2019年06月09日 (日) 05:36
ファンタジーにはなくてはならない種族筆頭であるエルフ、そして次席のドワーフ。
しばしば彼らは対立して描かれたり、容姿端麗なエルフに対して、短足鈍重のドワーフと真逆のような性質で描かれたりすることも多くある。
それに加えて、派生して登場してきたのが黒エルフという存在だ。
ダークエルフともよくいわれるが、「それちょっと待った」と思わず疑問を抱いてしまった人は私と同類であるかもしれない。
私、個人としてはダークエルフという存在は好きであるし、否定する気もない。
しかし「褐色エルフ=ダークエルフ」は私の中でありえないと言っておこう。
「褐色をダークとは言わないだろう」ということもあるが、それ以上に大きな理由がある。
褐色のエルフ。いってみればブラウンエルフだが、実はこれはドワーフのことである。
既知の方も多いとは思うが、エルフとドワーフは同じ起源を持つ種族である。
どちらも共に小さな妖精(アールヴ)であり、美しく白い者をリョスアールヴ。
醜く黒い者をデックアールヴと呼び分けたという。
そしてデックアールヴを別の言語に直すとダークエルフとなる。
両者が中が悪いかと言われると定かではないが、森に住む木の精霊がドワーフであり、エルフは山の精霊であるのでそもそも担当が違うのだ。
何故か今では逆転しているケースが多いが、ドワーフは木こりの性質もあるが、エルフは水の性質であり海以外の水辺に住むとされている。
森を管理してるわけではなく、水を管理しているので森に拘った種族ではないのがエルフだ。
対してドワーフは徹底的に森に拘っている。何故ならドワーフとは木の精霊であり、木の中に暮らす種族だからだ。
ちなみに、エルフは豊穣を司っている面もあるせいか、巨乳であり、豊満な体をしているというのがエルフの必須条件でもある。
逆を返せば、貧乳の時点でエルフではないということになる。
また、これは余談だが、アジア人は身長が低く、髭を伸ばす習慣も手伝ってか昔はドワーフと揶揄されていたこともあったという。
対して、長身で足が長く肌の白い西洋美人をエルフと呼んだとか。
もっとも上記の説以外にもエルフの派生説は様々あるので、何が間違いという話ではない。
単に、エルフとかドワーフとか使うのはいいが、起源や性質などを少しでも自分で調べてみたら特徴のある面白い話が出来るかもしれない、ということだ。
いつか誰かの目にとまって、エルフとドワーフの扱いが変われば、という浪漫を少しだけ考えながら書き止めとする。
ブラウンだからドワーフ。
ではなく、ドワーフの元の種族名がダークエルフというのがゲルマン起源による説です。
そして褐色肌のエルフ=ダークエルフではなく、ダークエルフとは黒く醜いエルフのことであり、それがドワーフとなった。
という事を言ったつもりですが、上手く伝わっていなかったように思います。
よくあるところのダークエルフは、ただ肌が茶色いだけで、白黒反転させただけのエルフというのが面白くないなと思っております。
それはただのエルフではなかろうかということですね。
また、私はドワーフも清い者であると考えています。
ゲルマン起源では単に容姿の差でエルフとドワーフが区別されているようにみられていますが。
直接は関係ありませんが、私はどちらかというとエルフよりドワーフのほうが好きなのですよね。
エルフは凶悪、残忍な説もありますが、ドワーフはどの説にあっても大体素朴で穏やかな精霊とされていますし。