2016年08月29日 (月) 21:29
幸いなことにリュックには二リットルのスポドリ。干し肉。
ミックスナッツ。チーズ。と充実しており、
靴も底がでこぼこしたものだったので登山靴の代わりにはなりました。
前にしていた仕事のおかげ、とは考えたくありませんが、
登山に不適切な靴で行かなくて済んだことは良かったと思いました。
五合目から新七合目あたりまでの景色に着は一本も生えておらず
高山植物がまばらに生えていました。
土は赤色が多く、ここが活火山だということを私に実感させてくれます。
登るスピードは近くにいたどこかのツアー集団の尻を追いかける形で
進むことにしたので高山病を気にせず登れました。
新七合目からは酸素の薄さを感じました。
友達も少し苦しそうだったので、歩くスピードをツアー集団から
その友達のペースに合わせるようにしました。
「おいおい。大丈夫かよ」
「苦しい。少し前に別の山登ってみたけど、
あそこの方が地面が木と土だったから楽だったな」
「まぁ、そうだろうよ。気にするな気にするな。
疲れてるのは気のせい」
標高、約2800メートル。天候はわずかに霧が勝っていました。
元祖七合目をあと少しに控えて
標高3000メートル。このあたりからおかしくなりました。
おかしくなったのは苦しいと言った友達ではありません。私です。
しゃべりが止まらなくなりました。
訳も分からず歌いだし、来るはずがないと分かっているのに「ヤッホー」と叫び、
常にアニメの話題を友達に振り続けていました。
そうでもして空元気を出さないと登れなくなったんだと思います。
いちいちこんな面倒な私の相手をしなければならない友達には
申し訳なさを感じています。