑張れ…
小話ありがとうございました!
月、綺麗でしたねー