完結しました。ピッタリ100話で完結したのは中々達成感がありますね。
文字数は43万文字ちょいだったようで、このサイズで収まったのは久しぶりのような気がします。大凡3か月で終わったので、まあ、丁度いいですね。ええ。

また、本日から『ぽやぽや怪奇譚』を開始しております。こちら、そんなに長い連載にはならない予定です。多分10月初旬には次いきます。
内容としては、なんかこう、ローファンタジーのぽやぽやした怪奇譚の詰め合わせです。
よくよく考えると怖いかもしれないけれど、ぽやぽやしているのでもうどうでもいいかぁ、となるかんじの話です。一例としては、『恐怖！雪山登山で遭難したらバカデカいライチョウに捕まって巣でふかふか温められる！』とか『怪奇！残業から帰ってきたら謎の生き物が夕飯と風呂用意して待ってた！』とかです。
多分、『今日も絵に描いた餅が美味い』と『本日の空は』が合体した雰囲気です。もしよろしければこちらもどうぞ。
ぽやぽや怪奇譚

また、ぽやぽや怪奇譚の次の連載ですが、ちょっと不規則なかんじになりそうです。
具体的には『やや重めのダークファンタジー』と『筋肉デスゲーム2』が同時に出ます。食べ合わせで具合悪くなりそうですね。書く側も具合悪くなりそうです。
具合が悪くなりそうなので、同じ日に両方が更新されることは多分ありません。多分、ダークファンタジーの方が1章終わったところで一旦休載して筋肉デスゲーム2が進んで、筋肉デスゲーム2が完結したところでダークファンタジー再開するんじゃないかな、と思います。予定は変わるかもしれませんが、まあ、平均すると毎日更新は滞らない……んじゃないかと思います。多分。


ということで、以下、島流し令嬢の所感です。



土器を焼きたかった。以上です。

いや、本当に一回、それなりにちゃんとしたサバイバルものを書いてみたかったんですよ。
というのも、スキルやチートで諸々を片付けちゃう異世界サバイバルものは巷にかなり多いんですが、（拙作でも『メイドは進むよどこまでも！』とかが割とその類です。）スキルもチートも使わずに火を熾したり木を切ったりする話って滅茶苦茶少ないんですよね。
ということで、スキルもチートも直接的に使わずにその辺りをやる話を読みたかったので書きました。楽しかったです。

本作、今までで一番、色々調べながら書きました。当方、縄文時代の翡翠の研磨方法とか初めて知りましたよ。マジで珪石粉で研磨してたみたいですね。いやぁすごいな人類。
あと、個人的に一番調べるのが大変だったのは炭焼きでした。木材を不完全燃焼させればいいっていう理屈しか分かっていなかったので、本当に調べるの大変でした。多分、高校で化学2まで履修していればもっと簡単だった。
また、陶器の方はある程度知識が元からあったので（終身刑のエルフ書いてる時に調べた）なんとかなったのですが、磁器は磁器で、もう調べるのと考証するのが大変すぎて作中で採用できませんでした。悔いが残ります。
製鉄については、玉鋼づくりを参考にしました。しかし、ふいごの作り方はかなり難儀しました。いや、木材をミッチリ綿密に加工するためには鉄が必要なんですよ。
そうなんです。木材って、鉄が無いと加工できないんですよ！書きながら『板が作れねえ！』とのたうち回っておりました。まあ、石で研磨して無理矢理作ることもできなくは無いのでしょうが、流石に現実味が無いので……。
ということで、板や木箱は漂着させました。うん、まあ、しょうがない。
また、書き始める際、色々考えた結果『これ、ナイフと鍋は無いと詰む。あと、実は布がかなり貴重品だ』と気づきまして、その3点については持ち込みにしました。特に鍋。鍋が無いと本当に詰む。鍋は偉大だ。人類、鍋を崇めよ。

ゴーレムについては、ただサバイバルやってるだけだと物語としては滅茶苦茶つまらなくなるということに気づいてしまったので採用しました。
ただ、一応『あんまりチートを使わないサバイバル』を書きたかったので、マッドゴーレムの性能を『単純作業用』テラコッタゴーレムの性能を『概ね人間並みだが速度と耐久性は人間に劣る』くらいにしました。
最終的にアイアンゴーレムは何でもやってくれますが、鉄製品を量産できるぐらいになっていたらもうサバイバルものとしては目的を概ね達成しているも同義だと思っているので、そこのところはさっさと加速しました。当方はですね、土器焼きたかったんですよ！土器の時代が終わっちゃったらまあ8割方達成だったんです！土器！土器！土器と煉瓦最高！いえーい！

ところで本作、書籍化の打診が来ていたのですがお断りしました。どう考えてもね、書籍化して売れる内容ではない。書籍1巻分が煉瓦焼いて終わるんだぞ！読めば分かるだろ！いいかげんにしろ！（読んでいないから分からなかったらしい。）

ということで、今回もお付き合いくださいました読者諸賢の皆様に感謝申し上げます。
よろしければ次のやつ、更にその次のやつも、どうぞよろしくお願いします。