幼馴染SS
2014年01月25日 (土) 14:18
こんにちは!
テストなんて爆発すればいいのに、と毎日思いながら最近毎日半徹夜です、事前にやっとけばいいんですよねすみません。
書いといてなんですが、相変わらず心のお広い方々を募集してます笑
まぁ、つまりいっつもですねごめんなさい汗
それでは、お暇潰しに、是非どうぞーm(_ _)m
時間軸は喧嘩するちょっと前です。






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彼女と別れてから、初めのうちはわたしたちはいつものようにそれなりに元に戻ろうとしていた。
…つまり、ヤツのバカっぷりにイラっとくる日々だと言うわけだけども。

例えば、わたしの弁当当番は当然のように復活した。
しかし奴は部活を始めたので、恐ろしいことに、奴は昼の時間になると再び教室に現れるようになったのだ。なお悪い事に、なにが嬉しいのか満面の笑みで。

「あかりー!」

妙に嬉しそうに教室にやってくる彼は、大体においてとんでもない爆弾を落として行く。例えばこんな感じ。

「やっぱ俺、あかりの料理すごい好き。な、今度の日曜部活ないからさ、家で昼飯作ってよ」

こいつまじなに言ってんの。とりあえず首締めたい。

まるで一緒に住んでいるかのような口ぶりのせいで、しばらくわたしは質問攻めだった。わたしは精神的苦痛の分あのバカを殴りたい。

ちなみに奴の言葉には、間に「(日曜日暇だしゲームしに行くから、わたしの)家で(そこにいる母の代わりに)昼飯作ってよ」と色々と言葉が足されるのであって、そこに色気的な意味はない。何故ならば当然のように保護者同伴だから。

だいたいさ、廊下でちょろちょろっと弁当渡せばそれでいいと思うんだ。わざわざ教室の入り口から大声で呼んで、教室中の注目を集める必要ないと思うんだ。そんなわけでわたしはキレた。

「いい加減わたしが出て行くまで外で大人しく待っててくれませんかね!」




ってなわけで、わたしはお家で幼馴染(バカ)にキレたわけだが、ぶすっとした顔のおバカさんは、当然のように今日も我が家でテレビゲームに勤しんでいる。ちなみに今のところわたしの圧勝。

「なんで」

なんでって、さぁ。

「いや考えてみてよ。仲が良いのを見せ付けすぎるとさ、あらぬ誤解を産むでしょう。ただでさえアンタは目立つんだから」

この素直な幼馴染は、素直なだけに自分が納得できる理屈さえ提示したら馬鹿正直に言ったことを守ってくれる。こんな風に(都合のいいことだけ)話をすれば、この単純バカはこくんと頷いて言うことを聞いてくれる。そう言う奴なんだ、相変わらず愛しい奴よ。


とそこまで当然の流れとして考えていたにも関わらず今回はなぜか勝手が違った。

「誤解ってなんだよ。俺らが仲良いのは事実だろ。なんで周りに気ィ使ってこそこそしなきゃなんないわけ」

相変わらずの不機嫌面で反論して来るこいつは誰だ。誰だ誰だ。いつものようにこくんと頷くわたしの可愛いバカはどこ行った!

「いやだって、わたしがキレーなお姉さんに囲まれて『アンタ何様のつもりなのよ!北原くんと幼馴染だからって、調子乗って仲良くしてんじゃないわよ!』とか言われて引っ叩かれたらどう責任とってくれるわけ」

完璧に口調まで作って言ってやったらペシンとわたしが殴られた。なんでだ。

「マンガじゃあるまいし。幼馴染と仲が良いってだけでそんなアホなことする人間いるわけないだろ」

「……」

正論すぎて何も言えない。






そんなわけで、

「あかりー!」

…ああ、今日も全く頭が痛い。




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ここまで読んで頂いてありがとうございます!
久しぶりのあかりちゃん目線ですね、やっぱりぽんぽん進んで楽しいなあと笑
改善点やらご要望やら、頂けたら嬉しいですー♫
それでは!
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