2014年05月06日 (火) 01:31
この世界には魔物が存在する。
そしてその魔物を狩る者“魔討師”が....
しかし近年、“魔物の増加” “魔討師の高齢化”そんなことが重なり、人間が押されつつあった。
そこで各大陸の王が集まる 世界会談である事が決定した。
それは魔討師の育成である。
今まで親から子へと引き継がれてきた魔討師。しかし、
それではとても効率が悪いことから、
13歳から18歳までの6年の学園制にして
魔討師を大量に増やすということだ。
そこで25年前に創られたのが学園を造るための場所
“学園都市グランダ”
そしてその都市の中心に位置するのが
“学園アルザス”
今では多くの生徒がそこで自分たちの力を高めあっている。
その中でいろんな意味で目立つ生徒がいた。
2年ソラ・クロイン。
彼は魔討師の中のランク 魔討師ランクで学園唯一の
最低ランクを持つ者だ。
それ故、彼はいじめられていた。
しかしいじめられている理由はそれだけではない。
それは彼の幼馴染で元彼女のミカ・ステランが関係していた。
同じ村出身の二人は幼馴染関係だった。
ソラの両親は魔討師をやっていた。
しかし2人ともある任務で命を落としてしまう。
それを可哀想に思ったミカの両親がソラを引き取ることにした。それからはミカの両親、ソラ、ミカ、ミカの幼い妹、
と一緒に暮らすことになった。
それもつかの間、ミカの父親が任務で命を落としてしまう。
ミカは悲しんだ、それはとても....
ミカの妹は幼すぎて、まだなんのことだかわからないまま、
しかしこの空気を感じ取ったかのように泣いていた。
そしてミカにある一つの夢が生まれた。
「私....魔討師になる。そしてこの世界を平和に導く」
もちろんミカの母は反対した。
そんな危ないことに、娘を送り出したくないと。
しかしミカの想いは変わらなかった。
そしてソラも一つの誓いを立てる。
「ミカの夢を叶える。 自分がミカを守るんだ」と。
二人は入学と同時に付き合った。
お互いを知りえてる様子はまるで夫婦のようだ。
それでも二人に埋まらない穴があった。
それは、二人が入学して数ヶ月。
ミカは戦闘に対して大きく成長し、学年でもトップクラスに入っていた。
それと対照的に、ソラの成績はダメダメだった。
そのせいで、いじめられることも多々あった。
それでも、ソラは諦めなかった。それはやはりミカの存在が繋ぎとめていたものだろう。
しかしその繋ぎは切れてしまうのである。
その日も学校が終わり、ミカと帰ろうとすると、
ミカは用があるので今日は帰れないとのこと。
残念ながら帰ろうとしたとき、忘れ物があったことに気づく。
ほかの生徒はもう自分の寮に帰っていた。
ソラが自分のクラスの扉を開けようとしたとき声が聞こえた。
「ケ、ビ....」
「ミ....」
誰だろ。そんな興味心がソラの体を動かした。
そこに見たのは
ミカが知らない男と抱き合っている姿だった。
ミ....ヵ........
そんな力のない声を出したが、二人はまだ気づいていない。
「お前、いいのかよ。彼氏いるんじゃないの」
その問にミカは
「いいの。あんなダメな人間。どうして彼氏にしたんだろ。ケビンの方が全然強くてかっこいい。私と付き合って」
そこにいるのはミカなのか、そんな疑いでさえ
浮かんでくるようにいつもとは違うミカだった。
「俺は全然いいよ。それにしても可愛そうだな お前の彼氏も 彼女がこんなに悪いやつだとは」
「彼氏じゃないよ、元彼よ」
ミカはそんなことをいいながら、男を強く抱きしめていた。
ドン!!
ドアの壁に手をぶつけてしまった。
次の瞬間二人は僕の方を見る。
「ソ....ラ....?」
僕は駆け出した。まるで現実と言う名の悪魔から逃げるかのように。それは速くそれは速く。
逃げ際に少し声が聞こえた。
「待ってょ....違ぅ........」
僕は自分のベットに潜り込んだ。
これは夢なんだと。ミカがまさか....あんな
信じられない気持ちと疲れに、神経が負け、すぐに眠りの世界へ入った。
行こうか迷ったが、行かないと自分の成績上やばいので
ソラは行くことにした。
だが、学校に着くやいなや、いつもより視線が冷たい気がした。僕を見てコソコソ話をしているようでもある。
その意味はすぐわかった。
「あの人ミカを振った人だ」
「かわいそうミカ」
何だそれ。まるで僕が浮気をしたような言い方じゃないか。
クラスに入るとミカはうつむいていて、その周りに
取り巻きの女子達が集まっていて、
僕を見た瞬間、こちらに駆け寄ってきて....
全員にいじめられた。それはもうこてんぱんに。
僕の話を聞こうともしないで。
それからの生活というのはまるで自分が魔物ではないか
そんなぐらいに扱われた。
毎日に絶望していたのだ。
そんな時ある、生徒に出会う。
その出会いがソラの人生を変えることはまだソラも彼も知らないだろう。
そしてその出会いこそが本当の仲間との出会いと繋がることさえも........
この小説は彼女にも浮気され、戦闘も上手くいかない彼が、
仲間と出会い、そしてそして強くなっていく話です。
小説は慣れてないのでよろしくおねがいします。