表明
2011年10月23日 (日) 18:43
 報告、といいますか、何ともいえないお知らせなのですが。

 少しいい表現を思いつき、現在作成中の文に追加していました。そこから物語が進展していくための、階段を用意したところで、つまづいてしまう。転ぶとなかなか起き上がられない私は、気分転換にも違う小説のプロットに手をつけました。

 それは以前からあたためているものなのですが、まだ小説としての形はありません。プロットといえど、細かいあらすじのように思われるものでもあります。

 これもまたちょっとの文量でやめていましたが、この小説のラストへ繋がる筋道ができたのです。これで満足した私は、保存ボタンを押して画面が更新されるのを待ちました。

 私が現在使っているパソコンはスペックが低く、その上調子が悪いのです。その更新は数十秒掛かりました。執筆と同時に聞いていた音楽は、そのまま聞こえ、空いた時間で私の思考はリオンの話へうつります。

 前にプロット(または似て非なるもの)を書いていたせいがあって、それがラストへの道しるべまでたどり着いたおかげもあって。自然と「リオン -剣術使い-」のラストに焦点があいました。

 以前、どこかで書いたことがあるかもしれません。このリオンは、学園ものが書きたいゆえに発展したなれ果てだと。始まりがそうで、インスピレーションが強く残るうちに、後先考えず書き出していたと。それでも書き始めたのだから、どんな形であろうと完結させると。

 完結させる、つまりはラストを迎えるということ。

 パソコンの画面の前にいないとき、これからの流れについて思いをはせることはあります。八章はリスベス帝国にどう向かっていくのか、あの兄妹とはどうなるのか、どこで八章が終わるのか。終わった後、九章を始めるのか、それとも番外編1の続きをするのか。

 それでも具体的な終わりについては考えてきませんでした。そのとき、やっと気がついたのです。

 これから、私は物語の終着点を探そうと思います。遅すぎますよね。でもだらだらと続けては、面白みもへったくれもない。

 私、色々寄り道をしすぎていたんだと思います。面白そうだから、と手を出しては物語の道に投げ捨てて。ひどい小説になっていたんだろう、と考えました。

 私がこれまで安易に書いた小説はいくつもあります。しかし完結したのはたったの一つしかありません。注意して、自分の小説を作品と言わないようにしていました。また、それらを作品だとは思っていません。そのうちのどれかが、処女作だとも言えません。

 私は「リオン -剣術使い-」を完結させ、作品としこれを処女作とさせます。

 深く考え、私の中にある世界はどんなものを平和とするか、見極めていきます。今、改稿と新話作成を一話ずつ交互にやっていますが、どちらかを優先させることになったり、一時的にどちらかを停止するかもしれません。それに、一話にこれまでよりもっと時間をかけることになるかもしれません。

 それでも、プライベートで大きな心境の変化でもない限り、この小説を向き合って生きたいと思います。

 長文失礼しました。ここまで、私の思いのはけ口となっていただき、有難う御座いました。……例えここを表示するのが私だけでも、いいのです。これは自分自身に告げる決意です。

 どうか、リオンが日の当たる場所にいられますように。

 二〇一一年 十月 二三日

                                 笹沢 莉瑠
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