『H.P.ラヴクラフト、東京で消えた禁書を追う』あとがき
2022年09月03日 (土) 21:07
『H.P.ラヴクラフト、東京で消えた禁書を追う』の連載が完結となりました。

読んでくださった方、ありがとうございました!

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『H.P.ラヴクラフト~』は、多忙にかまけて、オリジナルの小説を書くことから少し遠ざかっていたころに、創作仲間の方が、進捗報告励まし合い会みたいなものをつくってくださったので、それに乗っかって書かせていただいたものです。

中断を挟みながら、コツコツ書いて、結局、書き始めから終わりまで、1年4か月くらいかかってしまいました。
それでも書けたのは、進捗報告会で感想などいただけたからです。この場を借りて、主催の方、ご参加の方々にお礼を申し上げます。

この小説は、

・好きな要素だけを詰め込んだ内容にする
・先を決めずに書き続ける

ということを決めて書いていたため、自分自身、この物語がどこへ行くかわからず、ハラハラドキドキしどおしでした。しかし、間違いなく、作者自身がいちばんこの作品を楽しんだと思います。どうか、みなさんにもそうであってくれるといいのですが。

結末を決めずに長編を書くことの不安も大きかったのですが、終わってみれば、なんとも不思議な体験でした。ぼくは「話が降りてくる」とか「キャラが動き出す」とかいう神秘的な言い方をあまりしたくない派なのですが、じっさい、なにも考えずに書いたことが実は伏線であったということが何度もありました。これって無意識の産物なのでしょうか。だったらもう、今後もずっと無意識が書いてほしい。

なにも決めずに書いたとはいいつつ、いちおう、ベースには、いぜん構想した、「ラヴクラフトを主人公にしたミステリ」のアイデアがあり、これは、現実の禁酒法時代のアメリカを舞台に、寒村インスマスを訪れたラヴクラフトが、捜査官フーヴァーとともに奇妙な事件を捜査し、その体験を後に小説化したものが「インスマスの影」だった、という話の予定だったのですが、ミステリのトリックが思いつかなくて断念しました(笑)。

しかしこの「事件を捜査するラヴクラフト」のイメージを下敷きに、「好きな要素だけを詰め込んだ内容にする」というルールによって、ラヴクラフトは隻眼のマッチョセレブとなり、より荒唐無稽なホラーアクションとしての本作が誕生しました。

作中にはいろいろと大好きなクトゥルフ神話関係の小ネタをあれこれ投入しているのですが、お気づきの方はどれくらいおられるでしょうか。需要があるなら、セルフ解説記事も書いてみようかなと思っています。

なお、この物語は、いちおう作中時間が2021年です(史実との関係で特定されてしまっている)。ですが、コロナ禍については無視しております。眼帯にマスクじゃどうにもならないですからね! あしからずご理解ください。

続編などを書くかどうかは未定です。書きたい気持ちはありますが、このボリュームの長編はなかなか骨が折れるので、もし応援をいただけたら、ということにさせてください。といいつつ、いつのまにか書き始めているかもしれません。いちおう『H.P.ラヴクラフト、ニューヨークで呪われた舞台を観劇する』という仮タイトルだけはぼんやりイメージしていて、ニューヨークを舞台にラヴクラフトと譲史が、かの「黄衣の王」を巡る事件に挑む……みたいなことを考えていますが、どうなることやら。(ぜんぜん違う内容になる可能性もある)

ひとまず、そんなところです。

しつこいですが(笑)、ご感想などあったらうかがいたいです(笑)。もしいまいちだったら、それは「翻訳が悪いですね」ということで。

それでは、また。
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