2014年06月01日 (日) 10:26
世界を救うにはオーバーロードになるべき。
かつて五代も凄まじき戦士に、剣崎もジョーカーへと、お互い自分が危険な存在になってしまうと知りつつも、それでも最終的には自ら覚悟を決めて人外になったけど、葛葉紘汰はオーバーロードになった後も色々後悔しそうな気がするんですよね。
いや、一応小説版の剣崎も死ねない事の苦しみが想像を超えてたようですが、
僕にとって紘汰は虚淵氏脚本の時だけ悩み過ぎて行動出来ない印象が強いんです。悩む主人公は人間らしさが出てて好感が持てるんですが、紘汰って悩む所がどうもズレてる気がして。
例えばカチドキアームズを手にした話で、彼はユウヤを殺したのが実は自分だったと知った時、「自分もユグドラシルと同じだった」と、やり方はどうにせよ少なからず人類を救おうとしたユグドラシル(今となってはニーサンだけかな?)を一方的に悪と決め付けたまま落ち込んだり、
サガラは「お前が憎んでるのは弱者を容赦なく切り捨てるこの世界のあり方だ」と言いますが、「いや普通に守りたい物を守りたいだけで良いのでは?」と僕は思うのです。
自分が利用されてるってのは解ってるとは言う物の、今回久々にサガラに会った時に「お前は俺をまくしたてて楽しいのか?」と反論したの場面、そしてサガラから「後悔しないようにな」という台詞を聞いた限り、彼にはたしてそれ程の宿命を背負わせて良いのか?となんだか別の意味で心配になってきました。
本当ならば元普通の人間だったヒーローには誰にでも言える事なんですけど。
トッキュウジャーやキカイダーとのコラボ回、仮面ライダー大戦の紘汰の方が余程ヒーローらしくなってたと言うか。
PS:先日僕の知人が「息子に鎧武を見せてるけど仮面ライダーは難しいんです」と他の人と話してるのを聞きました。夫も見てるらしくて、最後まで話し聞けませんでしたが息子の方はどう思って観てたのかな。
コメントありがとうございます。pipiさんの言う事は最もです。僕も紘汰が100%嫌いと言う訳ではないのです。彼も彼なりの正しい物の為に行動してる筈です。
だからこそバダンやハカイダーの様な絶対悪には健全と立ち向かえたんだとも思えます。
ただ初瀬が死んだ時からインベスの正体が何なのかを全く疑わなかった時から、僕は彼に対して何らかの違和感を感じ始めたんです。
頭が悪いだけと言えば良いですけど20代と言う年齢設定なら、それでも後々元人間の怪物の命を奪わなければいけない訳だから、尚更紘汰に深く考えほしかった。
そして「もうアイツ等はもう死んで人間じゃないんだ。だったら迷ってる暇なんか無い。ユウヤへの罪滅ぼしとは行かないけど、俺は戦う!」とハッキリと”自分で”決心する描写が欲しかった。サガラに言われて揺さぶられるのではなく。
それだけでも僕にとって彼の印象は大きく変わってたました。
鎧武は「作風を平成初期に戻す」がコンセプトと聞きました。僕は別に構わないですが、今の子供さん方はこの作風を受け入れるのでしょうかね?