2019年09月21日 (土) 20:52
特に深い意味のないネタのお話。
実はというか、前回の結び目と平行して鎖なんかも作ってみてました。
ということで成果物の紹介ですが、その前に補足をちょっとだけ。
blender に触った経験のある方じゃないとわからなそうな細かい話です。
私は blender のバージョン 2.79b をずっと使ってるわけですが、これ、カーブの長さを取得するのが地味に難しいんですよね。あ、ちなみに、blender自体はプラグイン等を突っ込んでない初期状態の話です。
全く取得できないわけではなく、とりあえず、モディファイアーの「配列複製」で「カーブの長さに合わせる」をオブジェクトに適用すると、カーブの長さに合わせて複製してくれたりしますし、寸法の項目には適用後の値が入ります。
カーブの長さよりほんの少しだけ小さな状態になったりはしますが、そこはまぁ、複製する元の寸法を 0.001 とかにしておけば無視できる程度の誤差に収まりますね。
ということであれこれ端折りつつ、モデルも割と適当に、こんな風に扱える鎖ができました。
まぁちょっと、カーブの長さを取得する方法に問題があって……毎フレーム取得しようとしてくれやがるので、ちょっと動作は重くなります。
一本だけで、fps 60 設定なのに、fps が 25 前後になっていたりとか。
単にPCのスペック不足な気もしますが、特に鎖が何本もあるような場合は、もう少し考えて実装しないと厳しい気がしますね。
長さを手動でコピペした場合、fps は 60 で再生できますし。
鎖の形状がちょっと普通の鎖と違ってますが、これは拙作中に登場したアンカーチェーンという鎖…………に似た、作るのが凄く難しそうな鎖ですね。ちなみに、アンカーチェーンはマリンチェーンとも言ったりします。
性質としては、普通の鎖と比べて、遊びが凄く少ない感じの鎖です。
そして編集中とかではなく、ちゃんと動かしてみた図がこちら。
目で追うのがちょっと難しいかもしれない速度ですが、そこはご愛敬。
ただ、これそのままだと、握ったら肌にがっつり食い込みそうだなーとか思ったので、少し違うタイプも作ってみました。
これなら、手で触れる限りは引っかかったりしにくくなってますね。
動画から鎖の形状を見てとりにくかったり、可動域が更に狭まったりはしてますが。
ただこの両方が太くなってるタイプ、ちょっと考えてみると、毛とかがものすごく挟まりやすくなってます。
鎖の部品をつなぐ穴部分しか挟まる要素のなかった通常タイプと違い、こちらは鎖にひねりが加わった時、太くなっている箇所同士が干渉する形になるからです。
最初からその箇所が当たっていれば挟まる隙間もありませんが、これは鎖自体がただの棒になっているのと同じ話なので、このタイプはゴムチューブの中などでなければ扱いに困りそうな感じです。
なので、組み合わせてまた別のタイプを作ってみました。
通常タイプより接触する面積は増えていますが、挟まりそうな部分は通常のものと変わらない程度、という感じです。
良いトコ取りな感じ。実際に作ろうとしたら、ちょっと面倒だとは思いますが。
ちなみに。作中設定的な話になると、現時点(第 9 章後半)で使っているのは、一番上の通常タイプのみとなります。
ということで、色々作った後のおまけです。
ちょっと大きめ。
三種セット。
通常タイプ五本組、レイトレース(間接的な光の計算)あり。
通常タイプ五本組(互い違いバージョン)、レイトレースあり。
以上、ちょっと興が乗って作ってみたシリーズでした。