Web版『精霊幻想記』の取り下げについてのご報告
2020年10月20日 (火) 19:00
 いつもお世話になっております。
 北山結莉です。


1.ご報告
 唐突で誠に恐れ入りますが、Web版『精霊幻想記』の掲載を2020年10月30日(金)をもって、『小説家になろう』様から取り下げることを決定しました。
 また、Web版『精霊幻想記』の掲載を取り下げる関係上、書籍版『精霊幻想記』に関する宣伝記事を始め、過去の活動報告の記事も「小説家になろう」様から取り下げます(先立って取り下げを行いました)。

2.取り下げの経緯説明
 取り下げを決定した経緯につきましては以下の通りです。

 9月1日に書籍版『精霊幻想記』17巻が発売されて以降、Web版『精霊幻想記』は「続きは書籍で」に該当するため規約に違反するのではないかとのご指摘を頂戴しました(規約14条12項(ア)で禁止される商業利用を参照)。
 実際に「小説家になろう」様運営に通報を行った方もいらっしゃったとのことで、私からも運営様に問い合わせを行って、Web版『精霊幻想記』は「続きは書籍で」の状態に該当するのか判断を行ってもらうことにしました。
 結果、「小説家になろう」様運営に2週間ほどかけてWeb版と書籍版の『精霊幻想記』をご精読いただきましたところ、「Web版と書籍版とに展開や設定に差異があることは認めるが、Web版『精霊幻想記』は「続きは書籍で」の状態に当たる」といった旨の公式回答を頂戴しました。

 『精霊幻想記』はWeb版と書籍版とで要所要所の展開や登場人物同士の人間関係が異なるため、「続きは書籍で」の状態には当たらないのではないか? と考えていたのですが、私の認識が甘かったと深く反省しております。
 Web版をご愛読くださっている皆様のご期待に沿うことができない結論を下すことになってしまい、誠に申し訳ございません。
 運営様にも大変なお手間を取らせてしまいました。

 現状では運営様がご提示くださっている所定の日時までに「続きは書籍で」の状態が解消されない場合、Web版『精霊幻想記』は規約違反として、運営様の手により作品の削除が行われると通達されております(暫定的な措置として現在は検索除外となっております)。
 どうするべきか、出版社様にも相談をし、協議を行いました。無理に書籍版の話をWeb版にくっつけようとすると、Web版では起こりえぬ書籍版の展開を発生させるためにWeb版の過去を改編する必要が生じてしまい、実質的にWeb版の物語はなかったことになりますし、Web版の続きを書くにしても所定の猶予期間だけでは時間を捻出することは到底できず、掲載を取り下げるしかないという結論に至った次第です。
 私の認識不足と力不足でかような結論を下すことになってしまったこと、重ね重ねお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。

 なお、活動報告の取り下げに関しても「小説家になろう」様からWeb版『精霊幻想記』を取り下げる以上、Web版・書籍版問わず記事を残すわけにはいかないと考えての措置です。誠に申し訳ございませんが、取り下げに伴い過去の記事の内容もすべて白紙に戻させていただくことになりますので、ご了承くださいませ。この記事も作品の取り下げ後、一定期間をおいて取り下げさせていただきます。


3.今後のWeb版『精霊幻想記』について
 掲載を取り下げることにはなってしまいますが、Web版『精霊幻想記』が繰り広げてきた物語をなかったことにだけはしたくありません。
 再掲載の場所をどこにするのか(小説家になろう様か、他の小説投稿サイト様にするか、あるいは個人ブログなどにするか)、再掲載の時期はいつにするのか(展開が異なる以上は書籍版『精霊幻想記』を完結させてからの方がWeb版を書きやすいのか?)等、現状ではまだ何も決めてはいませんが、Web版『精霊幻想記』を完結させる意思は取り下げ前と変わらずございます。
 将来的に必ずWeb版『精霊幻想記』の連載を再開して物語を完結させることができればと思っております。ですので、更新再開を長い目でお待ちいただけたら幸いです。

 最後となりましたが、本日に至るまで「小説家になろう」様でWeb版『精霊幻想記』を支えてくださったすべての皆様に、心よりお礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。
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